臭気測定(臭気判定士による臭気指数・臭気濃度測定)
悪臭防止法に基づき、臭気判定士が臭気指数・臭気濃度を測定します。
悪臭防止法の定めに沿い、国家資格である臭気判定士が三点比較式臭袋法による嗅覚測定を行い、臭気指数・臭気濃度を算出いたします。
カルモアは業界最大級の臭気判定士在籍数を誇り、悪臭防止法に精通したメンバーが、法定法に基づいた適切な測定を実施しております。
カルモアの臭気測定の特徴
「臭気判定士」が測定業務を請け負い、報告書を提出いたします。
- 悪臭防止法に基づき「臭気判定士」が測定
- 業界最大レベルの臭気判定士在籍数
- 臭気測定(臭気指数・臭気濃度・他)の実績多数
- 2号規制算出、苦情解決、脱臭装置効果検証・選定などもサポート可能
- 臭気測定器(ニオイセンサー)併用の運用アドバイスも可能
「臭気判定士」は、悪臭防止法に臭気指数(臭気濃度)の測定者として指定されている、におい測定のプロです。
カルモアの臭気判定士の在籍数は、業界最大レベルを誇る20名(※)です。(※2021.8現在)
測定業務のみならず、悪臭防止法の規制値、1号規制・2号規制などの理解、規制値算出方法、臭気対策立案など、測定の前後に付随するご担当者さまの様々な課題を、専門家としてサポートいたします。
臭気苦情の対応、工場排気口における臭気指数の確認、環境管理の定期測定など、においの測定について何でもご相談ください。
多数、臭気測定をお受けした実績がございます。
測定単独でもお請けしておりますが、弊社のお客様は臭気対策・悪臭苦情解決までを視野に入れて測定を行う(臭気アセスメントとしてご発注いただく)ことが多いです。
臭気指数・臭気濃度とは?
臭気の強さを表す尺度(単位)です。
臭気指数とは、人間の嗅覚を用いてにおいの程度を数値化した尺度の1つ(嗅覚測定法または官能試験法の中の1つ)で、悪臭防止法における規制基準値として用いられます。
具体的な数値算出としては、臭気濃度の対数に10を乗じて求めます。
臭気濃度も、単に臭気の濃度という意味ではなく、人間の嗅覚を用いてにおいの程度を数値化した尺度の1つであり、「その臭気を無臭の清浄な空気で希釈したときの無臭に至るまでの希釈倍数」として定義されます。臭気指数と同様に、悪臭防止法における規制基準値として用いられます。
外国で使用されている注射器法、セントメータ法、オルファクトメータ法などの臭気嗅覚測定法は、この臭気濃度を求める方法です。ここで紹介する三点比較式臭袋法も同様です。
においを測定する/様々な臭気尺度
現在、日本で用いられているにおいの測定方法・においの尺度(臭気の数値化)には、以下のものがあります。
工場排気、生活悪臭などのほとんどは複合臭(複数の成分物質が混在しているニオイ)であるため、複合臭のにおいの強弱を数値化するには、成分濃度測定より嗅覚測定が適しています。
臭気測定器「ニオイセンサー」も、複合臭気の強弱を簡易的に測定できる機器として便利です。
ただし、ニオイセンサーで測定した数値では、悪臭防止法の順守や臭気苦情の行政指導対応を行うことはできません。悪臭防止法の対応は、臭気判定士による臭気指数(臭気濃度)測定が必要です。
カルモアではニオイセンサーも販売しております。
カルモアのニオイセンサー(臭気測定器)製品群
軽量・高機能のポータブルタイプ。臭気管理に必要な機能がこれ1つに凝縮。センサー販売累計2,000台超、30年の実績。
敷地境界や工場敷地内に設置し、測定を24時間、自動化!臭気対策の姿勢を地域にもアピールできます。
嗅覚測定法の利点
1未規制物質に対応が可能
特定悪臭物質濃度を測定する方法に比べて嗅覚測定法にはいくつかの優れた点がありますが、その一つめが未規制物質への対応です。
においを発生させる物質は40万種類以上あると言われており、22種類の特定悪臭物質の規制だけでは不十分です。
2複合臭に対応が可能
二つのにおいが混ざり合ったときのいわゆる相加・相乗効果にも対応が可能です。
3住民の被害感に一致しやすい。
嗅覚を利用するため、人間の感覚に合っています。
4設備費が安価である。
高価な分析機器を使う必要がありません。
5国際的には主流の方法である。
特定悪臭物質規制をとっている国は、日本を含めて数カ国しかありません。
臭気指数の測定方法
臭気判定士がお伺いし、排気口や敷地境界にて臭気を採取します。採取した臭気を測定室へ持ち帰り、三点比較式臭袋法にて嗅覚測定いたします。
嗅覚測定では、採取した臭気を無臭の空気で希釈して測定用の試料を作成するオペレーターと、試料を嗅ぎにおいの有無を判定するパネルにより測定が行われます。
臭気判定士であるオペレーターは、無臭の空気が入ったにおい袋3つのうち、一つに採取した臭気を注入して希釈された試料を作成します。
パネルは、その希釈された試料が入った袋と、無臭の空気2つの袋が入った3つの袋の嗅ぎ、どの袋ににおいが入っているかを判定します。
徐々に希釈する倍率をあげて上記の測定を繰り返していって、においの入っている袋が分からなくなった時の希釈倍率を算出し、この値の対数に10をかけた値を臭気指数として表します。
臭気成分の分析について、詳しくはこちらからご確認いただけます
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排気口での臭気採取の様子
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無臭空気の入ったにおい袋に採取した
臭気注入し、希釈した試料を作成します。 -
パネルは3つの袋を嗅ぎ、どの袋に臭いがついているかを回答します。
24時間、自動でニオイを測定・監視するシステム。 敷地境界などに設置した屋外センサーが、連続でニオイを測定。データは無線通信でリアルタイムに親機へ集約され、親機画面で全データの把握と事業所内のニオイ監視が行えます。