臭気測定器(においセンサー)
カルモアは1991年より臭気測定器(ニオイセンサー)を開発・販売して参りました。その販売台数は、初代製品より累計で2,000台に上ります。(※)
30年間こだわり続けてきたのは、「現場で最も使いやすい臭気測定器。」
最新機種のPOLFA(ポルファ)とLIMOS(リモス)も、臭気調査・脱臭効果測定・悪臭苦情対策といったカルモアの様々な現場において幾度となくフィールド検証を繰り返し、臭気(悪臭)を測定・管理するために最も使いやすいツールへと進化させました。ぜひカルモアセンサーの実力をお試しください。
臭気測定器ごとの特徴を紹介
持ち運べる臭気測定器POLFA(ポルファ)
- 品質管理(受け入れ出荷時のニオイの付着や臭気漏れチェック。)
- 効果検証(消臭・脱臭の前後に測定することで消臭効果を計測できます。)
- 環境測定(工場や施設から臭気が漏洩や臭いの強さを確認することができます。)
※臭気判定士が使用方法をサポートいたします!
375g 軽量設計の持ち運びしやすいポータブルにおいセンサー。数値とグラフで臭気の変動が簡単に確認しやすく、臭気測定の現場に必要な機能はしっかり完備。
臭気の強弱を計測するために便利なゼロ基点測定により、測定開始時点のセンサー値を基準として稼働させることが可能で、低濃度の臭気でも測定差を大きく見せる機能も完備しているので、品質管理や効果の有無の判断もしやすくなっています。
また工場や施設の排気の臭気調査にも重宝される臭気のピーク値(最大値)も把握することができるので、敷地や室内のニオイ測定などにもご使用頂けます。
データの活用もしやすいように、CSVにて出力することができるので、管理やニオイのミエル化がしやすく幅広く活かすことができます。
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定点観測できる臭気測定器LIMOS(リモス)
- 無人監視:臭気を測定するリソースが必要ない、24時間監視することが可能に。
- 臭気漏洩管理:独自にしきい値を設定し異常値が出た場合にはアラートでお知らせ。
- 簡単日常管理:CSVとしてデータを数値化して保存し、すぐに資料としても使用可能。
※臭気判定士が使用方法をサポートいたします!
24時間、自動でニオイを測定・監視するシステム。敷地境界などに設置した屋外センサーが、連続でニオイを測定。臭気の漏洩状況をリアルタイムで確認する事ができます。
クラウド版LIMOSではクラウド上にデータを蓄積し、必要な時にデータをダウンロード頂けます。独自に設定した「しきい値」を超過すると自動的にアラームメールにてお知らせしてくれる機能もあります。 センサー値をリアルタイムでPCやスマホでいつでもどこでも手軽に確認する事ができます。
他にも無線通信版ではクラウドではなく、無線通信によって測定データを無線通信で親機へ集約し、親機画面でデータの把握と事業所内のニオイ監視が行えます。
クローズドな通信環境での測定が可能ですので通信セキュリティに不安な事業所様からもご好評頂いております。
無線通信版LIMOS: 本体価格(定価):830,000円(本体のみ)
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臭気測定器(ニオイセンサー)のレンタルについて
携帯式の臭気測定器POLFAのレンタルについて
1週間のレンタルなら、30,000円とお得にご利用頂けます。ポータブル式なので持ち運びも簡単なタイプの臭気測定器となります。
レンタル前には必ず検品後に発送しておりますので、安心してご使用頂けるほか、ご利用方法が分からない場合にはサポートさせて頂きますので、お気軽にお問合せくださいませ。
定点式の臭気測定器LIMOSのレンタルについて
LIMOSは敷地境界線などに設置することで「臭気が漏れていないか?・どれくらいの強さの臭気か?・どんな時に臭気が強くなるか?」まで把握するできる臭気測定器です。
こちらもレンタルの場合は1週間60,000円とお得にご利用可能で、工場施設の臭気がどれぐらい近隣に影響を与えているか把握したい方に、よく活用頂いております。メリットとしては主に下記となります。
レンタル頂く場合には、弊社にて設置~設定。その後の利用方法までサポートさせて頂いておりますので、お気軽にお問合せ下さいませ。
臭気測定(評価)の原理と数値化の基準
臭気測定の原理
電源を入れるとヒーターがセンサー素子を温めることで、酸素がセンサーの内部にある電子を吸着。電子を固定し電気の流れづらい状態を作ります。
そこに酸化還元電位が高い(酸化しやすい)臭気がくると、これまで電子を固定していた酸素が取り去られることで電子が自由に動き、電気の流れやすくなるという原理です。
数値の値の基準
電源をONにした状態(電子が固定されている状態)と臭気を測定した状態(電子が自由に動きやすくなった状態)の電気圧の差を読み、独自の計算式と測定値として臭気の強さを表示したのが、POLFAで算出される数値(PF値)です。
臭気測定器で計測できるニオイ成分
臭気測定器は測定原理上還元性のある物質に反応するように設計されています。
生活圏内のにおいの多くは還元性ガス体である事から基本的には人間が感知できる臭気物質については広く計測する事が可能です。
数値の反応性の高さは臭気物質によって様々で特に還揮発性の高い物質(アルコールや有機溶剤等)に対して高い反応を示します。
その為、香料やトルエン等の揮発性の高い臭気にはとてもよく反応します。
もちろん他にも悪臭代表物質である硫化水素や酢酸等についても人間の鼻で感じる事ができる濃度であれば概ね数値化は可能です。
弊社ニオイセンサーの臭気としての測定限界(目安)は下記の通りです。
測定限界(目安)
ニオイセンサーの測定下限値と測定上限値はおおむね下記のようになります。
測定下限値:臭気濃度50 ~ 100(臭気指数17 ~ 20)(嗅覚上では「何のにおいかはっきりわかる」レベル)
測定上限値:臭気濃度100,000 以上(臭気指数50 以上)(嗅覚上では直接嗅ぐことができないレベル)
弊社臭気センサーPOFAにて様々なシチュエーションにて測定した結果をまとめました。測定対象物の参考として下さい。
臭気測定器には測定が出来ない物質(センサー値として反応しない物質)やセンサー自体を劣化させる物質も存在します。以下の物質については測定ができません。
測定値に影響を及ぼす物質
下記物質を含む臭気は正しい測定結果が得られません。
- 酸化性物質(塩素、オゾン、フロン、NOx、SOx 等)
- 酸素濃度が低い環境
センサー素子を汚染する物質
下記物質はセンサー素子を一時的に汚染します。尚短時間の測定であれば測定後は洗浄(清浄空気での空運転)をこまめに実施することでセンサーの劣化を防ぐことができます。
- タバコの煙
- 高濃度臭気
長時間暴露によりセンサー特性を変化させる物質
下記物質は連続で数時間測定することによりセンサー特性を変化させるため、このような状況下では使用しないでください。
- 1ppm 以上の有機溶剤
- 香料
- 100ppm のオゾンガス
センサーを著しく汚染する物質
下記物質が含まれる臭気はセンサーを著しく汚染するため測定しないでください。
センサーを汚染する臭気 | |||
---|---|---|---|
塩化水素 | アセトン | 二酸化硫黄 | タール |
シリコン | 塩素 | フロン | 硫酸ミスト |
塩酸ミスト | オイルミスト | ー | ー |
臭気測定器の利用用途と使用手順を紹介
次に臭気測定器にはどんな利用方法があるかや、臭気測定器ごとの使い方を紹介していこうと思います。
臭気測定器の利用用途を紹介
品質管理
工場受け入れ時だけでなく、出荷前に異臭や臭いの漏洩がないかをチェックできます。
環境測定
工場や店舗、住宅街などで臭気が拡散しているか判断するための測定が可能です。またニオイの強さだけでなく、時間帯&風向きによるニオイの広がり方も追うことができます。
効果測定
消臭&脱臭前後の数値を測定し比較することで、効果の評価を行うことができます。
異臭の調査
どこから異臭がしているか分からない時の調査や特定に使用することができます。
ピーク値の確認
1番臭いが強い時の数値を確認できるため、どのタイミングで臭いが強くなるかが確認できます。
臭気の監視
工場や施設から出た臭気が敷地境界線から洩れていないかの監視をすることができます。
臭気測定器を導入頂いた業界や利用用途を紹介
弊社の「持ち運び用の臭気測定器POLFA(ポルファ)」や「定点観測用の臭気測定器LIMOS(リモス)」を導入頂いた業界ごとの利用事例を紹介していければと思います。
POLFAを用いて農業・畜産の臭気を測定
目的と効果 | 臭気の強い箇所と日にちの特定。どんな時に臭気が強くなるのかを把握できた。 |
使用方法 | 事業所内の臭気測定 |
利用方法 | レンタルから購入 |
お客様の声 | 他の臭気測定器よりも反応性が良く使いやすい |
POLFAを用いて自動車製造のゴム臭を測定
目的と効果 | ゴムを加熱する時のニオイ |
使用方法 | 苦情があるため測定したい。 排気口付近でゴムのニオイに反応し、離れると溶剤のニオイに反応した。 |
利用方法 | 1台購入 |
LIMOSを用いてターポリン製造(樹脂製品)の溶剤臭を測定
導入機器 | リモス(無線) 子機2台 |
目的と効果 | ①行政に対して、ちゃんと測定しているだというものをみせるため ②苦情があった過去があるため臭気発生を把握しておきたい |
使用方法 | 製造排気の臭気監視 |
利用方法 | デモテスト後に購入 |
お客様の声 | 目的の①②の役目をはたしている |
臭気測定器(ニオイセンサー)の使用手順
臭気測定器は正しく利用しなければ数値がズレ、正確に計測でいない可能性があるため使用手順について解説していきたいと思います。
携帯式の臭気測定器POLFAの使い方
付属の吸引ノズルを付ける。
POLFA本体の右上に吸引ノズルの取り付け位置があるのでそちらに差し込む
必要に応じて吸引ノズルに除塵フィルターを取り付ける
電源のスイッチをオンにする
POLFA本体の右側面中央あたりにある電源スイッチを押して電源を入れる
臭気測定の準備運転
120秒のカウント行った後にアイドリング運転させる
(臭気がない綺麗な空気環境で行う)
現環境の臭気の基準値を測定する。
250±50になったらアイドリングが完了です。
計測したい環境や物質の臭気を測定する。
吸引ノズルに臭気測定したい物質を近づけて計測する
(計測には1分ほどかかる。)
定点式の臭気測定器LIMOSの使い方
・電源を接続後⼦機電源ユニット内にあるブレーカースイッチを『⼊』に切り替える。
・⼦機検知部ユニット内部の液晶画⾯に『120』が表⽰されるのを確認する。
(120秒のカウント行った後にアイドリング運転させる(臭気がない綺麗な空気環境で行う)
・管理画面上に数値が反映されている事を確認し測定を続ける。
カルモアの臭気測定器(ニオイセンサー)が選ばれる理由
1現場30年の経験から生まれた独自設計
「センサーはどれも同じ」ではありません。
同じようなセンサー素子を内蔵していても、表示させる数値は、各社・各商品独自のものとなります。
カルモアの臭気測定器(ニオイセンサー)は、販売開発に30年の歴史があります。
臭気測定の専門家である臭気判定士(国家資格)が中心となり、「臭気測定(臭気管理)の現場」で最も使いやすい測定器として独自開発いたしました。
2センサー累計2,000台超えの実績と信頼
発売より30年、業界・業種・ニオイの種類まで幅広く、本当に多くのお客様にご使用いただいております。
リピート購入やレンタル試用からのご購入も多く、使い勝手の良さと見やすさにご評価をいただいております。
※実績詳細は、各商品ページをご確認ください。
3メディア登場も多数!業界で選ばれ続ける使いやすさ
携帯型POLFA(ポルファ)は、テレビや雑誌などのマスメディアでも多数ご使用いただいております。
4レンタル・デモ機で「まずは試してみる!」が可能
「購入前に試しで使ってみたい」
「自社のニオイが測定できるか確認したい」
そんなお客様のご要望にお応えすべく、全商品の貸し出しを承っております。(有料)
レンタル仕様、デモ機運転をご体験されたお客様の多くが、実際にご購入いただいております。まずはぜひカルモアセンサーをご体験ください!
※レンタル・デモ機ご利用の詳細は、各商品ページをご確認ください。
臭気測定器(ニオイセンサー)製品
3機種より、用途に合わせてお選びください。
携帯型ニオイセンサーPOLFA(ポルファ)
375g 軽量設計の、持ち運びしやすいポータブルにおいセンサー。
コンパクトかつシンプル画面ながらも、臭気測定の現場に必要な機能はしっかり完備。
工場敷地や室内のニオイ測定から、製品の品質管理まで、幅広くお使い頂けます。
定点式におい観測システムLIMOS(リモス)
24時間、自動でニオイを測定・監視するシステム。
敷地境界などに設置した屋外センサーが、連続でニオイを測定。データは無線通信でリアルタイムに親機へ集約され、親機画面で全データの把握と事業所内のニオイ監視が行えます。
工場排気口におい監視管理システムDELFA(デルファ)
排気口などのニオイ測定に特化!
高排気濃度に対応した専用においセンサー。
臭気対策の専門会社ならではの特許技術(臭気拡散シミュレーションを併用した脱臭装置制御方法)と臭気濃度換算値計測の実現により、 工場排気口の悪臭防止法対策サポート用として、 ついに工場排気口におい監視管理システムDELFA(テ゛ルファ)を開発いたしました。
「どのセンサーを選ぶ?」「どのような使い方がある?」
そんな疑問をお持ちの方に、
ニオイセンサーを購入検討する際には…
工場や建築設備など業務用で使用する場合には、最低でも20万円(/台)以上の機種を選定することをお勧めいたします。
購入の判断がつかない場合は、まずはレンタルなどで自社の使用用途で測定可能かをご確認ください。
ニオイセンサー、臭気測定、機器レンタルのご相談は、お気軽にお問い合わせください。
臭気測定器のよくある質問を追加
ニオイの元を調べる方法は有りますか?
臭いが発生している部屋までは、臭気測定器で調べることができる可能性は高いですが、ダクトや壁・床の隙間など複雑な経路で侵入してきたニオイの特定には専門家の知識が必要です。
その場合は、臭気測定器ではなく弊社の「異臭・悪臭の侵入経路調査」をご利用頂ければと思います。
臭気測定器で臭気指数を計測することはできますか?
臭気指数換算式を使うことでPOLFA独自の値からから変換可能です。お客様ごとに換算式を作成しますので、詳しくはお問い合わせください。
臭気指数や臭気濃度とセンサー値の違いは何ですか?
臭気指数や臭気濃度は悪臭防止法という法律の中で規制基準値として定められていう値の一つです。
対象臭気を希釈して人間の鼻で嗅ぎ、わからなくなる地点希釈倍率を用いて臭気濃度を算出します。臭気指数は臭気濃度に対して以下の計算式により算出されるものです。
臭気指数=10×Log(臭気濃度)臭気指数や臭気濃度は人間の鼻を用いて臭気を定量化する事ができる手法の為、現実の感覚に近い測定ができるものとして知られています。
一方でセンサー値はセンサー素子に吸着する物質の量を検知して出力している為、センサー値はあくまでもセンサー値であり、臭気指数や臭気濃度と相関はありません。(弊社サービスとして臭気指数換算値作成サービスにてセンサー値を臭気指数に換算するサービスがございます)
臭気指数や臭気濃度は臭気の定量化という点で精度が高いですが、一方で測定には時間と費用を要する為、手軽ですぐに数値化できる臭気センサーは簡易的に臭気を数値化する手法として好評頂いております。
LIMOSは屋外で使用可能ですか?
はい。LIMOSは屋外で使用可能な製品です。但し、湿度の高い場所や塩害が懸念される場所でのご使用は推奨しておりません。
ニオイの識別は可能ですか?
弊社のニオイセンサーでは特定の物質に絞った測定や臭気の種類の識別はできません。
あくまでも臭気という複合ガスを総量として出力します。その為、快不快についても判別せずに空間中にある物質に反応し出力します。
脱臭装置の効果測定を行いたいのですが可能ですか?
測定の目的次第ではありますが、対象ガスの強弱を測定するのであれば可能だと思います。
但し、マスキング消臭剤のようにニオイに対して香りを付けて不快度を低減させるような手法においては香り成分がニオイセンサーで反応し逆に数値を引き上げてしまう可能性は考えられます。