定点式ニオイセンサーLIMOSを用いた薬剤の拡散試験
最終更新日:2021年1月25日
2020年某月、定点式におい観測システム『LIMOS(リモス)』を用いて、とある薬剤の拡散試験が行われました。
LIMOSは本来、工場や事業所などの正門玄関前に設置し、敷地内で発生するにおいの定期監視や臭気の漏洩監視のために使用される定点式の臭気測定器です。
におい検知部(子機)で測定したデータは無線通信を通じて遠方の親機に転送され、データの集計や出力、臭気濃度・臭気指数への換算(※1)を行います。
※1 臭気濃度・臭気指数への換算はオリジナルの検量線が必要です(有償オプション)
本試験では、遠隔地でにおいの測定を自動で行えるというLIMOSの機能をいかし、山中に置いた薬剤が目的通りに拡散しているかどうかを24時間リアルタイムで測定しました。
※グラフデータは実際の測定データではなく親機の画面イメージです。
上の写真は実際の設置の写真です。木々の生い茂った山中の2か所に試験用の薬剤をセッティングし、その近くにLIMOSの検知部(子機)を設置することでそれぞれの薬剤が目的の通り拡散がされているかを測定。
得られたデータは、数百m離れた事業所の建物内に置かれた親機に転送されます。
LIMOSの親機は検知部(子機)8台まで接続可能ですが、今回は2機での試験となりました。
親機に転送されたデータは『LM値』というLIMOS固有の測定値として表示され、LM値の変動により薬剤(臭気)の拡散を把握したり、LM値同士を比較することでどちらがより揮発しているかを検証することが可能です。
今回の測定結果についてはお客様の機密情報のため記載することはできませんが、この拡散試験を受けて、薬剤の開発方針、試験方法をさらに検討するとのこご報告をいただきました。
定点式におい観測システム『LIMOS』を用いた薬品や香りの拡散・揮発試験、研究開発にご興味がありましたら株式会社カルモアまでご連絡ください。
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