漢方薬煎じ工場を住宅街に建設/におい対策(脱臭装置)事例
今日は漢方薬の煎じ工程の排気臭対策。
なんでも、最近は漢方薬の大ブームらしい。
韓国ドラマ【宮廷女官チャングムの誓い】がきっかけなんだろうか。
そのブームの中で、漢方薬も煎じ薬の販売だけでなく、手軽に飲める煎じ液の販売も順調なんだそうだ。
その煎じ液のクリニックが住宅街に工場を建設する計画があるらしく、煎じ工程から出る臭気によって、苦情が出るかもしれないということで、脱臭装置の設計依頼。
別のところに、既存の工場があるということで、そこの現場調査に行ってきました。
漢方薬は色々な生薬を組み合わせて煎じます。
代表的なものだけでも、何十種類もあり、同じ釜からあらゆる種類の臭気が排出されます。
発生している臭気成分は数百種類になると思われます。
中でも強い臭気がいくつかあって、脱臭対策をするにあたって、これほど難しいものはそうはありません。
活性炭のような吸着法だと、ほとんどの臭気に対応できるので、取ることは簡単なのですが、ランニングコストがかなり負担になります。
試しに小さい活性炭脱臭装置を持って行って、脱臭を試みたら、臭気が99%近く除去できました。お客様もなるほどと感心。しかし、年間数百万円近くなるランニングコストを説明したら、一気に後ずさり(ほんとに後ずさりされました 泣)
消臭剤による方式は、臭気成分の種類が多いと難しいのですが、マイクロゲルの広範囲な反応性ならどうかなと・・・
導入製品・サービスについて
圧倒的な消臭能力とコストパフォーマンス。
業界を問わず、世界の様々な工場で使用されている産業用マイクロゲル。
日本のみならず世界11か国での使用実績を誇ります。
今回、漢方薬用に調合したマイクロゲルをテーブルテストで試してみたら、100%除去できました。
出口で全く臭気がないのです。
ここまで取れるなら、スクラバー脱臭装置でマイクロゲルを投入すれば、安定して93~95%台の消臭が機能できます。ランニングコストも安く上がるので、お客様もホクホクです。
が、スクラバー洗浄塔は一千万円近い費用がかかります。
それを説明して、お客様に更に引かれる・・・。
臭気を取るって簡単なことではありません。
家庭用品の気休めレベルでは済まない産業界では脱臭設備とは高いものなのです。
現場が終わって、次は臭気の分析。
原臭の臭気指数を測定(これは臭気判定士の仕事)。
その後、臭気対策コンサルタントとして、近隣住居からの距離から考えて、どこまで除去すればいいかを計算します。
そこから導き出された必要脱臭効率から脱臭装置を設計します。
帰りに漢方薬をたくさん頂いて、帰りました。
工場における臭気対策ノウハウの紹介:
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