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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

リサイクル工場

a6a024b2.jpg閉鎖した製鉄所。

青空の下で悠久の時を過ごしているようにも見える。

しかし、ここでは焼却灰溶融化プラントによる資源回収の動きが始まっている。

 

皆さんが出した可燃ゴミ。市町村の焼却場で燃やした後に灰は最終処分場で埋められているのだけど、その中には鉛や亜鉛などの重金属も入っているし、金や銀などの貴金属も入っている。

その灰を一度溶かして、個別に回収するシステム。

最後の灰は石のように固くなり、舗装剤として利用される。

ゼロエミッションの素晴らしい環境システム。

しかし、  一つ問題がある。

臭気である。例えようのない焦げ臭が排出される。

製鉄所のコークス炉の排気に使っていた高さ50mの煙突から出しても悪臭苦情が止まらない。

工場は何とか必死に対策をしようとして分析をして、F社の消臭剤噴霧システムを導入したが、それでも苦情が止まらない。

そこで自分が呼ばれた。

ただ、今はコンサル依頼が年末まで埋まっているような状態で、とてもじゃないけど新規で受け付けられる状態ではない。でも、当たり前だけど、お客さんは急いでいる。そこで最低限のアドバイスをする。

消臭剤をマイクロゲルに変えたら、臭気がビタッと消えた。

しかし、噴霧設備がヤワで連続で噴霧できない問題が。

結局、色々と設計的なアドバイスをして、工場を後にした。

コンサルはお金貰ってなんぼだと思うけど、周りの住民のことを考えると何とかしてあげたいとついサービスしてしまう。

消臭剤が売れればまあそれでいいのだけどね。

 

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