洗浄法
ガスを洗浄液と気液接触させ、臭気成分を洗浄液中に吸収して脱臭する方法である。
洗浄法は、単独で、または他の脱臭方法との組み合わせにより、広範囲に利用されている脱臭法である。水による脱臭は水溶性の臭気成分を水に溶解、物理的に吸収させる方法である。
水洗浄によりガス冷却や集塵効果を期待できる場合もあり、脱臭の前処理として利用されることが多い。
中和剤による脱臭は臭気成分がアルカリ性の場合は硫酸や塩酸の水溶液で中和し、いずれも塩類として洗浄液中に固定する方法である。酸化剤の場合は洗浄液中に含まれる酸素や塩素と臭気成分の酸化反応により、無臭物質または嗅覚閾値の大きい物質となり、洗浄液中に固定される。その他還元剤や化学反応型脱臭剤を用いる場合もある。