鋳物工場の臭気対策
とある中部地方の山奥に来ている。
鋳物工場の臭気苦情対策のコンサルタント。
現場に着く。
閑静な昔ながらの集落。誰でも故郷を感じる場所。
そんな空気のいい集落に、どんと鋳造工場がある自体、驚きだったが、操業し始めてしまったのなら仕方がない。
地元のテレビに悪質企業として放映され、近くの施設が停止するなど、話だけ聞くと壮絶な現場かと思う。
が、決してそれほど苦情が出るような臭気なのだろうか。
現場をざっと外から眺めるだけでは、そんな疑問も残る。
現場近くの宿に前日に入る。
こういう場合、大事なのは情報収集である。
地元の方が集まる赤提灯で飲む。
郷には入れば郷に従え。
方便が飛び交う中に入り込んで大騒ぎしてくると、だんだんと本音が出てくる。
今回の苦情主と工場設立の経緯、そしてそこにある利権。
やはり、ただの臭気苦情対策ではなさそうだ。
我が社が受けるコンサルの行く末にいくつもの地雷がセットされている。
これを聞いておくと聞いておかないでは、ゴールは変わってくる。
そして、聞かないで進めた結末は破滅ということも知る。
少しやっかいだが、取り組めない話ではない。
仕掛けられた地雷を踏まずに、かつ罠を仕掛けながら、ゴールを目指していく。
そんな現場になりそうだ。
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