先週は、韓国に出張。
環境団体の講演会やRTOのメーカー担当者、そして3カ所の工場の臭気対策指導を行った。
韓国も世界金融危機の影響を受けて経済は下降線。
その中でも住民の意識向上を受け、悪臭苦情は増加傾向にあり、企業としても何らかの対策をやっていこうという意志が強くなってきた感じである。
講演会やRTOメーカーさんについては省略。
一ヶ所目はアスコン工場。
排気臭の臭気はアスファルト臭とLNGガスを燃焼させた臭気。嗅いだ感じでNOXが強いと感じた。200ppmくらいはあるような感じ。
その燃焼臭気は35mの煙突から排気しているのだけど、その先の住宅地で苦情が発生。被害者の会まで結成されている状況。
過去、日本の他社製消臭剤を使っていたのだけどどうにも苦情が止まらないので、他を探していたところ、近隣の同様の工場で消臭剤マイクロゲルを使用しているのを見てうちでも使ってみたいという申し込み。
申し込みがあってからは日本と韓国でメールを交換し合い、消臭剤スプレー設備一式についてリエンジニアリングしてもらい、マイクロゲルに最適な状態に設定。
200kgドラム缶×2缶と共にようやく現地入りした次第。
今回は三点比較式臭袋法のパネル道具一式を持ち込み、嗅覚測定による臭気濃度、臭気指数の算出を行った。
臭気判定士は僕一名で、パネルが3名だったので正式には公定法ではなく、簡易法といった方が良い測定。
結果は1回目が臭気濃度5000が500に。2回目は5000が1000になった。
平均して80~90%の脱臭効率。
消臭剤を噴霧するだけでこれだけの脱臭効率が出るのはおそらくマイクロゲルだけではないかと個人的には思う。
お客様も大満足してくれたようで、本当に良い仕事になった。
写真は煙突の中の様子。
非常に細かいモイスチャーミストがトルネード上に煙突内を駆け上がる。
この細かいミストを撃つのが消臭剤を効かせるコツ。
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