香りを楽しむには様々な方法がありますが、空間全てにいきわたらせたいと考えると難しい場合も多いでしょう。心地よいと感じる香りにするには、拡散力が強すぎるのも考え物です。
そこでおすすめの方法になるのが「アロマディフューザー」の活用です。水を用いない簡単なアロマディフューザーから、噴霧式、大空間に対応できる業務用まで幅広い種類から選択が可能になります。
そこで本記事では、ホールや企業のオフィスなど、大空間にも対応できる拡散力の高いおすすめアロマディフューザーを5選紹介します。空間の広さごとにどのアロマディフューザーを選べばよいのか、ぜひご参考にしてください。
- 香りが広がりやすい「噴霧式アロマディフューザー」
- 濃い香りが楽しめる「水なしアロマディフューザー」
- 大空間に香りを拡散できる「業務用アロマディフューザー」
広範囲・広い部屋対応アロマディフューザーの選び方
まず一番に気になる、広範囲・大空間に対応可能なアロマディフューザーの選び方を確認しましょう。広い空間といっても、人によって広いと感じる範囲は異なるうえ、使いやすいアロマディフューザーも異なります。そこで大空間対応のアロマディフューザーの特徴も解説します。
噴霧式のアロマディフューザーが拡散力が高い
拡散力の高いアロマディフューザーの中でも代表的なものは、「噴霧式」のアロマディフューザー。噴霧式とは空気振動によってアロマオイルを微粒子化し、噴射することで空間に香りを届けるものです。
アロマオイルをそのまま使うので、香りの濃度が高く、空間全体に香りを噴霧することが可能です。一言で噴霧式といっても、専用ボトルをそのまま取り付けるタイプや、ポット内にアロマを垂らすアロマドロップ式などの種類があります。
水なしのアロマディフューザーの方が香りが強い
水を使わないことから衛生的に用いることが可能な、水なしのアロマディフューザーもあります。気化式、リード式と見た目が華やかなものも多いので、インテリアに合わせやすい点も使いやすさの一助といえるでしょう。
気化式:珪藻土で作られたアロマストーンなどに、アロマオイルを染み込ませて用いる
リード式:アルコールで希釈したアロマオイルが入ったボトルなどに、リードと呼ばれる木製スティックを立てて香りを拡散するアロマオイルの香りそのままを楽しめるので、濃厚な香りが楽しめます。
広範囲(20畳以上)の場合は業務用アロマディフューザーを選ぶ
企業のオフィスやホテルのロビーなど、大空間に香りをいきわたらせたい場合に活躍してくれるのが、業務用アロマディフューザーです。家庭用のディフューザーとの大きな違いは、なんといっても香りの拡散力。
もともと大空間での利用を想定したうえで作られているので、より香りを遠くまで届けることが可能です。また業務用のアロマディフューザーは、セットするアロマオイルの量も多いので、メンテナンスの頻度が低い点もメリットだといえるでしょう。
広範囲・広い部屋でも香るアロマディフューザー5選
空間に香りを広げやすい、香りの濃度が高い状態で楽しめるアロマディフューザーの種類を紹介しました。ここからは実際に、おすすめのアロマディフューザーそのものを見ていきましょう。ディフューザー本体のデザインも要チェックです。
VS-860B
「置き型ミニ(VS-860B)」のおすすめポイント
- 静音性が高く稼働音が気にならない
- 直感的に操作ができる
- スタイリッシュなアルミ製ボディ
続いておすすめしたいアロマディフューザーは、「シュヴァリテエール:置き型ミニタイプ」です。アロマディフューザーだと分からないようなスタイリッシュなアルミボディは、お部屋のどこにおいても景観の邪魔をしません。
ファンを搭載していないタイプなので、香りの広がり方はとても穏やか。気流や人の動きに合わせて香りが広がるので、ふとした瞬間に心地よい香りを実感できるでしょう。
ファンを搭載していないことから、稼働音も最小限に抑えられました。業務に集中したい事務室や、会話内容が重要な会議室などの利用にもおすすめです。直感的な操作が可能なので、導入初日から活躍してくれるでしょう。
拡散方式 | 噴霧式 |
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香りの対応範囲 | 150㎥(32畳) |
運転モード数 | 4段階 |
連続使用可能時間 | 8時間 |
タイマー機能 | あり:最大8時間 |
重量 | 1.1kg |
サイズ | 112φ×272mm |
消費電流 | 2.5W |
VS-460
「置き型大(VS-460)」のおすすめポイント
- ファン搭載で香りを広範囲にスピーディに拡散
- マイコン搭載で稼働時間やスケジュールを細かく設定可能
- オープンスペースに最適
個人宅ではなく、もっと広い空間に香りを広げたい場合はどうすればよいのでしょうか。企業やホテルのロビーなど、縦方向にも空間が大きく広がっている場合におすすめなのが、「シュヴァリテエール:置き型:大」です。
本体内部にファンを搭載しているので、風に載せて香りを広範囲に効率的に広げてくれるでしょう。ファンを利用することで、香りが空間にいきわたる時間を短縮できる効果も期待できます。
また、本体にマイコンが組み込まれているので、香りを噴霧するインターバルや稼働時間だけではなく、定休日には稼働しないようスケジュールを組むことも可能です。
拡散方式 | 噴霧式 |
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香りの対応範囲 | 最大500㎥(100畳) |
運転モード数 | - |
連続使用可能時間 | - |
タイマー機能 | あり |
重量 | 7.4kg |
サイズ | 200φ×545mm |
消費電流 | 23W |
DQ5000A
「ダクト設置型セット(DQ5000A)」のおすすめポイント
- 大空間に効率よく香りを拡散
- ダクト・室内設置の両方に対応
- マイコン搭載で最初の設定だけで都度スイッチを入れる必要なし
一ヵ所から香りを送るのではなく、空間全体により効率よく香りを行きわたらせたい場合におすすめの業務用ディフューザーです。空調機の二次側吸気ダクトに直接連結させるので、空調機から香りを拡散することが可能になります。
広い空間のどこにいても、ほんのりと心地よい香りがする…。そんなすてきな空間を演出する際にピッタリのアロマディフューザーです。アタッチメントの変更で、室内設置型にもできるので多彩な利用が期待できるでしょう。
本体にマイコンが搭載されているので、香りの噴霧強度やインターバル、スケジュールを細かく設定することも可能です。一度設置してしまえば、アロマオイルが終わるまで設定が必要ない手軽さも大きな魅力だといえるでしょう。
拡散方式 | ダクト接続 |
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香りの対応範囲 | 5000㎥(1008畳) |
運転モード数 | - |
連続使用可能時間 | - |
タイマー機能 | あり |
重量 | 8.0kg |
サイズ | 346×135×343mm |
消費電流 | 31W |
グランストック
「リュクス」のおすすめポイント
- 場所をとらないコンパクトサイズ
- 充電式で旅行先に持って行くのもあり
- オートオフ機能付きで消し忘れも安心
最初におすすめするのはグランストック「リュクス」。280mlペットボトルとほぼ同じ大きさ、重さのコンパクトさ。また給電が充電方式なので、置く場所を選ばずいつ・どこでもアロマを楽しむことが可能です。
充電が必要な際には、事前にランプの点滅で教えてくれる機能もあるので、いきなりスイッチオフになる心配もありません。反対にスイッチを切り忘れても、通常運転であれば2時間でオートオフ機能が働くので消し忘れにも対応。家庭で手軽にアロマを楽しみたい方におすすめのアロマディフューザーです。
拡散方式 | 噴霧式 |
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香りの対応範囲 | 最大30畳 |
運転モード数 | 3段階 |
連続使用可能時間 | 最大35時間 |
タイマー機能 | あり:最大6時間 |
重量 | 289g |
サイズ | 73φ×118mm |
消費電流 | - |
アロミックスタイル
「アロマ・フロー」のおすすめポイント
- 11種類の専用アロマ
- 水なし方式で衛生的
- 取り付け・操作がとっても簡単
こちらも家庭向けとしておすすめのアロマディフューザーです。ディフューザー専用のアロマボトルを販売しているので、取り付けがワンタッチでとても簡単。オイルが無くなった場合はボトルを外して捨てるだけと、お手入れ不要な点も日常使いにピッタリです。
香りの拡散方式は水を使わない気化式なので、衛生面でも安心して使えるでしょう。反面、アロマボトルが専用となっているので、香りの選択肢は少し少なめといえます。しかし11種類と豊富な香りから選ぶことができるので、シーンにあわせた香りのチョイスも十分可能です。
拡散方式 | 水なし(気化式) |
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香りの対応範囲 | 最大20畳 |
運転モード数 | 3段階 |
連続使用可能時間 | 2時間 |
タイマー機能 | オフタイマー機能あり:2時間 |
重量 | 173g |
サイズ(縦×横×奥行) | 90φ×160mm |
消費電流 | 5W |
広範囲用のアロマディフューザー使用時の注意点
個人宅におすすめのアロマディフューザーから、オープンスペースから大空間まで対応可能なアロマディフューザーまでご紹介しました。しかし、大きな空間に香りを行きわたらせる際には、事前に知っておくべき注意点もあります。心地よい空間演出のため、注意点も確認しておきましょう。
ペット(動物)がいる空間での使用は避ける
人にとってアロマには様々な効果が見込まれており、特にリラックス&リフレッシュ効果は多くのアロマオイルで確認されている嬉しい効果です。しかし犬や猫などペット(動物)がある種の芳香成分を体内に取り込んだ場合、人間より芳香成分の代謝が遅く中毒の危険性(※1)があると指摘されています。
全てのアロマオイルがペットにとって有害だと明言されているわけではありません。ただし有害ではないとも明言できない状態です。危険性が否定できない以上、ペットがいる空間ではアロマオイルの使用を避けたほうがよいでしょう。
精油・天然のアロマオイル以外は使用しない
室内の空間中に芳香成分を行きわたらせることになるので、利用するアロマオイルの品質にもこだわることが大切です。
一般的にアロマオイルといえば、植物から抽出された精油を指します。しかし昨今では、精油にアルコールを混ぜたものや合成香料をアロマオイルと謳っている製品も少なくありません。ラベルに「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と記載されているものは、100%植物由来のアロマオイルなので、必ず確認するように気を付けてください。
安価すぎると拡散力がなく香りが広がらない
アロマオイル・アロマディフューザ共に、価格だけで商品を選ぶこともおすすめできません。いたずらに高ければOKというわけではありませんが、安価すぎる商品は拡散能力が低く思った通りの効果を実感できないケースが多いのです。
またアロマオイルの場合、上記でも触れたように、よく確認してみたら合成香料だったということもあるでしょう。コストパフォーマンスも大切ですが、安価すぎるものには注意が必要です。
専門家がおすすめする広範囲対応のアロマディフューザー
- 拡散力が高いアロマディフューザーは種類のチョイスが重要
- 対応させたい空間の広さに合わせてディフューザーを選ぶ
- ペットの有無・アロマオイルの品質・安価すぎる製品に注意
今回はアロマそのものではなく、香りを効率的に拡散させるためのディフューザーについてご紹介しました。しかしたくさんのディフューザーがあり、拡散力の高いディフューザーがあると分かっても、導入や選び方、運用方法でもまだまだ迷うことが多いと感じます。
空間にあったアロマの選択、香りの濃度の決め方などに迷った際には、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。香りやにおいについて長年研究してきた、専門家でもある弊社スタッフが分かりやすくご案内いたします。