このブログを見ている人は、悪臭に困っている人かニオイの勉強をしている方のどちらかだと思いますが、今回は悪臭に困ってる人にちょっと役立つ話をします。
悪臭に困ってる…といっても、悪臭を受ける側か悪臭を出す側かで立場が違いますね。
今回は悪臭を出す側の人に向けたお話です。
悪臭防止法とは!?
日本では飲食店や工場などからでる悪臭に対して、法律が定められているのをご存じでしょうか。
悪臭防止法について
環境省HP:http://www.env.go.jp/air/akushu/akushu.html
”悪臭防止法は、規制地域内の工場・事業場の事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制を行うこと等により生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする。”
(悪臭防止法第一条引用)
この一文にもあるように、『規制地域』の中にある工場や事業所から排出される悪臭について、『必要な規制』を行うことを定めた法律です。
事業所とは、個人経営の小さな飲食店から病院、学校、大型のショッピングモールまで、事業の規模や内容問わずに『事業を行っている者全て』を含みます。(ただし、厳密にいうと移動発生源や一時的な作業所は含まないため、自動車の排ガスや工事現場などは対象外になります)
この『工場』や『事業所』に対して、排出する臭気の上限(規制値)を定めているのが悪臭防止法です。
排出する臭気の上限(規制値)は主に2種類にわけられます。
それが、特定悪臭22物質の濃度と臭気指数というわれるニオイの強さを表す数値です。
特定悪臭22物質の濃度は、分析会社で化学分析をすることで測定可能です。単位はppmやppbになります。
一方、臭気指数(臭気濃度と言い換えられることもあります)は、国家資格である臭気判定士によって測定され、これは人間の嗅覚を使って数値化されるため、とくに単位などはありません。
悪臭規制値の調べ方とは
悪臭の規制値は、事業所の所在地の市区町村役場もしくは都道府県庁の環境系の部署に問い合わせることでわかります。
所在地の住所により管轄がことなるため、これは実際に問い合わせるしか方法がありません。
まずは一番身近な行政(市区町村)のホームページを確認します。
ただし、ホームページには簡単にしか記載されていない場合があるので、確実なのは電話で聞くことです。
悪臭の規制値を分析・測定したけど、どうしていいかわからない時には
では、実際、悪臭規制値を分析・測定して得られた数値、どのようにみたらいいか皆さんご存じでしょうか。
また、実際どのように対策をすればいいかご存じでしょうか。
わからない時は、ひとまず臭気コンサルタント会社に相談しましょう。
臭気対策はやみくもに行っても成果がでません。
なぜなら臭気対策には化学知識が必要であり、さらにエンジニアリングの技術やノウハウが必要だからです。
やみくもに対策をしても効果が出せずに時間だけが過ぎ、周辺環境との雰囲気がどんどん険悪になっていくだけです。
さらに臭気対策は、かけたコストと効果が比例します。
億単位の脱臭装置(主に燃焼系の脱臭装置ですが)を購入して、一気に対策するのも良いでしょう。
ですが、高いコストをかけてオーバースペック(スペック過剰)な臭気対策をしたい人は基本的にはいません。
自社の臭気の排出状況に見合った対策を行い、適切な価格のものを購入することが一番理にかなっています。
ところで、相談しようとしている臭気対策コンサルタントは果たして適切な知識や技術を持っているでしょうか。
臭気対策は一長一短であり、必ずしも一つの方法だけで解決するわけではありません。
今一度、よく吟味してください。
手前味噌ですが、
臭気対策コンサルタント会社として、株式会社カルモアは業界No.1であると自負しております。
マンションの異臭調査から倉庫の脱臭、厨房の排気対策、工場の臭気対策まで大小合わせて年間数百件の案件をカルモアの臭気判定士が解決しています。
臭気対策や脱臭業界について幅広い知識を持ってるからこそ為し得る技です。
悪臭の対策についてお困りの場合、ぜひ一度カルモアの臭気判定士にご相談下さい。
こちらの記事で工場における悪臭防止法について詳しく解説しています:
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