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株式会社カルモア海外市場開拓部臭気判定士の大道です。
2020年4月より弊社では海外市場開拓部が設立され各国の臭気対策に挑んでおります。
本日はタイにおける悪臭に関わる法律を紹介します。いうなればタイ版悪臭防止法の紹介です。
大道個人としては、タイの臭気対策で5年ほど前頻繁にタイに通っておりました。
その際、タイは製造業がとても盛り上がっておりました。
製造業が盛り上がり、生活水準が上がった今、タイの悪臭防止法はどうなったか、
紹介したいと思います。
弊社はタイに代理店があります。タイの代理店では、タイの臭気判定士が所属しております。
この記事より更に詳しい内容を確認したい場合は弊社へお問い合わせください。
規制の内容やタイの悪臭防止法の状況をお伝え可能です。
目次
悪臭に関わる法律が1992年に公布されている
タイにおいても、臭気問題は人々の当たり前の生活を脅かす公害として、
1992年に保健省(MOPH)より、
苦情が発生した場合、すべての工場に対して改善しなければならない指示が出されております。
しかし、この公布においては、臭気濃度による規制などは特にうたわれておりません。
2000年代に入り工場に対する臭気濃度規制ができる
2005年に産業労働省(DIW)より、23種類の対象となる工場(主に食品工場)に対して、
臭気濃度規制が発布されました。
更に、
2009年に公害防止局(PCD)より、23種類の対象となる工場(主に食品工場)に対して、
臭気濃度規制が発布されました。
臭気濃度の規制は、工業地帯またはそれ以外の地帯によって異なります。
臭気濃度の測定方法は日本と同様に三点比較式におい袋法が採用されております。
敷地境界線上 | 排出口 | |
工業地帯 | 30 | 1000 |
工業地帯以外 | 15 | 300 |
排出口高さの規制は…
中国においては、15m以上の高さから排気しなければならないという法律がありました。
一方でタイに関しては日本同様に排出口の高さは規制しておりません。
工業地域とそれ以外で規制値は異なる
タイでは臭気を発生させる排出口の高さは一律で15m以上なければなりません。
また、8つの臭気物質や排出される臭気濃度の強さに応じて排出口の高さに基準が設けられております。
排出口の高さは、臭気の希釈度に影響します。
基本的に排出口高さが高ければ高い程、地表に着地する臭気濃度は薄くなります。
従ってタイの規制基準においても排出される物質又は臭気濃度が高ければ高い程、
排出口高さを高くしなければならない法律が施行されております。
2020年より食品工場以外にも規制基準が設けられ始める
2020年に公害防止局(PCD)より、ゴム工場に関して臭気濃度規制が発布されました。
憶測にはなりますが、
中国同様に国民の豊かさが高まると同時に、
既存の法律のみでは感覚公害を対処できなくなったためと考えられます。
法律の増加は国の製造業の成長に大きく影響を与える為、
順次様々な種類の工場に対しても法律が制定されていくと考えられます。
因みに、日本の場合はすべての事業所に対して悪臭防止法が施行されております。
そういった意味では日本は臭気に対して非常に意識が高いといえると考えられます。
タイにおいても、近年、臭気に関する規制が強化されてきております。
今後タイ全土においても、感覚公害が今よりもクローズアップされると予想されます。
弊社はこの感覚公害(臭気問題)に30年以上携わって来ました。
もし、タイにおられる方でお困りの方がいらっしゃいましたら是非お問合せ下さい。
以上
株式会社カルモア海外市場開拓部リーダー 大道友也(臭気判定士) | |
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社歴10年。ニオイ関連の仕事と合わせてロードバイク製品の事業も展開中。 |
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