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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

韓国における臭気対策

韓国における臭気対策の問い合わせが最近非常に多い。

日本の臭気対策大手は、おおかた韓国進出をしており、カルモアも2008年に韓国に代理店を作って啓蒙に励んでいることもある。

現在、韓国で主流の臭気対策は、化成工場や屠殺場、養豚、養鶏業界など、日本では1980年代に盛んに臭気対策が行われてきた業界からが多い。

日本のちょうど20年遅れを進んでいる感じである。

臭気対策は非生産性設備なので、問題意識がない限り、設備投資は始まらない。

そういう点で、韓国の人々の意識がようやく臭気に関心を持ちだしたのだろう。

 

 

いつも書いているが、環境ビジネスはどこの国も同じ過程をたどる。

まずは、健康と安心がテーマとなるビジネス。そう、公害対策だ。

人々の生存に関して、安心できる環境を作るビジネス。

日本では1960~70年代に公害が問題となり、そのビジネスが大きく発展してきた。

しかし、その対策技術が確立しても、中国やベトナムなど現在、高度成長期にある国は公害対策は行わない。

人間は愚かな動物だから、一度失わないとその大事なものに気付かないのだ。

そういう点で、昨年頃から、ようやく中国が公害対策に力を入れだしたのは嬉しいことである。

 

そして次に栄えるのが、目に見えるものを綺麗にしたいというビジネス。

ゴミや汚い川などを元に戻す。

ある程度豊かになってくると、その失ってしまったものを取り戻すために、人々は多額のお金を投入して、昔の環境を取り戻そうとする。

それが終わって、初めて身近な環境に負担をかけないで豊かな生活ができるという状況。

今の韓国、台湾、香港がそうだろう。

日本は1990年代にそこに突入した。

 

そして、それも終われば本来は昔のままになるはずなのだが、人間は欲深い。

 

人々は今度は生活空間から不快なものを排除しようとする。

ゴキブリなどの虫の排除やカビや雑菌、そしてニオイだ。

これらはあったとしても我慢すればいい問題ばかりである。

しかし、豊かになった人々はこれを許容できない。

その一つ、臭気苦情という文化が始まり、企業は臭気対策にお金を投じるようになる。

 

 

臭気対策の夜明けを迎えているのがまさに韓国なのである。

そんな一つ、日本では1990年代にはほぼ臭気対策が終了したアスファルト工場の臭気対策。

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付近の住宅街から臭気苦情が出て、行政が動いているという点で日本と変わりない。

 

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日本における最新の臭気対策技術や考え方について講演をさせていただいた。

 

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アスファルトの臭気対策と言えば、昔はスクラバーでやるものだったが、今の日本にはマイクロゲルという素晴らしい技術がある。

 

油煙の排気に消臭剤を噴霧するだけで臭気濃度で80~90%程度を低減することができる。

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こちらの写真はセミナー後に、先方で設置した消臭剤噴霧装置。

日本より合理的だ。要するにきちんとスプレーできればどんなものでもいい。

臭気対策はニオイを取ることが目的なのではなく、悪臭苦情を止めることが目的なのである。

・苦情にならない程度までニオイを取ってしまう。

・苦情になりやすいニオイだけ取ってしまう。

今の最先端の技術を用いれば驚くほど低コストで悪臭苦情が解決してしまう。

 

もちろんそれには高度な知識と豊富な経験が必要である。

我が社にもそれができる臭気対策コンサルタントは10人くらいしかいない。

おかげさまで、この不況にもかかわらず日本中、世界中を飛び回っている。

 

今の段階では苦情がないらしいが、梅雨を迎えるこれからが苦情の季節である。

苦情が止まるといいなと日本から願っている。

 

 

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