大型アロマディフューザーとは、文字通り広い空間や店舗での利用に便利な、拡散力の高いアロマディフューザーを指します。
ディフューザー本体のサイズも大きくなる傾向があるため「大型ディフューザー」と呼ばれます。
ただ、必要な拡散範囲によって大型ディフューザーといっても、机の上におけるサイズのものからダクトに設置するようなものまでサイズは多岐に渡ります。では、様々な種類がある大型アロマディフューザーの中から、自社にぴったりの製品を選ぶにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。
本記事では大型アロマディフューザーの選び方から、おすすめ製品、疑問に感じやすい点をまとめたQ&Aまで詳しく解説します。
- 利用する空間より広めの空間に対応する拡散力があるか
- 香りの質をチェック
- 手入れの簡便さも重要
大型アロマディフューザーの選び方
大型アロマディフューザーの種類がどれほど多く存在しても、実際に利用する製品は1つだけです。自社にぴったりマッチする製品を選ぶためにも、まずは大型アロマディフューザーの選び方から確認していきましょう。
拡散力の広さで選ぶ
最初にチェックすべきポイントは、目当ての大型アロマディフューザーが、実際にどれだけの拡散力を持っているかという点です。アロマディフューザーのデザインや香りがどれだけ気に入っても、拡散力が低いようでは空間に香りを広げることができません。
企業やショップによって、アロマの導入には様々な目的があるでしょう。オリジナルの香りでブランドを印象付けたり、社員の集中力ややる気をアップしたりなど、香りによって得られる効果は多岐に渡ります。しかし、それぞれの目的も、香りが空間に行きわたらなければ意味がありません。
したがって、アロマディフューザーを導入する水に重要な点は、きちんと香りを行きわたらせるだけの拡散力を持つアロマディフューザーであるかという点が最も重要になります。多くのアロマディフューザーの取扱説明書などには、適応範囲が記されているので忘れずにチェックしましょう。
ポイント
香りの拡散範囲は、アロマの種類や空間の条件によっても異なります。
- 利用したいアロマが揮発しやすい・香りの主張が強くない
- 平面で見た場合は狭い空間だが天井が高い
- 人の出入りが激しく、外界の空気が空間に入りやすい
上記のような条件が重なると、より高い拡散能力が求められます。例えば、利用予定の空間が30㎡、ピッタリ同じ拡散能力のアロマディフューザーを導入した場合にどうなるのでしょうか。適応範囲がスペック内であっても、人の出入りが多くなれがその分香りは薄まります。
結果的に、空間と同じ適応範囲のアロマディフューザーだけではスペック不足を感じる場面が多くなるということです。
また、拡散能力に余裕があるアロマディフューザーを選んでおけば、香りの種類や季節によって香りの濃度を調整するにも余裕を持てます。したがって、大型アロマディフューザーを選ぶ際には、利用したい空間の広さよりも拡散能力が高いアロマディフューザーを選ぶこともポイントといえます。
香りの質で選ぶ
大型アロマディフューザーに限らず、空間を香りで満たしたいと考える際には、香りの質にも十分な配慮が必要です。
香りを知覚する「嗅覚」は、非常に原始的な感覚とされ、本能や記憶にも深く関係するといわれています。
夏の夕立後の香りや、帰路でふと香ってきた料理の香りに、古い記憶を刺激された経験がありませんか。
無性に懐かしくなったり、当時の記憶で心を揺さぶられたりなど、かように嗅覚・香りは人の感情に働きかける力が強い感覚です。
だからこそ、多くの人にとって「つまらない」「あんまり好きではない」と感じる香りを用いると、思っていた効果が得られないばかりか、不利益を被ってしまう可能性も無いとはいえないのです。ディフューザー本体の性能も大切ですが、併せて利用できる香りの質もしっかり確認しましょう。
なお、香りの質を左右する要素は以下のようなものが挙げられます。
- アロマディフューザーの種類
- 天然香料化合成香料か
アロマディフューザーの中には、火や超音波・水を用いるタイプのものがありますが、これらは香りの変質を招きやすい種類のディフューザーです。家庭用であれば大きな問題はありませんが、不特定多数の人が集まる場所では不向きだといえるでしょう。
天然香料・合成香料の違いは文字通り、自然の草花から抽出した香りか、人工的に作られた香りかの違いです。以前は安価なだけで質の悪い合成香料がたくさんありましたが、技術が進んだことによって、安全性が高くバラエティに富む合成香料を生み出すことが可能になっています。
天然・合成に関しては安易にどちらが良い・悪いとはいえないため、メーカーとしっかり相談してみましょう。
手入れのしやすさや機能で選ぶ
日常的に大型アロマディフューザーを使うのであれば、手入れのしやすさや便利な機能が搭載されているかも重要です。毎日メンテナンスやアロマの補充が必要だったり、タイマー機能がなかったりでは新たな雑務が増えてしまうことに。
アロマオイルのボトルの容量、本体のスイッチオン・オフが自動でできるかなど、機能面もしっかりと確認しましょう。
アロマディフューザーの種類の中でも、ネブライザー式は香り濃度の調整やタイマーによるスイッチオン・オフ機能がついているものが多い傾向があります。ミストが出ないことから手入れも簡単なため、迷った際にはアロマディフューザーの種類に着目してみるのもよいでしょう。
大型アロマディフューザーのおすすめ
大型アロマディフューザーの選び方を把握した後、次に気になるのは実際にどのような製品があるのかといった点です。ここからは、おすすめの大型アロマディフューザー5選を紹介します。
SA-F-500
パワフルな拡散力で、約25分で空間中に香りを拡散させる業務用アロマディフューザーです。天然香料と合成香料を絶妙なバランスで配合、上質かつ安定した香りを部屋のどこにいても感じることができるでしょう。
マイコン搭載モデルになるため、香りの濃度調整やスイッチのオン・オフもシュヴァリテエールに一任。定休日は稼働させないなど、細かな設定もできることから、一度導入すれば労なく香りを楽しんでもらうことが可能です。
また、シンプルなデザインを採用しているため、インテリアの邪魔をすることなく、どのような空間でも設置しやすい点も魅力的だといえるでしょう。
シュヴァリテエールのおすすめポイント
- 群を抜く拡散力の高さ
- 一度設定すれば、月に1~2度のボトル交換以外はお任せ
- オリジナル香料の作成も可能
シュヴァリテエールの特徴 | |
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レンタル月額 | 月額20,000円~ |
初期費用 | 0円 |
お試し期間 | 2週間の無料トライアル |
拡散範囲 | 約160㎡~ |
ディフィーザーの種類 | ネブライザー式 |
オリジナル香料の作成可否 | 作成可能 |
タイマー機能 | 機能あり |
機器サイズ | φ200 x 545mm |
グランストック
高い拡散能力を持ちながら、コンパクトなボディで置き場所に困りにくいアロマディフューザーです。拡散範囲は最大30畳と広めになるため、小さめの店舗であれば十分に香りを楽しむことができるでしょう。
市販されているエッセンシャルオイルの併用が可能なため、利用できる香りも幅広くなっています。同じ香りを長く使うより、その日の気分によって香りを気軽に変更したい方におすすめです。
リュクス グランストックのおすすめポイント
- 電源ボタンを押すだけと使い方が簡単
- 市販のエッセンシャルオイルが併用可能
- 水を使わないため衛生的
リュクス グランストックの特徴 | |
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本体価格 | 8,480円 |
拡散範囲 | 最大30畳(約54㎡) |
ディフィーザーの種類 | ネブライザー式 |
オリジナル香料の作成可否 | △ |
タイマー機能 | あり |
機器サイズ | φ73×118mm |
アロマフロー
アロマオイルのボトルにこだわりを持つメーカーのアロマディフューザーです。特許出願中の気密性の高いアロマボトルは、最後の1滴まで鮮烈な香りを楽しませてくれるでしょう。
上記までで紹介したアロマディフューザーと異なり、ディフューザーの種類が完全気化式になっているため、香りの広がり方は比較的に穏やかです。自動オフタイマーは2時間、日常的な導入より、ここぞという場面で香りを楽しみたい方におすすめです。
アロマフローのおすすめポイント
- 最後の1滴まで新鮮な香りを楽しめる
- 完全気化式で穏やかな香り
- アロマボトルは使い捨てのためメンテナンスフリー
アロマ・フローの特徴 | |
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本体価格 | 8,980円(通常価格) |
拡散範囲 | 最大20畳(約36㎡) |
ディフィーザーの種類 | 気化式 |
オリジナル香料の作成可否 | × |
タイマー機能 | 機能あり |
機器サイズ | φ90×160mm |
超音波アロマディフューザー・大
加湿機能付きの大型アロマディフューザーになります。香りを楽しむだけではなく、部屋の調湿機能が欲しいと考える方にぴったりのアロマディフューザーだといえるでしょう。
本来はタンクに水を追加した際にアロマオイルを手動で足す必要がありますが、自動滴下機能付きのモデルになるため、手間を最小限に抑えることが可能です。最大加湿時間は約20時間になっています。
無印良品 超音波アロマディフューザー・大のおすすめポイント
- アロマと一緒に加湿機能が付いてくる
- 水を入れるタンクが取り外せるので手入れが簡単
- 直感的な操作が可能
無印良品 超音波アロマディフューザー・大の特徴 | |
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本体価格 | 16,800円~ |
拡散範囲 | 6~8畳程度 |
ディフィーザーの種類 | 超音波式 |
オリジナル香料の作成可否 | × |
タイマー機能 | あり |
機器サイズ | φ235×240mm |
AirQ
他のアロマディフューザーではあまり見られない、スクエアシルエットがおしゃれなアロマディフューザー。専用カートリッジを用いることで、気軽な香りの交換を実現しています
また、フレグランスをナノ微粒子に変換することで、より空間に広がりやすく香りの持続時間を長くすることも可能になっています。シュヴァリテエールと同じく、オリジナルフレグランスの作成が可能な点も魅力的だといえるでしょう。
のおすすめポイント
- 他とは違うおしゃれなシルエット
- 気軽な香りの交換が可能
- オイルのナノ微粒子化によって高い拡散力を実現
AirQの特徴 | |
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本体価格 | 41,800円 |
拡散範囲 | 約102㎡ |
ディフィーザーの種類 | ネブライザー式 |
オリジナル香料の作成可否 | 〇 |
タイマー機能 | 機能あり |
機器サイズ | W140×D140×H160mm |
大型アロマディフューザーのよくある質問
最後は大型アロマディフューザーに関する「よくある質問」について回答していきます。大型になるほどアロマディフューザーの導入にはコストもかかります。導入後に後悔することがないよう、細かな点まで確認しておきましょう。
小型と大型ディフューザーの違いは何ですか?
小型アロマディフューザー、大型アロマディフューザーの一番の違いは、香りの拡散力の高低といってよいでしょう。
もちろん、小型のアロマディフューザーでも拡散力が高いものは散見されます。しかし、オフィスや大型店舗、ホテルのロビーなどといった大空間に香りを拡散させようと考えれば、小型のアロマディフューザーではスペック不足であることは否めません。
そもそも拡散力とは、最大適応範囲だけではなく、香りが広がるスピードも含まれます。
大型のアロマディフューザーになるほど、本体内にパワフルなファンを組み込むことも可能になるため、いち早く香りを空間中に届けることが可能です。適応範囲と併せて、香りを拡散させるスピードのことも考えると、空間に合わせてアロマディフューザーのサイズも考える必要があるといえるでしょう。
ボトルの大きさで拡散力が変わりますか?
結論からいえば、拡散力はディフューザー本体の拡散力に依存するため、ボトルの大きさによって拡散力が異なることはありません。アロマディフューザーでボトルの大きさが関係するのは、基本的にはオイルの追加回数やボトルの入れ替え回数の頻度です。
例外となるのは、リード式アロマディフューザーの場合だといえるでしょう。リード式のアロマディフューザーは、ボトルが大きくなるほどリード(アロマ・フレグランスオイルを吸い上げる紙・木製のスティック)の本数や、ボトルの口部分が大きくなります。
その分、オイルが気化する量も増えるため、拡散力も高くなるのです。ネブライザー式や超音波式のアロマディフューザーの場合は、ボトルの大きさは関係ありません。
大型アロマディフューザーは何畳まで使えますか?
基本的に大型になればなるほど、アロマディフューザーの拡散力は高くなります。大きなものになれば100畳の広さに対応するようなアロマディフューザーもあるでしょう。
また、1台で賄おうとするのではなく、複数台のアロマディフューザーを導入したり、ダクトに設置することで効率的に香りを拡散させたりするアロマディフューザーも存在します。
業務用アロマディフューザー1台でカバーできない場合は、無理に強力なディフューザーを探すより、複数のアロマディフューザーを効率的に設置した方がよいケースもあります。ケースバイケースになるため、メーカーに問い合わせてみましょう。
まとめ
業務用として便利に利用できる、大型アロマディフューザーについて紹介してきました。様々な種類、サイズのアロマディフューザーがあるのだと分かっていただけたのではないでしょうか。
本記事のポイント、大型アロマディフューザーの選び方は以下の通りです。
- 拡散力の広さ
- 香りの質
- 手入れのしやすさ&機能
- おすすめの大型アロマディフューザーは「シュヴァリテエール」「AirQ」など
一般的な家庭で利用するアロマディフューザーと異なり、大型のアロマディフューザーは、設置場所を考慮する必要があります。そして、長期的にオフィス・ショップ内に香りを用いるのであれば、適した香りのチョイスやコスパ面も考慮しなければなりません。
「考えることが多い」「迷ってばかりでなかなか決められない」と悩んだときは、ぜひ香りのプロフェッショナルを擁する弊社にお気軽にお問合せください。