ホテルのロビーに入った瞬間、心地よい香りに包まれた経験はありませんか?昨今、アロマを用いたブランディングや印象操作の効果が知られることで、ホテルだけではなく一般的なオフィスでもアロマを活用している企業が多くなっています。
アロマに含まれる芳香成分には、集中力の向上など、業務効率を上げるために有用な成分が豊富に含まれているのです。本記事では、徐々に知られ始めた「香りの効果」、そしてオフィスにおすすめのアロマなど詳しくご紹介します。
- 集中率がアップすることで作業効率向上に期待
- リラックス効果でストレスを軽減
- 香りの特性を使ってブランディングができる
オフィスにアロマの香りが導入される理由
ラグジュアリーなホテルだけではなく、昨今では一般的な企業のオフィスでもアロマを導入する例が増えています。しかし、なぜ仕事場であるオフィスにアロマが必要なのでしょうか?まずはオフィスにアロマが導入される理由、期待できる効果についてご紹介します。
集中力UPで作業を効率化
アロマの効果と聞けば、多くの方がリラックス効果を思い浮かべるのではないでしょうか。しかしアロマは種類を選ぶことで、他にも様々な効果が期待できます。その効果の中の一つが、集中力をアップさせる効果です。
オフィス空間にアロマの香りを漂わせることで、知らず知らずのうちに集中力を上げ、結果的に作業や業務の効率化を叶えることができるのです。業務効率化のために、ITツールの導入を行ってきたが、近頃頭打ちだ…と悩んでいる場合など、新しく香りのアプローチを試してみてはいかがでしょうか。
リラックス効果でストレス軽減
上記でも軽く触れましたが、やはりアロマに期待できる効果といえばリラックス効果でしょう。オフィスにアロマを導入することで、リラックスしやすい空間を演出することが可能です。
業務を行っている以上、一定の緊張感は必要ですが、緊張感が高まりすぎるとストレスに繋がってしまいます。そして過度なストレスは生産性を下げ、従業員の健康面にもマイナスの影響を与えるもの。アロマを用いて、程よい緊張感を保てるようコントロールしていきましょう。
プルースト効果でブランディング
夕立の匂いや花の香り、道行く人の香水の香りに記憶を刺激されたことはありませんか?特定の香りをかぐことで、懐かしい記憶を思い出す現象を「プルースト効果」と呼び、香りを感じる嗅覚が脳に直接、作用することを示しています。
このプルースト効果は、ブランディングを行う際にも有効なのです。会社やホテルのロビーで特定の香りを漂わせることで、香りを感じるだけで企業やホテル、いわゆる「ブランド」を連想してもらう方法。空間に香りを演出することは、従業員だけではなく顧客側にアプローチする効果も期待できます。
オフィスにおすすめのアロマ香り
オフィスでアロマを活用する理由、期待できる効果を確認した後は、実際にどんな香りを利用すればよいのか見ていきましょう。期待できる効果に沿った香り、おすすめのアロマをご紹介します。
ハーブ系の香り
脳を覚醒させることで集中力を高める効果があるとされるのが、ハーブ系の香りです。代表的なアロマとしては、ローズマリーやペパーミント、ジャスミンなどが挙げられます。実際にアロマを用いた実験では、脳波の電位変動を測定することで、上記ハーブの香りには覚醒効果(1)があるとされています。
ついつい雑談をしてしまう、集中力がなかなか続かないとお悩みの際には、ハーブ系の香りをオフィスに導入してみてはいかがでしょうか。
シトラス(柑橘系)の香り
作業効率を上げたりパフォーマンスを最大限に発揮したりするには、集中するだけではなくリラックスの時間を取るなどメリハリも大切だといえます。したがってオフィスに導入するアロマの中にも、リラックス効果が認められるものをチョイスしてみるのも大切。
おすすめのアロマはリラックス効果が期待できるうえに、万人に受け入れられやすいシトラス系のアロマです。
心からリラックスをするためには、芳香成分のリラックス効果だけに期待するのではなく、香りの嗜好性も重要なポイントです。人によって香りの好き嫌いがあるからこそ、万人受けしやすいアロマを選択することも重要だといえるでしょう。
オフィスでのアロマ活用方法
では実際にオフィスでアロマを活用するには、どのような方法があるのでしょうか?ここではアロマを香らせるおすすめの空間と、目的に沿ったアロマについて解説します。
ワークスペースへの活用(集中)
まずは作業効率、業務効率アップを期待したい、ワークスペースでの香りの活用法を見ていきましょう。業務を行う空間に利用するアロマは、やはり集中力を高める効果が期待できる「ハーブ系」の香りです。
空間全体に漂わせることで、部署全体の集中力を高められるかもしれません。またハーブ系のアロマの中には、抗菌作用が豊富に含まれている成分も存在するので、健康面で見てもハーブ系のアロマはおすすめです。
休憩室への活用(リラックス)
昨今では、休憩時間の短い昼寝は脳を休め、パフォーマンスを向上させるとして推奨している企業もあります。それほどまでに業務内容を工夫するだけではなく、業務外の「体や脳を休めること」は非常に重要視されているのです。
休憩室を会社に設置しているのであれば、もう一歩踏み込んだリラックス空間の演出としてシトラス系のアロマを活用してみましょう。爽やかな香りが漂う、安らぎの空間を作り出せます。
エントランスへの活用(プルースト効果)
ブランディングとしてアロマを活用したいなら、おすすめの活用場所はエントランスです。顧客や取引先が必ず最初に訪れる場所なので、常に同じ香りを漂わせることで企業のイメージを香りから定着させることができます。
また香りによるブランディングは、従業員の企業に対する帰属意識を高める作用も期待できます。ブランドを象徴する独自の香りを作ってみてはいかがでしょうか。
オフィス空間へのアロマの香り導入事例
様々な効果や活用法が期待できるアロマですが、実際の導入事例ほどわかりやすく参考になるものはありません。ここでは現在まで弊社が手掛けてきた、導入事例についてご紹介いたします。
オフィス休憩室へアロマを導入した事例
導入事例のポイント
- 従業員がリラックスできる香料を選択
- 香りを余計な範囲まで広げないように調整
- 霧量も抑えてコストパフォーマンス重視に
- インテリアを邪魔しないようディフューザーを設置
オフィスのエントランスへの香り導入事例
導入事例のポイント
- ダクトイン型を設置で景観を損ねない
- 従業員の負担になる大掛かりな工事は避けたい
- ホテルのようなラグジュアリー空間を演出したい
オフィスにおすすめのアロマディフューザー
個人ではなくオフィスのような広い空間でアロマを利用する際は、市販の商品より業務用ディフューザーを使うのがおすすめです。市販の商品は家庭向けに作られていることが多いので、家庭向けではメリットとなるディフューザーの「コンパクトさ」が、かえって拡散力が物足りないなどデメリットになってしまいます。
そこでここでは、オフィスのような広い空間でも効果的に拡散できるおすすめのディフューザーを紹介します。
VS-460
「置き型大(VS-460)」のおすすめポイント
- ファン搭載で香りを広範囲にスピーディに拡散
- マイコン搭載で稼働時間やスケジュールを細かく設定可能
- オープンスペースに最適
最初に紹介するのは、ワークスペースやオフィスの休憩室、ホテルのロビーなどの活用がおすすめになる「シュバリテエール SA-F-500」。中・大規模スペースに対応できるので、一般的なオフィスであれば十分に空間の香り演出が可能です。
本体内部にファンを搭載しているので、効果的に香りを拡散してくれる上、マイコンによって噴霧時間や休止時間、稼働させたい曜日などスケジュールの調整ができます。毎朝、人の手によって稼働させる必要がないので、付け忘れなどのうっかりミスも防げるでしょう。
香料ボトルは700mlと大容量、ぱっと見にはディフューザーだと分からないようなスタイリッシュなアルミボディで、どんなインテリアにもマッチしてくれます。
DQ5000A
「ダクト設置型セット(DQ5000A)」のおすすめポイント
- 大空間に効率よく香りを拡散
- ダクト・室内設置の両方に対応
- マイコン搭載で最初の設定だけで都度スイッチを入れる必要なし
ショッピングモール、イベントスペースや講義室など、より大規模なスペースでアロマを利用したいときには「シュバリテエール SA-D-5000」がおすすめです。建物の空調設備であるダクトに設置することで、空調設備そのものがアロマディフューザーと同じ役割を果たし、空間全体へ効率的に香りを拡散させます。
またアタッチメントの切り替えで、室内設置型ディフューザーとしての利用も可能。もちろんマイコン搭載なので、噴霧時間などスケジュールを登録しておくこともできます。1台あると様々なシーンで活用できるでしょう。
まとめ
今回はオフィス空間でアロマを活用する方法、おすすめのディフューザーなどご紹介しました。
- オフィスでアロマを活用すると、業務効率アップ・ブランディングなどの効果が期待できる
- おすすめのアロマは集中力を高める「ハーブ系」、リラックスできる「シトラス系」
- 香りを効率的に拡散させるなら業務系アロマディフューザーがおすすめ
以前からホテル業界では香りを用いたブランディングなど、アロマを活用してきたことが知られています。これを受けて昨今では、一般企業でもアロマによる効果を業務内に取り入れようとする行動が見られてきました。
しかし、人によって好ましいと感じる香りが異なることもあり、なかなか導入へ踏み切れないとお考えのケースもあるでしょう。どんな香りを用いればよいのかわからない、ブランディングのためにオリジナルブレンドの香りが欲しいとお考えの場合は、香りの専門家である弊社にぜひご相談ください。