アロマには様々な効果が期待できることもあり、昨今では個人の趣味以外の場でも活用されています。代表的な例を挙げれば、ホテルや企業のロビーにアロマを焚いて印象をアップさせたり、ブランドイメージを高めたりするために使われています。
実際、香りは人の記憶に残りやすいという特徴があるため、企業やブランドイメージを高めるためにぴったりなアイテムです。ただ、一言でアロマといっても、非常に豊富な種類があります。アロマ=香りだと考えれば、その種類の多さもよく分かるのではないでしょうか。
その上、アロマごとで期待できる効果が変わるとなれば、どのアロマを選べば良いのか分からなくなってしまうもの。そこで本記事では、代表的なアロマの効果を一覧でご紹介します!効果的に活用する方法から注意点にまで触れていくため、ぜひ最後まで参考にしてください。
- アロマごとに効果は異なる
- リラックス効果から肉体疲労軽減まで様々
- 飲んだり粘膜に入ったりしないよう注意
アロマの効果一覧
代表的なアロマの種類と効果一覧 | |
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香りの種類 | 香りに期待できる効果 |
シトラス(柑橘)系 | |
レモン |
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グレープフルーツ |
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オレンジ |
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ベルガモット |
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レモングラス |
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フローラル系 | |
ラベンダー |
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ローズ |
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ジャスミン |
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イランイラン |
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ネロリ |
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カモミール |
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ゼラニウム |
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ハーブ・グリーン系 | |
ペパーミント |
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ローズマリー |
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ユーカリ |
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ティーツリー |
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ガルバナム |
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オリエンタル・エキゾチック系 | |
パチュリ |
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ベチバー |
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サンダルウッド |
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ウッディ系 | |
ヒノキ |
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サイプレス |
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シダーウッド |
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ジュニパー |
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樹脂系 | |
フランキンセンス |
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ベンゾイン |
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ミルラ |
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では、早速、代表的なアロマの効果を一覧で確認してみましょう。豊富なアロマの種類はもちろん、期待できる効果の幅広さにも驚かれるはずです。
計27種類のアロマの種類、香りに期待できる効果について紹介しました。ただ、上記で紹介したのはあくまでも代表的なアロマであり、世界にはまだまだたくさんのアロマが存在します。
まずは、比較的ポピュラーなアロマを楽しみつつ、自分・自社にぴったりなアロマを探してみましょう。
アロマを効果的に活用する方法
続いては、豊富にあるアロマを効果的に活用する方法について見ていきましょう。一言でアロマといっても、種類の数だけ香りも効果も異なります。
そのため、シーンに合わないアロマを用いると、期待できる効果が半減したり、逆効果になったりすることも考えられるのです。例えば、仕事に集中すべきオフィスで、安眠効果が高いアロマを焚いてしまえば、逆効果になってしまいますよね。
上記は極端な例えですが、シーンに合わせたアロマを用いることこそ、アロマの効果を実感するための近道です。ここでは、アロマを効果的に活用するため、シーンに合わせたアロマとともに解説します。
まずは個人宅などのお部屋で活用する方法について見ていきましょう。日々のQOL向上にアロマを活用してみてくださいね。
読書や勉強など集中したい時に
個室やリビングなどで、読書や勉強などに集中したいときは、集中力を高める効果があるアロマを焚いてみましょう。香りによる集中効果で、いつもより読書や勉強がはかどるかもしれません。
おすすめになるアロマは以下の通りです。
- レモン
- グレープフルーツ
- ペパーミント
- ジュニパー
なお、集中したいときのアロマは、あまり香りを濃くしないことも大切です。香りが鼻につくようでは読書・勉強に集中できなくなってしまう恐れがあるため、ほのかに漂わせるくらいにしておくと良いでしょう。
就寝や入浴など、リラックスしたいときこそアロマの本領発揮です。そもそもアロマに期待できる効果のなかでは、リラックス・鎮静効果が非常に多いため、選べるアロマの種類も豊富になります。自分にとって心地よいと感じられるアロマに出会いやすいといえるでしょう。
リラックスしたいときにおすすめのアロマの一例は以下になります。
- オレンジ
- ベルガモット
- ラベンダー
- イランイラン
- ゼラニウム
- パチュリ
- ヒノキ
それぞれリラックス効果が高いとされるアロマです。なお、リラックス効果と香りの好みは密接な関係があります。どれだけ香りそのものにリラックス効果があるとされていても、苦手な香り空間ではリラックス効果は落ちると考えられているのです。
そのため、リラックス効果を目的としてアロマを選ぶ際には、必ず事前に自分が好きな香りかを確認しましょう。実店舗で購入する場合はサンプルを確認する、通販で購入する場合は無料サンプルやお試し期間があるものを選んでみてください。
お部屋自体に香りを拡散させるのではなく、掃除や洗濯など日々の家事でもアロマオイルの利用が可能です。一覧でも触れていたように、アロマには抗菌・抗ウィルス・消臭効果なども期待できるため、家事の場面でも大いに活躍してくれるのです。
以下、おすすめのアロマを見てみましょう。
- オレンジ
- レモングラス
- ペパーミント
- ティーツリー
- パチュリ
オレンジやミントは市販の洗剤でも活用されています。オリジナルの洗浄液を作ることで、頑固な油汚れを落としたり洗濯物の嫌なにおいを一掃できたりするでしょう。またレモングラスやパチュリは虫除けとしても優秀です。
化学成分を用いない洗剤や虫よけになるため、洗浄力はもちろん、小さなお子様がいる家庭などでもおすすめです。
アロマをビジネスで活用する方法
個人宅ではなく、アロマをビジネスの場で活用することも可能です。早速、活用シーンとおすすめのアロマを紹介します。
商談室やエントランスなど、お客様が訪れる場所を香り空間にすることで、企業やホテルの印象を向上させることが可能です。高級ホテルなどへ行った際、ロビーに良い香りがして心地よくなった経験はありませんか?
この経験を、ホテルだけではなく一般的な企業でも試すことができるのです。香りは記憶に残りやすく、特にそのときの感情と結びついて脳に刻まれます。そのため、香りで心地よいと感じてもらうことは、ホテルや企業へ訪れた際の印象を良くすることにもつながるのです。
おすすめの香りは以下の通りです。
- グレープフルーツ
- ジャスミン
- ユーカリ
- ヒノキ
- フランキンセンス
上記は比較的に万人受けしやすい香りです。ロビーに入ったと同時に良い香りに包まれることで、ホテルや企業への印象を底上げすることが叶うはずです。
なお、ホテルや企業によっては、今まで築き上げてきたイメージやコンセプトがあるはずです。アロマを選ぶ際には、このイメージやコンセプトから選ぶ方法もおすすめになります。
休憩室にリラックス効果やリフレッシュ効果が期待できるアロマを焚くことで、効率的に仕事の疲れを癒せる期待が持てます。
休憩時間にしっかりと疲れを癒すことができれば、仕事に復帰した際の効率向上にも期待が持てるはずです。「仕事中にリラックスする必要があるのか?」と懐疑的になるより、福利厚生の一環として初めて見てはいかがでしょうか。
休憩室での利用がおすすめのアロマは以下のものが挙げられます。
- レモン
- ラベンダー
- カモミール
- サンダルウッド
- ヒノキ
こちらも比較的万人受けしやすく、ポピュラーなアロマになります。ラベンダーなどは少し癖がある香りですが、様々な場面や製品で取り扱われているため、濃度を抑えればゆったりと休める癒しの空間を作ってくれるでしょう。
サンダルウッドやヒノキも日本人にとってはなじみ深いアロマです。社員の男女比や年齢も加味して、アロマを選んでみましょう。
業務を進めるオフィスにも、アロマの利用がおすすめです。集中力アップの効果が見込めるアロマを用いることで、業務に集中でき業務効率アップや生産性向上の期待が持てるでしょう。
また、業務内容によっては、鎮静効果を持つアロマオイルもおすすめです。イライラしやすい細かな作業が求められる業務や、議論が白熱しやすい場面などで用いることで効果を実感しやすくなるはずです。
以下、オフィスにおすすめのアロマを見ていきましょう。
- レモン
- グレープフルーツ
- ジャスミン
- ペパーミント
- ローズマリー
- ユーカリ
- シダーウッド
- ジュニパー
少し香りにイメージがわきにくいアロマもあったのではないでしょうか。ただ、こちらのアロマも比較的に万人受けしやすい香りです。「なんとなく良い香りがする…」程度の濃度にしておくことで、香りに邪魔をされることなく業務に集中できるでしょう。
なお、ここまで紹介してきたシーンごとのアロマですが、単一で用いることはもちろん、ブレンドして利用することも可能です。香りに複雑さや奥行きを持たせることで、飽きることなく長期にわたってアロマの効果を実感できるため、ご興味がある場合は試してみてください。
アロマを使用する上での注意点
最後に、アロマを使用する上での注意点も見ていきましょう。ここまで紹介してきたように、アロマは非常に種類が多く、期待できる効果の幅も広くなっています。
しかし、どのようなものでも、人にとって良い面しかないということはありえません。アロマにおいては、以下のような注意点が挙げられます。
- 原液を肌につけない
- 絶対に飲まない
- 光毒性に注意する
- 高温多湿を避ける
- 粘膜に触れないよう気を付ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原液を肌につけない
アロマオイルの原液を肌につけないよう気を付けましょう。
アロマオイル(精油)とは、アロマのもととなる植物などから抽出するものであり、原液の状態は含まれている成分が非常に濃い状態です。そのため、効果効能を実感しやすい反面、刺激が強すぎるのです。
人によっては、アロマオイルの原液を肌につけたまま放置したことで、赤みが残ったり発疹ができたりすることも。また、一部アロマオイルは布に付着するとシミになることもあるため注意が必要です。
いずれにせよ、アロマオイルの原液を用いる際には、原液が肌に触れないよう気を付けてください。なお、誤って原液が肌についた場合の対処法は、すぐに清潔な流水で洗い流すことです。洗い流した後も赤みや刺激が続く場合は医師に相談してください。
絶対に飲まない
一部のアロマテラピーでは、希釈したアロマオイルを飲用する利用方法がありますが、基本的にはおすすめできません。
上記でも解説したように、アロマオイルは植物などの成分が非常に濃く凝縮したものです。香りをかぐだけでアロマに含まれた成分が、自律神経などに影響して様々な効果を得ることができます。そのように効果の高いオイルを、直接飲んだとなればどのような影響が出るのか分からないのです。
一部の成分は、経口摂取をすることで消化器官を刺激したり、体内で吸収された後に毒性を発揮したりする懸念もある(※1)とされます。飲んだ場合の影響がはっきりしていないこともあるため、絶対に飲まないようにしましょう。
万が一誤飲をした場合は、無理に吐き出そうとせず、すぐに医師の診察を受けて下さい。口の中にアロマオイルが残っている場合は、大量の水で口内をすすぐことも大切です。なお、医師にかかる際には誤飲したアロマオイルの瓶を持参しましょう。
光毒性に注意する
一部のアロマオイルには「光毒性」と呼ばれる反応が出るものがあります。光毒性とは、文字通り光(紫外線)に当たることで、アロマオイルに含まれる一部の成分が毒性を持つものに変わることを指します。
フロクマリン類と呼ばれる成分に光毒性があると判明しており、代表的なアロマオイルでは「ベルガモット」などが挙げられます。光毒性があるとされるアロマオイルは、光に当てない、肌についた状態で日光を浴びないなど注意しましょう。
高温多湿を避ける
アロマオイルの保管時は、高温多湿を避けることも大切です。アロマオイルは文字通り「オイル」であるため、高温・火気は厳禁です。引火性があるため、火や暖房器具の近くで使うと燃え上がる可能性があります。
また、湿度が高い場所に置いておくと、アロマオイルが水分を含み劣化が進むことも考えられます。アロマオイルの蓋はしっかり閉める、すぐに使いきれない場合は冷暗所に置くなど扱いにも注意してください。
粘膜に触れないよう気を付ける
アロマオイルの飲用がNGであることと同じく、粘膜に触れないようにも気を付けましょう。口から含まなくとも、目や鼻の穴にとっても刺激が強いことは同じです。
特に目は肌に比べると非常に敏感な部位です。痛みが酷かったり、最悪の場合は視力が落ちたりすることも考えられます。アロマオイルを扱うときは、粘膜に触れないよう十分に注意しつつ、万が一目などに入った場合は大量の流水で洗い流したあと医師の診察を受けて下さい。
なお、医療機関を受診する際には、該当のアロマオイルの名前を覚えておくか、瓶を持参することもおすすめです。
まとめ
本記事ではアロマの効果や、おすすめの活用方法、アロマオイルを使用する場合の注意点について解説してきました。非常に豊富な種類や効果に驚いた方も多いのではないでしょうか。
アロマの効果について以下、簡単におさらいしておきましょう。
- シトラス(柑橘系):リラックス&リフレッシュ効果・集中力アップ効果など
- フローラル系:リラックス効果、婦人科系における不調の緩和、安眠効果など
- ハーブ・グリーン系:リフレッシュ効果・抗菌・抗ウィルス作用・集中力アップなど
- オリエンタル・エキゾチック系:鎮静・リラックス効果、抗炎症作用など
- ウッディ系:鎮静・リラックス効果・抗菌・抗ウィルス効果など
- 樹脂系・鎮静効果・抗炎症作用・抗ウィルス作用など
代表的な効果になるため、アロマによってはダイエット効果や疲労軽減効果など、肉体的に作用する効果も期待できます。ただ、アロマの種類も効果も、非常に豊富だからこそ、どのアロマを取り入れるべきか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
そのようなときは、消臭・香りのプロフェッショナルである弊社にお気軽にご相談ください。アロマによる実際的な効果はもちろん、企業やブランドに合った香り空間の演出まで、お客様が納得できるまで詳しくご案内いたします。