食品工場の臭気は近寄った瞬間は、もちろんいいにおいである。

しかし、ずっと嗅いでいると段々と不快になってくる。

以前、有名コーヒーチェーンショップの臭気苦情に絡んだ事があったが、その時に隣のビルの住民が言っていた言葉を思い出す。

「コーヒーのニオイは確かにいいにおいだが、このニオイで刺身は食えないよ。」

僕は思わず柏手を打って、「そりゃそうだ！」と叫んでいた。

今回もそんな現場。

とある原料を発酵させる過程で、何とも言えないいいニオイ。これは日本人ならみんないいニオイと例えるだろうニオイなのだが、不幸なことにこの工場のすぐ横に外人さんが住んでいるのである。

外人さん曰く「ＯＨ！サカナガクサッタニオイガシマース！」ということで、臭気対策に乗り出した、と。

この手のニオイは洗浄法が一番簡単なので、脱臭スクラバーを設置することに。

5m3/min脱臭スクラバーテスト装置「クリスタ君」です。

全て透明塩ビで作られ、消臭剤の状況・粉塵の状況・反応の状況が一目でわかる優れもの。

設計するのに、大切なエンジニアリングデータをしっかりと抑えながら、脱臭効果も測定。テストでは99.5%という高い脱臭効果を発揮し、脱臭スクラバーという技術選定の確かさを納得していただくともに、イニシャルコスト、ランニングコストんの確実な絞り込み。

そして実際の臭気除去具合もお客様に確認していただけるのです。

テスト費用は50万円。

でも数百万円の物を購入して失敗しているお客様はいっぱいいらっしゃいます。

急がば回れ。脱臭の世界にこそ当てはまる言葉です。