アロマの香りでストレスは解消できる?効果や上手な使い方まで紹介

アロマの香りでストレスは解消できる?効果や上手な使い方まで紹介

コンテンツにPRを含む場合があります。

日々の仕事や人間関係、日常を生きていく上で現代の日本人にとってストレスは切っても切れないものの一つです。そんなストレスを解消、改善する方法として、昨今「アロマ」の活用が注目されています。

しかし、ただ香りをかぐだけでストレス解消ができる、と言われても半信半疑になってしまう方も多いでしょう。そこで本記事では、アロマがストレス解消に効果的だといわれる理由、アロマと自律神経の関わりから活用方法までご紹介します。

アロマに自立神経を整える効果があるって本当?

まず、なぜアロマがストレスに効果があるとされているのか、その理由となる自律神経との関わりを見ていきましょう。

そもそも自律神経系とは、血圧や呼吸数、内臓の働きを24時間・365日体制でコントロールしている機能です。人が意識的に調整しなくても、自動で調整を行ってくれるのが大きな特徴。交感神経系と副交感神経の2つに分かれ、それぞれが活動を促す効果と鎮静させる効果を持ちます。

交感神経と副交感神経が拮抗することで、様々な機能の調整をとっているということですね。この自律神経が乱れると、ストレス、体調不良、不眠など様々な不調を訴えることになります。

自律神経のバランスを保つ方法には、規則正しい生活やストレスを溜めないことなど、日常で気を付けるべきポイントがいくつかあります。そしてアロマを活用することでも、自律神経のバランスはとれるとされているのです。

アロマに期待できる効果は、活動的な効果から鎮静的な効果まで幅広く存在します。だからこそ、崩れたバランスを補う効果のアロマを用いることで、自律神経のバランスが取れるといわれているのです。

ストレス軽減におすすめの精油を紹介

アロマは、植物から抽出されたオイルがもとになっているので、種類も様々です。そしてアロマの種類が豊富だということは、アロマで期待できる効果も複数あるということ。ここでは、特にストレス軽減に効果的だとされる、おすすめのアロマを3選ご紹介します。

ポジティブな気分に「オレンジ・スィート」

ストレスが溜まって後ろ向きな気分になる。こんなときにおすすめなのが、甘く爽やかな香りに心癒されるオレンジ・スィートです。オレンジ・スィートはリラックス&リフレッシュ効果に期待ができるので、ストレスでささくれた心を癒しながら前向きな気持ちに導いてくれるでしょう。

気分を落ち着かせる「ベルガモット」

イライラしやすい、不安な思いから悪いことばかり想像してしまう。こんなときは鎮静作用の成分が豊富なベルガモットがおすすめです。抗うつにも効果が期待できるとして、医療や福祉の現場でも注目されているアロマ。甘すぎず、どこかビターな香りなので、男女を問わず使いやすい点も大きな特徴です。

ストレスからの不眠にも「ラベンダー」

リラックス効果があるアロマの中でも、代表的なものと言えばラベンダーでしょう。イライラしやすい、落ち込みやすいときだけではなく、ストレスによる不眠にも高い効果が期待できます。甘くフローラルな香りで、不安な心を癒しながら心地よい眠りに誘ってくれるでしょう。

アロマがストレスに効果がある仕組みを紹介

自律神経とのかかわりやアロマの効果を確認した後は、実際にアロマがストレスに利く仕組みを確認しましょう。まだまだ謎の部分も多いですが、現在わかっている仕組みについて解説します。

自律神経系に働きかける仕組み

ストレスがかかると、自律神経系は交感神経が優位になり、体は常に緊張を強いられる状態になってしまいます。

この状態が続くと、ストレスがたまることで交感神経が優位になる→緊張状態を強いられることでストレスが解消できない→新たなストレスが溜まる、と悪循環に陥ってしまうのです。

そこで、効果的だとされるのがアロマの活用。アロマのもととなる精油には様々な効果が期待でき、中でも鎮静効果を持つアロマは数多く存在します。実際に、鎮静効果を持つアロマは自律神経系に働きかけ、副交感神経を優位にすることが実験(1)でも明らかにされています。

高ぶった交感神経をなだめ、副交感神経を優位にし、自律神経をリラックスした状態に導けるからこそ、アロマはストレス解消の効果が期待できるとされているのです。

嗅覚と関係した仕組み

視覚や味覚、聴覚、触覚と合わせて五感と呼ばれる感覚の中で、嗅覚は脳に直接届く唯一の感覚です。このことから鼻から香り・匂いを摂取することは、心理的な効果が非常に高いとされています。

鼻から摂取された香りの成分は、鼻腔内にある粘膜に付着、電気信号に変換されてそのまま大脳辺縁系と呼ばれる部位に送られます。人間の脳はお饅頭のような構造をしており、餡子の部分に相当する、より古い脳といわれるのが大脳辺縁系。本能や記憶、感情をつかさどるとされています。

アロマに限らず、香りをかぐことで懐かしい記憶が呼び覚まされたことはありませんか?この現象はプルースト効果と呼ばれ、記憶や感情をつかさどる大脳辺縁系が嗅覚と結びついているからこその現象です。

アロマの香りも仕組みは同じで、心地よいと感じる香りを摂取することで、リラックス効果やリフレッシュ効果を得られます。結果、ストレス減少の効果も期待できるとされているのです。

アロマをストレス解消に役立てる3つの方法

ストレスを解消、減少させる方法としてアロマの活用がおすすめな理由を紹介してきました。では、実際にアロマをストレス解消に役立てるには、どのような使い方をすればよいのでしょうか?おすすめの方法を3つ、ご紹介します。

ハンカチに香りを付ける・ポプリの活用

出先でもお手軽にアロマの効果を実感したい場合は、ハンカチやマスクに香りを付けておく方法です。アロマオイルやアロマスプレーの利用で、簡単に手荷物に香りを移すことが可能です。ストレスを感じたときにハンカチを取り出せば、簡易的なアロマテラピーを行うことができるでしょう。

アロマスプレーやディフューザーを利用する

出先ではストレスを感じる暇もない、家に帰ると嫌なことを思いてして落ち込んでしまう。こんな方におすすめなのは、アロマスプレーやディフューザーを利用した芳香浴です。シュっとスプレーをするだけ、ディフューザーなら自宅に帰るだけで手軽にアロマの効果を実感できるでしょう。

広い空間なら業務用アロマディフューザーがおすすめ

そもそもストレスを感じにくいようにしたい、リラックスできる空間を作りたい。このような望みがある場合は、広い空間でも香りを拡散させやすい業務用アロマディフューザーの利用がおすすめです。アロマの調合や空間に適したディフューザーのサイズなど、業務用であれば相談できる点も魅力的だといえるでしょう。

まとめ

  • アロマを効果的に使えば、自律神経のバランスを整えることが可能
  • ストレス軽減におすすめのアロマは「オレンジ・スィート」「ベルガモット」「ラベンダー」など
  • 実際にストレス解消に利用するなら、手荷物に香りを移す、アロマスプレー、業務用アロマディフューザーの活用がおすすめ

ただ心地よいと感じる香りをかぐだけでストレスが解消できる。とても簡単な方法でありながら、日常を忙しく過ごしているとなかなか気が付けない方法だったのではないでしょうか。

アロマとストレス解消の関係を把握したからには、ぜひ好みの香りでストレス解消を目指してみましょう。大きな空間で使いたいから香りのチョイスに失敗したくない。このようなお悩みがある際には、長年香りと向き合ってきた弊社へお気軽にご相談ください。

心地よい空間の実現、ほかにはないアロマを用いた空間演出をご提供いたします。

参考文献

(1)https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_06/14_br_yurugi.pdf

目次