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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

OA異臭侵入対策

こんにちわ。エノです。

9月に入り何となく秋めいて来ましたね。気温とか、スーパーに並ぶ食材とか、テンションとか、色々。

気温も下がりつつ、日も短くなっていきますので体調など壊さない様に、思い思いの秋を満喫していきましょう。

 

さて、今回はOAに侵入してきた厨房排気臭を対策した事例をご紹介します。

 

場所は都内。2年程前にオープンした超大型複合施設内に入居したとある美術館。

複数の棟屋が敷地内に立ち並び、オフィス・ホテル・飲食店・ブティックなどが一箇所に集約しています。

 

商業施設としては非常に便利な反面、ニオイ対策としては非常に厄介になります。

各々の施設・店舗が、それぞれのコンセプトで建ち並ぶ為、全体の調和を取りながら、お互いに干渉しないように考慮することが必要になります。

見た目の調和は、図面やCGによるイメージ図など、予め目に見える形で確認出来るため、竣工後こんな筈じゃなかった、、、という事態が起こることは少ないと思います。

 

しかし、ニオイは目に見えない為、事前の対策は軽視されがちです。

その為、まぁ、何とかなるだろう。と、真っ先に予算削減の対象となり、大した対策がなされないまま施設のオープンを迎えます。

 

そして、竣工後。苦情発生!!

 

こちらの建物の場合、美術館のOAに、40m離れた場所で排気されている飲食店の調理臭が侵入してきて苦情が発生していました。

飲食店の排気系統には、他社製の脱臭装置が入っていましたが、能力不足でその臭気が拡散しきれないうちにOA付近に滞留。

外調機を介して、館内へ侵入→苦情発生。という具合でした。

 

対策前のコンサルテーションの結果、

1.OA系統に脱臭フィルターを設置する方法

2.SA系統に酸素クラスターを設置する方法

 

の2案を提案しました。

結果、侵入してくる臭気レベルが低かったこと、メンテナンスコストが安かったことから、酸素クラスター案が採用されました。

これが酸素クラスター脱臭装置です↓

エアブルー3200

 

 

 

ダクト設置タイプのエアブルー3200型です。

↑これを、既存のSAダクトにスポッと差し込む。

93740414.JPG臭気判定士の激闘-未設定

設置前      =>    設置後

こんな感じで機器が設置されました。

で、肝心の効果測定。下はとある日の測定データ。

複合状態のニオイの強さを測るセンサーを、OA取入口と脱臭機後のSA吹出口の2箇所に設置し、設置前の測定結果と重ねて検証しました。

黄色線が設置前のOA、水色が設置前のSA。OAとSAにニオイの強さにほとんど差がないことが分かります。

一方、青線が設置後のOA、ピンク線が設置後のSAですが、明らかにピンク線が青線よりも下回っているのが分かります。

b83e9e03.bmp

 

 

 

 

 

 

 

 

この差が、脱臭効果という訳です。

そして、脱臭装置設置後は一度も臭気クレームが発生したとの報告は受けておりません。

 

最終的に、カルモアの信用を高めた1件となりました。

めでたしめでたし。

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