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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

倉庫のカビの防止方法や対策!発生原因を紹介

倉庫のカビ対策

倉庫でカビが発生してしまうと、大切な商品にカビが付着してしまったり、従業員の健康被害を招いてしまう危険性があるため早急に対応することが必要です。特に倉庫は以下のような要因でカビが発生しやすい特徴があります。

 

  • 建築基準法によって、窓の大きさなどの指定がない
  • 換気が悪く高温多湿になりやすい構造の倉庫が多い
  • 保管物が多い場合と湿気や埃が溜まりやすくなる

 

と住居やビルなどの施設と比べて、カビの被害を受けやすいため「目視では確認でないが、カビ臭がする・・・」といった時には、必ずどこかにカビが発生しているため被害が拡大しないように、早急に対策が必要です。

 

そこで本記事では、倉庫のカビの発生してしまった時の対策や、防止方法について解説していきます。状況に応じた原因と対策を知り、適切な方法を講じましょう。

倉庫にカビが発生した場合の対策の方法を紹介

 

まず倉庫へのカビの発生が確認できた時は、カビを拡散させる可能性があるため慎重に対策することが大切です。カビの発生後には以下のような対策はカビを拡散させてしまうので、控えるようにしましょう。

 

  • 空気を循環させるとカビ菌が拡散する
  • 間違った方法でカビを掃除して広げてしまう
  • カビが付いたままに荷物を移動させてしまう
  • 上からペンキで塗る&資材で覆ってしまう

 

といった対策をしてしまうと、カビを余計に拡散してしまうこととなり、逆効果となってしまうため注意が必要です。

 

倉庫のカビ対策は大切な商品を守るためにも正しく対処する必要があるので、下記では4つの対策について紹介していきたいと思います。。

 

❮❮ 注意点 ❯❯

カビが発生している状態で換気をしてしまうと倉庫内にカビ胞子が浮遊し拡散することで、繁殖範囲を広げることになってしまいます。

換気が有効なのはカビが発生する前であり、既にカビが発生している場合には換気ではなく、まずはカビ菌を除去する必要があります

 

床から影響を受けるので除湿マットを用いる

 

除湿マット

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倉庫はコンクリートの基礎がないため、床からの湿気により構造膜が結露することで、カビが発生しやすい特徴があります。

 

床からの湿気の対策には除湿剤が有効ですが、一般家庭用だと効果が低くあまり意味がありません。除湿対策をする場合は業務用の除湿マットを選ぶことがおすすめです。

 

コンクリート造だと設備も検討する

 

コンクリート造のメリット&デメリット

 

倉庫は強度と耐火性に優れていることからコンクリート造の所が多い特徴がありますが、熱伝導率が高く結露が発生しやすい欠点となっています。

 

また新設の倉庫の場合にはコンクリートが乾ききっておらず、水分を含んでいることがあるためカビが発生しやすい状況となっていることも。

 

そのためコンクリート造の倉庫内の湿度は除湿器や空調などで調節するか、壁に断熱材を入れることで外気との温度差が生じないようにする必要があります。

 

カビ除去だけでなく防カビまで行う

 

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カビを除去しただけでは、原因が解決されたわけではないため再発してしまう可能性が非常に高いです。

 

そのため一番お手軽な方法として、業務用の防カビ剤を噴霧し再発の防止まで行うことをおすすめしています。

 

また、薬品によって除去したカビの中には耐薬品性の強力なカビが発生する可能性もあるため、その前に防カビまで行うことが大切です。

 

防カビ作業を自分でするか業者に依頼するかの判断

 

防カビ作業には自分できる範囲と、業者に依頼しなければ防カビ施工が難しい場合があるためそれぞれの判断基準について解説していければと思います。

 

狭い範囲の場合は、自分で除去~防カビまで行う

 

自分で対策できる範囲

 

カビの発生範囲が目線より下で、斑点のような小さな範囲だと自分で徐カビ~防カビ作業を済ませることができますが、目線より上の位置や発生範囲が床・壁の広い範囲に発生している場合は業者に依頼しましょう。

 

また自分でカビ取り作業をする場合でも防カビ剤は高い殺菌力に加えて、再発防止効果の高いものがおすすめです。

 

ただし、食品を保管する倉庫の場合は安全性を考慮し毒性の強い水酸化ナトリウムを含まないものを選ぶようにしてください。

 

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建物内のカビにおすすめの防カビ剤が、有機窒素系を主成分とした「プロパストップタイプNOKIF」です。

 

プロのカビ取り業者カルモアが推奨している非常に強力な防カビ剤で、建物内で繁殖するとされる62菌種全てに対応しています。

 

耐水性を保持しており、水回りや屋外を含めたあらゆる場所のカビ対策に有効です。

 

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カビの発生範囲が広範囲&高所の場内は業者へと依頼する

専門業者に依頼すべきカビの発生状況

 

カビが1㎡以上の範囲に広がっている、または目線よりも高所になる場合は、業者へカビ取り&防カビ作業を依頼するようにしてください。

 

他にも、カビの発生箇所が点在している、手の届かない位置にカビが発生している、自力で除去したあとでの再発したカビの処置なども、業者に依頼した方が良いケースです。

 

自力では除去しづらい場所や広範囲のカビも、プロの技術で根こそぎ除去してくれるので、再発の心配もありません。業者選びをする際は、実績や知識、経験が豊富な信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

 

カビの調査・対策は専門家にお任せください。

カビ調査・測定・リスク評価・除菌作業・防カビ施工・

業務用防カビ剤の販売・証明報告書提出 など…

カビ分析・調査の画像

 

カビは7万種以上あると言われていますが、そのうち、オフィスや住宅等の建造物で発生するカビは約60種類で、種類や量によっては発ガン性のあるカビ毒を生成したり、アレルギーや感染症を引き起こす原因になることが分かっています。

 

防カビ施工の前後でカビ分析(菌数測定)を実施し、客観的データとして報告書で提出いたしますので、設備・管理会社さまにも大変喜ばれております。住居者様への説明資料、裁判資料の一部などとしてご活用頂くことも少なくありません。

 

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【カビ発生前】の倉庫カビの原因と防止方法を紹介

カビの発生条件に深く関わっているのは、「温度・湿度・栄養」となっており以下のような条件が揃うとカビが繁殖しやすくなってしまいます。

 

  • 湿度が70%以上の状態
  • 温度が25~30度の状態
  • カビの栄養源(埃や汚れ)

 

倉庫は窓や出入り口が少ないため温かい空気や湿気がこもりやすいことに加えて、埃や汚れが溜まりやすくカビの栄養源も豊富です。

 

これらのカビの発生条件を踏まえた上で、適切な対策を講じる必要があるでしょう。

 

湿度が高くなるので、湿気対策が必要

湿度を低く保つ

倉庫内は湿気がこもりやすいため、カビが発生しやすいです。カビを防ぐためには、湿気対策が欠かせません。

 

活発になる湿度

60%以上

カビが発生しやすい湿度

70%以上

急激にカビが増殖する湿度

80%以上

 

とカビが発生しやすい湿度は70%以上、80%以上~活発化してしまうので、湿度は60%よりも低くなっていることが理想です。

 

業務用除湿剤や除湿器を設置する

倉庫内の湿気対策として、業務用除湿剤や除湿器を設置する方法があります。業務用除湿剤は塩化カルシウムを用いており、環境にも優しく、吸湿能力も高いです。

 

優れた吸湿作用により、倉庫内を除湿し結露を防ぐことにより、カビの発生を抑制します。

 

除湿器は倉庫内の湿気がこもりやすい箇所に、複数個設置するのが望ましいです。自動で温湿度を検知し、管理するシステムを導入する方法もあります。

 

床からも影響を受けるので除湿マットを用いる

コンクリートの壁や床は、熱伝導しやすく、地面からの温度変化や湿気の影響を受けやすいです。湿気対策として、除湿マットを導入する方法もあります。

 

除湿マットは、天日乾燥により、長期間繰り返し使用できるのがメリットです。送風機や換気装置との併用でさらに効果が望めるでしょう。

 

カビや悪臭が気になる場合は、防カビ材や消臭剤が配合されたものを使用するのがおすすめです。使用に際しては、保存期間の把握や乾燥材の選定、使用量の算出を事前に行う必要があります。

 

コンクリート造だと設備導入も検討する

設備の見直しや換気を定期的に

コンクリート造の倉庫は湿気がこもりやすいため、カビ対策を講じたとしても効果をなさないことがあります。その場合は、設備導入を検討してみてください。

 

たとえば、ベンチレーター(室内と室外をつないだ筒状の換気装置)やシーリングファン(天井に取り付ける大型の扇風機)などを設置して換気設備を整えたり、通気性の良い倉庫に改築したりするなどの方法があります。

 

ただし、これらの方法は高額な費用に加えて、手間や時間がかかるため、カビ対策にどれだけ費用などを捻出できるかも、考慮しましょう。

 

風通しを良くするため換気対策をする

倉庫内の湿気対策に効果的なのが、風通しを良くして、空気を循環させることです。倉庫内の空気の停滞をできるだけ作らないようにすることを意識しましょう。

 

窓が少ない場合はこまめに換気する

倉庫内に窓が少ない場合は、こまめに換気をして空気を入れ替えるようにしましょう。空気の滞留やこもった湿気を除去し、カビの発生を防止しましょう。

 

特に温度や湿度の高い時期は、ジメジメした空気がこもりやすく、カビが生えやすいです。倉庫内の空気がうまく流れないようであれば、空気が滞留する箇所に送風機を設置し、空気が循環するよう工夫してみてください。

 

保管物の整理や清掃を行う

倉庫の保管物の整理や清掃を行う 保管物を無暗に積み上げたり、荷物の間隔をなくしてしまうと通気性が悪くなってしまうことで湿気が溜まるだけでなく、定期的な清掃を怠ることで埃がカビの栄養源となってしまうので、カビを防止するには倉庫の整理や清掃も重要です。以下ではこの2点について紹介していきたいと思います。

保管物を積み過ぎず通気性の良い整理する

倉庫内の通気性の悪さも、カビを発生させる要因になります。倉庫内に隙間なく保管物を積み過ぎてしまうと、中の空気が循環しません。

 

倉庫内の在庫をできるだけ減らしたり、一部を別の場所に移動したりして、スペースに余裕をもたせるようにしましょう。

 

また、保管物は壁にぴったりつけて置かずに、壁との間に少し隙間を空けて置くのがポイントです。倉庫内にスペースや空気の通り道を作り、通気性を良くすることがカビ対策に繋がります。

埃がたまる前にこまめに清掃を行う

倉庫内は放っておくと、カビの栄養源となる埃や汚れが溜まりがちです。定期的に掃除をして、カビの原因物質を除去することがカビ対策になります。

 

倉庫が広くて一度に掃除するのが難しい場合は、日ごとにスペースを分けて行うのがおすすめです。保管しているものを動かしながら、カビが発生している箇所がないかもあわせてチェックしましょう。

 

定期的に掃除することで、カビの早期発見に繋がり、被害の拡大を防げます。

 

倉庫カビの防カビ対策の事例

カビ除菌作業&高所作業の様子

容積は12,000㎥という大規模倉庫でカビ臭が発生、原因究明のために図面を見ることで天井付近パーティクルボードが原因と判明しました。

 

また今回は食品倉庫へ利用する予定ということから、お客様から「絶対にカビの問題をクリアしておきたい!」という強い思いがありました。

 

食品倉庫カビの発生状況

 

そのため、防カビ施工前にカビ菌の採取を行った後、高所作業車を使用し高さ約10m以上の天井付近の壁と天井裏まで徐カビ・防カビ作業を実施。施工後にカビ菌が無くなっていることを確認しました。

 

カビ除去後のカビ測定結果

また、カビ臭の脱臭も検討されていましたが、施工後にゼネコン様側で行う発泡ウレタンを吹き付け(断熱効果を高める作業)を行う予定がありました。

 

その際に、当社の臭気判定士が「ウレタン吹き付けの際の換気によってカビ臭が抜けることが予測できるので、脱臭作業は必要ない」と判断したことで、コストを削減することができました。

 

弊社ではこのように、無駄な作業などはなるべく省き正確な倉庫のカビ対策を行っておりますので、よろしければカルモアへ多い合わせくださいませ。

 

 

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まとめ

倉庫はカビが生えやすい条件が揃っているため、カビ対策が欠かせません。特にコンクリート壁の倉庫は、外部からの温度変化の影響を受けやすく、結露によるカビが発生しやすいです。

 

万が一カビが発生した場合は、被害を拡大させないことが大切です。軽微なものであればカビ取り剤などで速やかに除去し、防カビを施しましょう。自力では対処が難しい場合は、業者に依頼するのが安心です。

 

また、カビを防止するためには、通気性と除湿がカギになります。換気設備や除湿剤などを活用して、カビが生えにくい環境作りをしましょう。

 

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