汚泥乾燥設備の脱臭対策依頼
下水道事業所から出る汚泥や鶏糞などの産廃処理物を乾燥させる設備の排気臭対策がありました。
今回は乾燥設備を製作しているメーカーからの依頼です。メーカー殿の問題点として、乾燥性能は非常によいのだけど、乾燥工程で発生する悪臭対策が導入へのネックになるということで、我が社とタイアップしてやっていきたいとのことで、今回のビジネスが始まりました。
我が社では、通常、汚泥乾燥設備の排気臭対策であれば、RTO(蓄熱式燃焼法)か洗浄法のどちらかをお薦めしてます。鶏糞乾燥設備はRTOをお薦めしてます。
が、ガスに発熱成分がないため、RTOはコストが結構かかります。鶏糞だとNoxの問題があり、今は良くても大気汚染防止法の問題でいずれは駄目な方法になるでしょう。
洗浄法でも排水の問題などを抱えているところでは、コストが高くなってしまいます。
そこで、反応した薬剤をそのまま下水に流せる安全性の高い消臭剤、マイクロゲルでできないかということで、大規模な実験を行って参りました。
百数十万円の費用がかけて、乾燥設備の排気を全て処理できる30m3/min2塔式スクラバーを設置、マイクロゲルでテストを行いました。
小さいデモ機で、デモテストを行い、スケールアップをする場合、10倍までならたいていは成功します。が、10倍以上になると意外と予想外の失敗を起こしやすいのです。
今回は1倍ですから、うまくいけばそのまま置いて帰ってもいいわけで、お客様も20数名の方々が変わる変わる立ち寄って、効果を確認していただきました。
消臭効果はガスクロによる成分分析と、嗅覚測定による臭気指数、臭気濃度による算出です。
その結果、硫化水素は入口60.0ppm → 出口0.05ppm
臭気濃度は入口160,000 → 出口5,000
と満足のいく脱臭効果。
弊社のテストスクラバーは排気口上部まで上がることが可能です。
160,000が5000になったと言ってもわかりませんが、実際に嗅いでもらえばお客様も安心です。
空気環境のことで
悩んでいませんか?
カルモアでは、誰もがどこでも安心・快適な空気を吸えるよう、調査から対策まで、
問題解決のお手伝いをしております。些細なことでもまずはお気軽にご相談ください。