臭気濃度
臭気濃度とは、その臭気を無臭になるまで希釈するのに要する希釈倍数の値である。
例)臭気濃度1,000 とは、清浄な(無臭の)空気で1,000 倍に希釈したとき初めて無臭になる臭気。
悪臭防⽌法において、規制基準となる測定値の⼀つである。
官能試験法(嗅覚測定法)による臭気の数量化の方法の一つである。
臭気濃度の主な測定法としては、三点比較式臭袋法、セントメーター法、ASTM注射器法などがある。
悪臭防止法において、臭気指数を算定するための運用値として規定されている。
臭気指数=臭気濃度の対数。 臭気指数=10xlog(臭気濃度)
例)臭気濃度100 の指数は20、臭気濃度10,000 の指数は40
臭気濃度と臭気指数の関係は、フェヒナー法則(感覚強度の物質濃度の関係)と同じである。
悪臭防止法においては、臭気濃度の測定を受託する臭気測定業務従事者として臭気判定⼠を定めている。
官能試験法の中でも、臭気強度表示法、快・不快度表示法がニオイの臭さの程度を判定するのに対し、この臭気濃度表示法はにおいの有無を判定するため、判定結果(測定値)において比較的個人差が少ないといわれている。
産業工場などの臭気対策においては、一般的に臭気濃度10 以上になると苦情が発⽣し始めることが多い。
【参考資料】
- 環境省/悪臭防止法の概要 サイト:https://www.env.go.jp/air/akushu/low-gaiyo.html
- 環境省:「悪臭防止法パンフレット」
- 環境省/におい対策 サイト:https://www.env.go.jp/air/akushu/akushu.html
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