ローズの香りの効果と効能は?成分やおすすめの使用方法を紹介

ローズの香りの効果と効能は?成分やおすすめの使用方法を紹介

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日常に溢れる香りの中でも、特定の香りにはそれぞれ期待できる効果があると判明してきました。特に自分にとって好ましいと思える香りほど高い効果が期待できるとされています。

では、古くから愛されてきた「ローズの香り」にはどのような効果が期待できるのでしょうか?近年の研究で分かってきている中では、リラックス&リフレッシュ効果、また女性にうれしい肌のバリア機能を高める効果も報告されています。

そこで本記事では、香りの中でも特に女性に愛用されることが多い、ローズの香りの効果効能、おすすめの使用方法までご紹介します。

ローズの香りに期待できる効果
  • リラックス&リフレッシュ効果
  • 肌のバリア機能を高める効果
  • 記憶力アップの効果

ローズの香りの特徴

ローズの香りの効果効能に触れる前に、まずはローズの香りとはそもそもどんな香りなのかについておさらいをしておきましょう。香りの系統や芳香成分など詳しく解説していきます。

香りの系統

ローズの香りと一言でいっても、観賞用から古代から残る原種、主に香りの抽出を目的とするものまで非常に種類が多く、香りの系統も幅広く分かれています。見た目の華やかさも相まって、古くから品種改良されてきた歴史があるローズは、香りの種類も多種多様なのです。

ただ、基本となるローズの香りといえば、甘く華やかで、どこかウェットさを覚えるフローラル系であることに間違いはありません。品種によって異なる香りなので、かえって自分好みの香りを見つけやすいともいえるでしょう。

主な芳香成分

上記でも触れたようにローズの香りは種類が多いことから、芳香成分も対象となる香りによって大きく異なります。したがってここで取り上げる芳香成分は、ローズの香りの基礎的、または代表的な成分です。

では早速、解説していきましょう。主な芳香成分としては、シトロネロール(※1)やゲラニオール(※2)、ネラール(※3)、フェネチルアルコール(※4)などが挙げられます。大半がシトロネロール、フェネチルアルコールで占められており、ほかの芳香成分や副成分の割合によって品種それぞれの香りが作られています。

(※1)イソプレンが鎖状に2つ結合したテルペノイド化合物、自然界に多数存在する芳香成分でありモノテルペン類に分類される非環式モノテルペンアルコール。
(※2)イソプレン単位が二つの直鎖状(非環式)になっているモノテルペン、多くの植物精油の主芳香成分
(※3)ゲラ二アールのシス体、合わせるとシトラール(芳香成分)になる
(※4)自然界においてローズオイル、ゼラニウムオイル、ネロリオイルなどに含まれる芳香族アルコール

ローズの基本情報

学名/科名 Rosa/バラ科
花言葉 愛想のよい/愛らしさ
精油名 ローズ精油
抽出部位
抽出方法 溶剤抽出法/水蒸気蒸留法
香りの強さ 強め
ノート ミドル~ベースノート
主な産地 ブルガリア/トルコ/モロッコ/フランス
注意事項 妊娠中の使用は控える/刺激強め

ローズの効果と効能

華やかな香りを楽しめるローズはどのような効果・効能が期待できるのでしょうか?ローズの香りの基本情報を確認したところで、ここからは気になる効果・効能について解説します。

抗不安&覚醒作用

甘く華やかな香りが特徴的なローズには、日々の生活で感じるストレスや不安な気持ちを押さえるリラックス効果があるとされています。ローズの主な芳香成分である「フェネチルアルコール」には、強い抗不安作用が確認されており(1)、リラックス効果の他にも不安感から来る不眠にも一定の効果が期待できるでしょう。

またカフェインの主たる作用である、覚醒作用を増強する働きも見られたことから、シーンによってリラックス効果と覚醒作用の使い分けもできるとされています。

肌のバリア機能向上

ローズの香りのストレス緩和作用は、ほかにも様々な効果が期待でき、中でも女性にうれしい効果が肌のバリア機能向上効果です。ローズの香りを一定の条件下で常に感じられるようにすることで、バリア機能の低下を優位に減少(2)させていることが報告されました。

肌内部の水分を保持、または外部の紫外線や化学物質から肌内部を守るバリア機能は、健やかな肌の維持に必須な機能です。ローズの華やかな香りは、古くから女性に良いとされてきましたが、近年の研究で肌を守るためにも有効だと判明しました。

睡眠時の記憶力向上

ローズの香りは記憶力の向上にも優位な結果が出たという報告もあります。ドイツでローズの香木を用いて行われた実験では、フレグランスあり・なし、それぞれのグループで行ったテストの結果で、フレグランスありのグループの方がテスト結果はよかったという結果が出ています。

またテスト中の実験でも、ローズの香りがあった生徒の方が正答率は高かったという結果に。まだ研究段階ではありますが、大切な資格試験などの勉強時にローズの香りを活用してみるのもよいのではないでしょうか。

ローズの香りのおすすめの使用&摂取方法

気持ちへの作用からお肌、記憶力向上まで期待できるとなれば、ぜひローズの香りを日常で活用したいと考える方も多いのではないでしょうか。ここではローズの香りのおすすめの使用法、また摂取方法について詳しくご紹介します。

ローズ精油でマッサージ

最初に紹介する方法は、香りを直接的に纏うことができるので、ぜいたくな気分にも浸れるオイルマッサージです。肌への刺激が少ない植物オイル(ホホバオイル、アルガンオイルなど)でローズ精油を希釈して、直に腕や足をマッサージする方法です。

マッサージ効果と相まってリラックス効果も抜群なので、たまに行うスペシャルケアとしていかがでしょうか。ただし、ローズオイルには通経作用(月経を促進・正常化する作用)があるとされているので、妊娠中のオイルマッサージは避けてください。

バスタイムに利用する

最も手軽なのは、ローズの香りづけをされた入浴剤を利用する方法です。お湯を張ったバスタブに入浴剤を入れるだけなので、思い立った時にすぐローズの香りを楽しむことが可能です。

ローズ精油を利用する際も、バスタブに1~2滴程度入れて混ぜるだけとお手軽な方法。お好みのバスソルトと一緒に利用するなど、アレンジのしやすさも魅力です。

アロマディフューザーで芳香浴

もっと日常からローズの香りを楽しみたい、睡眠中の学習効果を試してみたいと考える場合はアロマディフューザーを活用しましょう。一度セットしてしまえば、あとはローズの香りが部屋中にやさしく広がるのを待つだけです。

ディフューザーは種類が多いので、お部屋の広さや目的に合わせて選べる点も大きな魅力です。しっかり香らせたい、ほのかな香りで癒されたいなど、個人宅はもちろんオフィスやホテルなど大きな空間での利用など、目的に合わせて便利に使えるでしょう。

まとめ

  • ローズの主な芳香成分は「シトロネロール」「ゲラニオール」「ネラール」「フェネチルアルコール」など
  • ローズの香りの効果効能は「リラックス&リフレッシュ効果」「お肌のバリア機能向上」「記憶力向上」
  • もっともおすすめの使用、摂取方法はアロマディフューザーの活用

華やかな気分にもなれるローズの香りの特徴や効果効能、おすすめの使用方法など紹介しました。古くから愛されてきた香りなので、効果効能を知らないうちから愛用されてきた方も多いと感じます。

しかし、ただ良い香りというだけではなく特定の効果が期待できるのであれば、活用しない手はありません。ローズの香りは日常使いはもちろん、様々なシーンで活用できる華やかな香りです。香りの空間デザインに興味を持たれましたら、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

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