こんにちは。斎藤です。

本日は、以前行った臭気調査のお話をさせていただきます。
臭いの発生場所は、オフィス内。
オフィス内で魚のくさったような生臭い臭いがするとの事で
調査に行ってきました。

問題のオフィスに入ってみると臭いがせず、どうしたのかと
職員の方にお話を伺うと。
「空調機をつけると臭いがする」との事で、空調機を
消していたそうです。

この調査は梅雨明け時期に行ったので、まだに空調機がつけられ
ないのはとてもつらい時期でした。

問題は、空調機にありそうでしたので、空調機をつけてもらい
調べてみると、お話の通り、空調機から生臭い魚のくさった
ような臭気が出てきます。
しかし、すぐに原因が明らかになりました。

空調機の吸い込み側チャンバーボックスにグラスウールが内張
してあります。
さらに調べると、ダクトもグラスウール。そして、空調機の周り
にもグラスウールが施してありました。

実は発生源はグラスウール。

通常グラスウールから、魚のくさったような臭いはしません。
しかし、新築でまだVOCが多かったり、梅雨の時期で湿度が高かっ
たりすると極まれに、このような魚のくさったような臭いがする事
があるのです。

これは、まだ詳細は解明されていないのですが、新築の高湿度条件
を再現する為、酢酸系のボンドと水で濡らしたグラスウールを一緒に
置いておくと、全く同じ臭いが発生します。
興味があったらやってみて下さい。

今回の建物は、まだ竣工から数ヶ月から経っていない新築でした。
シランカップリング剤や硬化剤、酢酸ビニル系接着剤などからの揮発量
がまだ多かったのではないかと思います。

空調機から発生していた魚のくさったような臭いは、実はアミン類臭気と
いいます。
もっと詳しくいいますと、トリメチルアミンやメチルアミンといった物質
になるのですが、これらの臭気の特徴の一つは、
「ごく微量存在するだけで臭う。」という事です。

ですから、対策方法の一つは、グラスウールを取り除くことです。
つまり、空調機の交換になりますが、
その為にために、大幅な工事が必要であったり、費用が莫大になったりと
デメリットが大きい場合は、アミン類臭気に効果抜群の消臭剤を定期的に
使用してもらったり、弊社の脱臭機「酸素クラスター脱臭装置」をオフィスに
設置し、発生してしまったアミン類臭気を低減化する方法をおすすめします。

もし、同様なケースがありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
喜んで臭気調査にうかがいます。