今日行った現場での話。
火災で焦げ臭くなったオフィスビルの消臭対策。
部屋中に、某社の置き型消臭剤が何十個と置いてある。
効かなかったら返金保証という謳い文句のやつだ。
「少しは効きましたか?」
訪ねると担当者は首を横に振る。
奥に行くと空気清浄機が5台。
こちらも最近盛んにCMをやっているイオンで空気をきれいにするってやつ。
「これもダメですよね。」
「そうなんだよ。」
そんな会話をした。
どんな物事もバランスってものがある。
質量保存の法則、物質収支の話。エネルギー保存の話。
建築現場の人は日頃色々なものを作っているだけに、たいていのことについては、このバランス感を失わずに工事や施工ができるのだけど、これがニオイの問題となると途端にバランス感を失う。
やはり目に見えない、というのが大きいのだろう。
ススだらけの火災現場に、置き型の消臭剤を何十個と置く。
実はまったく効果は発揮されない。
火事で燃えている家に向かって、霧吹きで水をかけるようなもの。
洪水で流されそうな家を救おうと、玄関に土嚢と何個か積むようなもの。
やらない方がマシという対策。
しかし、現場に行くとそんな対策をした後が山ほどある。
それでうまくいかないからカルモアがあるのだけれど。
火災現場の臭気対策は本当に難しい。
できれば、最初から相談してくれれば本当に安上がりなのに・・・。
そんなことを考えたやりきれない現場。
もっと建築業界の人に認知度があれば・・・ね。
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