ヒノキの香りの効果と効能は?成分やおすすめの使用方法を紹介

ヒノキの香りの効果と効能は?成分やおすすめの使用方法を紹介

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日本人にとって身近な針葉樹であるヒノキですが、アロマとして利用できることをご存知でしょうか。実は森林浴や風呂桶のイメージが強いヒノキも、木材だけではなく成分を抽出したアロマオイルも存在するのです。

深く吸い込むと体の中から癒してくれるような、清浄な香りを持つヒノキの香りには、高い抗菌性とリラックス効果が期待できます。

甘い香りが苦手な方でも、ヒノキの香りであれば日常使いしやすいでしょう。本記事ではヒノキの香りに期待できる効果から、おすすめの使用法まで詳しくご紹介いたします。

ヒノキの香りに期待できる効果・効能
  • 高い抗菌・抗ウイルス効果
  • 気持ちがほぐれるリラックス効果
  • やる気も高められる覚醒作用

ヒノキの香りの特徴

植物としてのヒノキは、国内では植林木として有名です。林業業者や木工業者を支え、山の保水率を高める日本において重要な樹木といえるでしょう。古くから栽培・伐採されてきた樹木なので、日本人にとっては非常になじみ深い木でもあります。

だからこそ、ウッディ系特有の清涼感を覚えるヒノキの香りに、どことなく懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。

ヒノキの香りの特徴は、抽出部位によっても異なります。木や枝部分から抽出された香りは、ウッディ系と同じく気持ちを落ち着かせるような柔らかな香り。

反して葉の部分から抽出される香りは、ウッディ系特有の柔らかさと目が覚めるような一種独特の刺激を併せ持ちます。

また、オイルとして抽出されたヒノキの香りは揮発性が低いので、長く香る点も特徴といえるでしょう。

香りの系統

ヒノキの香りの系統は「ウッディ系」です。ただウッディ系といっても、気持ちを落ち着かせるような清涼感がある香りから、甘くスパイシーな香りを持つものまで多種多様な点も大きな特徴になります。

有名なところではサンダルウッドなど。ヒノキと同じウッディ系の香りですが、どこかパウダリーな甘さを持つエキゾチックな香りが特徴です。

ウッディ系の中でもヒノキは気持ちを落ち着かせる上に、日本人にとってはどこか懐かしく感じられる香りといえるでしょう。

ヒノキの主な芳香成分

ヒノキの香りは、芳香成分が豊富な点も大きな特徴です。代表的な成分はα‐ピネン、δ-カジネン、α-カジノールといったところでしょうか。α‐ピネンはヒノキの他に杉や松などの樹木に多く含まれる香りで、森林浴や新築物件などで感じる「木の香り」の主成分です。

δ-カジネンはセスキテルペン系(1)の芳香成分で、抗炎症、抗腫瘍、防虫効果があるとされます。似た名前のα-カジノールには、強い抗菌作用があるとされ、ヒノキが木材になった後も腐りにくいのはα‐カジノールによるものと考えられています。

(1)15の炭素原子を持つテルペン系の総称、芳香性と生物活性が強いことから、医薬品や化粧品など幅広い分野で活用されている

ヒノキの基本情報

学名/科名 Chamaecyparis obtuse/ヒノキ科
花言葉 不老・不死・不滅・強い忍耐力
精油名 ヒノキ精油
抽出部位 木、葉、枝
抽出方法 水蒸気蒸留法
香りの強さ 弱め
ノート ミドル
主な産地 日本・台湾・中国
注意事項 特になし

ヒノキの効果と効能

身近でノスタルジーも覚えられるヒノキの香りには、どのような効果・効能が期待できるのでしょうか。甘すぎず、万人受けしやすい香りだからこそ、効果によっては幅広いシーンで利用できる香りになってくれるかもしれません。ここではヒノキの香りに期待できる効果・効能について触れていきます。

リラックス&抗不安効果

ヒノキのチップやアロマオイルを用いた実験により、ヒノキの香りをかぐことでリラックス効果が得られることが分かっています。ヒノキのチップを用いた実験(※1)では、前頭前野の血流低下が確認されたことにより、脳の活動が沈静化している=リラックス状態にあると示唆されました。

オイルを用いた実験(※2)でも、鎮静効果による緊張や不安な気持ちが緩和されている現象を確認されています。上記の実験以前より、α‐ピネンによる鎮静効果は知られていたので、α‐ピネンを豊富に含むヒノキの香りにも十分な期待ができるのではないでしょうか。

リフレッシュ効果

ヒノキの芳香成分には、モノテルペン、セスキテルペン系の成分がバランスよく含まれていることから、リラックス効果だけではなくリフレッシュ効果も見込めます。またヒノキの香りにはモノテルペン類(2)に分類される「リモネン」も少量ですが含まれます。

リモネンはリラックス・リフレッシュの2つの効果を持っているので、ヒノキの香りでもリフレッシュ効果が期待できるでしょう。実際にヒノキの香りを用いた実験において、緊張感を低下させつつ活性を上昇させる傾向が見られる(※3)としたものもあります。オフィスや勉強中に利用する香りとして、理想的な香りの一つといえるでしょう。

(2)揮発性、芳香性のある植物精油の構成成分の一つ

高い抗菌・抗ウイルス効果

ヒノキは抗菌・抗ウイルス性の高さでも有名です。ヒノキが神社仏閣を建立する際に使われる理由には、香り高いことと共に「木材として強い」点が挙げられるでしょう。

上記でも軽く触れたように、ヒノキに含まれる芳香成分の一つである「α‐カジノール」や「T-ムロロール」による、高い抗菌性によるものと考えられています。これら芳香成分が持つ抗菌性は、木材の耐久度を上げるだけにとどまりません。

カビ類やブドウ球菌から虫歯菌(※4)にまで効果があるとされているのです。ヒノキの香りを利用することで、きれいな空間を演出することも可能なのではないでしょうか。

ヒノキの香りのおすすめの使用&摂取方法

ヒノキの香りに期待できる、様々な効果に驚いた方も多いでしょう。お目当ての効果・効能があった場合、次に気になるのはどのように摂取すればよいのかといった点です。ここではヒノキの香りのおすすめの使用法、効率的な摂取方法について触れていきます。

ヒノキチップでお手軽に

ヒノキチップやアロマオイルを利用して、リラックス効果を実感したいのであればバスルームで活用してみましょう。チップ、オイル共にバスタブに少量入れるだけとお手軽なので、こちらもすぐにでも試してみることが可能です。

チップを利用する場合は、ハンカチや手ぬぐいなど、布にくるんだ状態で利用してください。そのまま入れてしまうと後始末が大変です。

ヒノキの香りをバスルームで

ヒノキチップやアロマオイルを利用して、リラックス効果を実感したいのであればバスルームで活用してみましょう。チップ、オイル共にバスタブに少量入れるだけとお手軽なので、こちらもすぐにでも試してみることが可能です。

チップを利用する場合は、ハンカチや手ぬぐいなど、布にくるんだ状態で利用してください。そのまま入れてしまうと後始末が大変です。

空間に香りを広げたいならアロマディフューザー

リビングやオフィス、旅館のロビーなど広い空間で香らせたい場合は、アロマオイルとアロマディフューザーを活用しましょう。空間全体に森の中にいるような、清涼な香りを行きわたらせることが可能です。

ヒノキは強い香りとはいえないので、アロマディフューザーを選ぶ際には、種類にもこだわってみてください。熱や超音波を利用するディフューザーの場合、香りが変質してオイルと同じ香りを楽しめない可能性があります。

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まとめ

  • ヒノキの香りは日本人にとってなじみ深い香り
  • ヒノキの香りに期待できる効果はリラックス・リフレッシュ・抗菌作用
  • 香りを楽しむなら、ヒノキチップやアロマオイルの活用を

木材として古くから愛されてきたヒノキですが、アロマテラピーの知名度が高まっている昨今では「香り」も高い人気を誇ります。甘さを感じない香りなので、男女を問わず受け入れられやすい香りともいえるでしょう。香りに期待できる効果も、精神的な作用から実際的な作用まで幅広くなっています。

実はとても使いやすい香りですが、使いやすいからこそ差別化を図りたい場合には難しい香りです。ヒノキを用いた香りによるブランディング、作業効率アップをお考えの際には、香りの専門家が集う弊社にお気軽にご相談ください。シーンに合った香りのチョイスから、フレグランスの調香まで対応いたします。