臭気排出強度
OER(Odor Emission Rateの略)とも言われる。
悪臭防⽌法においては規制基準となる測定値の⼀つである。
排出⼝から排出される臭気の総量的な排出強度を把握する世界的指標。
煙突や排出口等から排出される臭気の臭気濃度に排ガス量(m3N/分)を乗じて求められる。
臭気排出強度(OER) = 臭気濃度 × 乾き⾵量(m3/分。標準状態における排ガス量)
すなわち臭気排出強度(OER)は、清浄空気ににおいを付け得る臭気の排出量を m3N/分の単位で表したものであり、個々の臭気発生源の汚染強度を示すともいえる。
例えば、臭気排出強度(OER)が5.0×106m3N/分である発生量の汚染強度は、東京の霞ヶ関ビルの容積を約5.0×105m3と見積もると、霞ヶ関ビル10杯分の清浄空気にかすかに臭いを付けるだけの排出量を毎分当たり有していることを意味している。
よって臭気排出強度(OER)の値をもとに、各排出源の臭気汚染に対する影響力の相対的な比較や影響範囲の予測などを、概括的ではあるが可能とし得る。
また臭気排出強度(OER)は、大気拡散式に基づく予測手法にも用いられており、臭気対策を行う際に非常に有益な概念である。
なお、⼀事業所において複数の発⽣源がある場合に、その総和を求め、事業所全体の臭気排出強度を把握する値として、TOER(総臭気排出強度)がある。
TOER(総臭気排出強度) = 各排出⼝のOER の総和
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