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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

イオン発生器の効果は?仕組みや他機種との違いを解説!

イオン発生器の特徴

イオン発生器の特徴

 

イオン発生器は、空気(酸素・窒素など)に電気を加えて、正イオン・負イオン・OHラジカルなどを生み出す機器です。

 

またイオンはクラスターになることで長寿命化するとされ、広範囲にイオンが広がりやすくなることで部屋全体を除菌脱臭しやすくなるという仕組みなので、発生方法も重要となります。

 

「イオン生成の量・方法・風量・風速」によってはイオンが出るだけで「効果範囲が狭い&そもそも効果がない」といった問題も起こるので、できるだけ論文や検証結果がある機器だけを信頼するようにしましょう。

 

イオン発生器の脱臭と除菌の仕組み

イオン発生器の脱臭と除菌の仕組みメカニズム

 

放電ブレードにてマイクロプラズマ放電を起こし、僅かな電力から大量のイオンを人工的に生み出します。

 

発生したイオンは、ウイルスや細菌などの表面に付着し、強力な酸化力で表面のタンパク質を損傷させ、不活性化(除菌・ウイルス除去)します。におい分子に対しては、イオンはにおい分子との間で電子のやり取り=化学反応を起こし、においのない物質へと分解します。

 

そもそも「空気」を使って一時的にイオン状態にしているだけなので、ウイルスや悪臭と結合しなかったイオンは、時間がたつと自然にまた「空気」に戻ります。

 

イオンは滝の近くなど自然界にも多く存在しており、とても安全性が高い物質です。

イオン発生器のウイルス・菌・カビへの効果

 

イオン発生器(WK-800)の効果

 

※【前提】ウイルス・イオン・カビへの各検証結果は当社イオン発生器(WK-800)を使用した効果となります。

 

本試験はよく使用される極小チャンバーによる試験では不十分だと考え、実空間に近い25m³(6 畳)空間 で実施。複数の検査機関(第三者機関)において効果の測定を行いました。

 

イオンの効果は発生器の機種ごとに異なり、他機種では同様の効果を得られない可能性が高いのでご注意してください。

 

ウイルスへの効果

 


  • 検証機関:(株)食環境衛生研究所

  • 検証機関:(株)食環境衛生研究所

 

浮遊ウイルスが2時間で99.7%減少、付着ウイルスが4時間で99.6%減少といった効果が確認できました。比較的短時間で90%以上ものウイルスを不活性化させることができ、利用後から順調にウイルスが減少していきました。

菌への効果

 


  • 検証機関:(株)食環境衛生研究所

  • 検証機関:(株)食環境衛生研究所

 

浮遊菌が4時間で99.97%減少、付着菌4時間で99.6%減少といった効果が確認できました。ウイルスよりも菌に対しての効果の方が高く、およそ2時間で多くの菌を除去することができました。

カビへの効果

 


  • 検証機関:(財)北里環境科学センター

  • 検証機関:(財)北里環境科学センター

 

浮遊カビが8時間で99.3%減少、付着カビが8時間で90.5%減少といった効果が確認できました。浮遊カビに対しては菌やウイルスよりも時間がかかりますが、8時間経つ頃にはカビ菌も9割以上除去できているので、長時間使用する場合にはカビの対策にも利用できます。

補足

 

※実証データの詳細、テスト方法などについて詳しく知りたい場合は、当社に直接お問い合わせください。

 

※テスト結果は1部のウイルスや菌に対しての物です。すべての菌やウイルスに効果があるわけではないのでご注意ください。

 

イオン発生器と各種除菌・脱臭機を比較

 

イオン発生器やオゾン発生器などの各種除菌脱臭機を比較

イオン発生器(WK-800)

オゾン発生器 空気清浄機 UV-C 光触媒

「付着」菌の除去

(表面除菌性能)

(人に優しい)

低濃度で△

高濃度で〇

(照射範囲のみ)

「浮遊」菌の除去

(人に優しい)

低濃度で△

高濃度で〇

(照射範囲のみ)

生物臭の脱臭

(人に優しい)

低濃度で△

高濃度で〇

×

×
安全性

高濃度で✕

低濃度で△

有人環境使用可

機内照射or無人空間

消費電力

11-21W

20-150W 程度

15-100W 程度

10-50W 程度 30-50W 程度
設置方法

スタンド・壁掛け

床置きが殆ど

床置き

床置きが殆ど

棚置き・壁掛け

床置きなど

備考

安全性と除菌脱臭力を両立

無人空間向きオゾン臭あり

フィルタ目詰まり

に注意が必要

人や内装材への影響

定期的な紫外光源交換が必要

脱臭機・脱臭装置ごとの特徴はこちら>>

 

といった特徴があり、イオン発生器は安全性と機能性を兼ね備えた除菌脱臭機となっています。まとめると他機種とは以下のような違いがあり

 

空気清浄機 ▶ フィルター式では埃や浮遊菌しか除去することができず脱臭効果も低い。

UV(紫外線)装置 ▶ 紫外線の光がしっかりと当たる箇所以外除去することができません。

オゾン発生器 ▶ 除菌・脱臭ともにできますが、有人環境では不向きとなっています。

 

と一部脱臭や除菌に対して効果の低い機器や、効果範囲が限定的であることあるなどのデメリットが目立ちます。

 

一方イオン発生器(WK-800)は人体への影響を最小限に抑えながら、付着&浮遊している「ウイルス・菌・カビ」まで幅広く除菌できるだけでなく、脱臭まで行うことができデメリットが少ない特徴があります。

 

  イオン発生器がおすすめの方は 

「人がいる時間でも常に除菌脱臭しつづけたい」という方

 

>>最新型イオン発生器WK-800の詳細情報はこちら

 

  オゾン発生器がおすすめの方は 

「人がいない時間を狙って集中的に除菌脱臭したい」という方

 

>>小型ハイパワーのオゾン発生器ゲルリッツの詳細情報はこちら

 

におすすめとなっており、それぞれ目的によっておすすめできる人が異なります。

 

イオン発生器(WK-800)のメリット&デメリット

 

安全に除菌脱臭の効果を発揮できることがイオン発生器の良さですが、オゾン発生器と比べると良し悪しがあるのでメリットだけでなく、デメリットまで紹介していければと思います。

 

  • イオンなので安心して有人空間でも使用できる
  • ウイルス・菌の減少率が99.6%以上
  • 高濃度での除菌率は99.7%以上と信頼できる
  • 見た目がスタイリッシュ&コンパクトでインテリア性が高い
  • 起動中にも異臭がなく1日中つけっぱなしも◎
  • 第3者機関の検証結果と論文データがある
  • 生活臭全般に対して非常に高い脱臭効果を発揮

 

  • 大型施設の場合は複数台の設置が必要
  • 設置場所の確保が必要となる
  • 1~2年に1回プレフィルタや放電ブレードの交換が必要
  • 高濃度オゾンと違い除菌・脱臭効率が上がるまで1~8時間必要

 

イオン発生器(WK-800)がおすすめの方

  • ウイルス・菌・カビなどの除菌率に根拠が欲しい方
  • 利用者が常にいる環境で長時間の使用を考えている方
  • インテリア性が高く部屋の雰囲気を損ねない機器を探している方
  • 除菌だけでなく生活臭の脱臭もしたいとお考えの方
  • 人体への有害性が低く安心して利用できる機器を探している方

イオン発生器が適した施設と空間

 

イオン発生器は人のいる環境でも安全に使用できることから、長時間人が行き来する空間への設置が人気となっており以下のような施設でよく利用されています。

 

  • オフィス
    オフィス
  • エントランス
    エントランス
  • 病院・介護施設
    病院・介護施設
  • 応接室
    応接室
  • 会議室イメージ
    会議室
  • パーティールーム
    パーティールーム
  • ジムのイメージ
    フィットネスジム
  • ロッカー・更衣室のイメージ
    ロッカー室
  • 従業員用仮眠室
    従業員用仮眠室
  • 従業員用控室
    従業員用控室
  • 喫煙室
    喫煙室
  • 物流倉庫
    物流倉庫

 

といった場所で設置されており、1台で約80m²(約44畳)まで対応していることから、個室ではなく共同スペースや大広間などの空間で多く利用されています。

イオン発生器の導入実績

当社は創業30年「実績90,000件以上」と空気をキレイに!という使命の元、脱臭・除菌の様々なお悩みをお客様と一緒に解決してまいりました。今回はその中でも「イオン発生器」の設置事例を紹介していければと思います。

 

株式会社ライフスタイル様

 

  • 臭気成分

    ウイルス感染防止
    除菌対策

  • 発生場所

    オフィス

  • 導入企業

    株式会社ライフスタイル様

 

各社のオゾン方式、次亜塩素酸方式も検討しましたがどちらも人体への影響を懸念し、より安全なイオン方式で対策できるイオン発生器を選びました。

 

その中でも酵素クラスターイオン方式のWK-800は、電気的安全性データ(EMI・EMS・EMC試験 や生体への安全性データ(暴露試験)を保有、第三者機関による効果の実証が決め手です。

 

またコンパクトでインテリア性も高く、壁掛け設置ができるので自社オフィスの本棚の隙間に設置することができ、邪魔にならず見た目がスッキリ綺麗なのも魅力的でした。

 

東京ガーデンテラス紀尾井町様

 

  • 臭気成分

    ウイルス感染防止
    除菌対策

  • 発生場所

    従業員ロッカー室、従業員休憩室、フィットネスルーム、カンファレンスルーム、シガールーム、パーティールーム、カンファレンス管理室、駐車場管理室、更衣室、施設管理室、統括管理室、物流センター、仮眠室、清掃事務所、清掃控室、控室等/全26施設

  • 導入企業

    株式会社西武リアルティソリューションズ様

事業内容的にテレワークが難しく、従業員やお客様の感染対策を課題としていたところ、広範囲に対応・空間に馴染むデザインが導入までの決め手となりました。

 

設置後のメンテナンスも2年に1回と従業員の負担にならず簡易的で、サイズもコンパクトなのに設置も「壁掛け型・置き型」と選ぶことができたので、圧迫感がなく空間をキレイに保つことができました。

 

事前に現場の調査にきてもらい、イオン発生器(WK-800)の効果を十分に発揮できる位置、給排気口場所、配線などにも配慮した設置位置&方法の提案なども嬉しいポイントでした。

 

羽田BASE様

 

  • 目的

    ・他店との差別化
    ・ブランディング

  • 発生場所

    ・玄関フロア
    ・客室
    ・更衣室
    ・トイレ
    ・バスルーム

  • 導入企業

    羽田BASE様

 

宿泊施設のため感染予防対策が必須と考えており、他業者との差別化のため除菌・脱臭に対応したWK-800を選びました。

 

空間のデザイン(外観・内装・設備・除菌・脱臭)にもこだわりを持っていたので、インテリア性の高さと壁掛けであることも前提としており、見た目がシンプルなWK-800を導入いたしました。

 

お客様からの評価は高くほぼ満点の状態で運営できており、利用者も急増している状況なので、将来的には国交回復のタイミングで海外バンドやアーティストを日本に呼び込むビジネスも指導させる計画となっています。

 

❮❮ イオン発生器(WK-800)を導入 ❯❯

  • 有人環境で使えて除菌~脱臭まで
  • 1台で44畳と大広間でも対応可能
  • コンパクト・壁掛け可能と省スペース

>>イオン発生器(WK-800)の詳細情報はこちら

イオン発生器の価格の目安

【前提条件】

  • ※平均的な天井の高さから1.82㎡=1畳として計算しております。
イオン発生器の製品名 推奨面積(畳)

メーカー希望価格

WK-800

1~44 畳まで対応
(約100㎡)

380,000円

シルフィード1

約24畳用
約44㎡

380,000円

シルフィード2

約48畳用
約88㎡

600,000円

シルフィードmini

約13畳用
約24㎡

250,000円

ピッコロ

約3畳用
約6㎡

190,000円

ライテイ2400
(ダクト設置型)

2400㎥/h

1,000,000円

ライテイ4800
(ダクト設置型)

4800㎥/h

1,320,000円

ライテイ7200
(ダクト設置型)

7200㎥/h

1,900,000円

イオン発生器は部屋の大きさに対しての発生量が多すぎると、オゾンが発生してしまいオゾン臭くなる可能性があるので、基本的には対応範囲に適した機器を選ぶ必要があります。

 

ですが最新型のイオン発生器WK-800だけは、イオンの発生量を調節できるだけでなく風量の調整もできるので拡散させたい面積を調節することが可能となっております。

 

 

自社取り扱い製品一覧

イオン発生器

オゾン発生器

イオン発生器を利用する上での3つの注意点

イオン発生器を利用する上での3つの注意点の画像

1:狭い空間で対応範囲以上の機器は使用しない

 

対応範囲以下の空間でイオン発生量が多いオーバースペックの機器を使用してしまうと、微量のオゾンが発生してしまう可能性があります。

 

オゾンが発生すると異臭がしてしまい場合によっては、気分が悪くなってしまう可能性もあるので空間の広さに応じた機器を使用するようにしてください。

 

2:8000時間(約1年)の使用で放電ブレードを交換する

 

24時間365日連続運転し続けた場合は約1年に1回放電ブレードの交換が必要です。放電電極部が摩耗してしまい劣化すると機能が低下していきます。

 

粉塵などの付着が気になる場合には、アルコールを浸した綿棒やウェスで清掃するとイオン発生量が回復する場合もあります。

 

3:漏電してしまうので水気の多い場所では使用しない

 

水などの液体をかけたり濡らしてしまうと故障の原因となります。湿気の多い浴室や加湿器の噴霧や水滴のかかる場所では使用しないでください。

 

場合によっては漏電により、感電や火災、故障、性能低下といった原因となってしまう可能性があるため、水気のある所は避けてください。

 

イオン発生器のQ&A

イオン発生器のよくある質問

イオン発生器は人体に安全?

 

「酸素クラスターイオン」は、オゾンとは違い、人体への有害性が極めて低い特徴となっています。

 

当社の医療関連施設への導入も全国850か所以上に上り、その安全性が長年評価され続けている実績もあるため安心してご利用頂けます。

 

耐久性やメンテナンスの期間は?

 

大切にご使用いただければ10~20年と耐久性は高くなっておりますが、定期メンテナンスが1~2年に1度必要となっております。

 

月1 回/プレフィルタの清掃(掃除機で埃を取り除くなど)
2年に1回/プレフィルタの交換
2年に1回/放電ブレードの交換

 

プレフィルタや放電ブレードは使用とともに汚れや劣化が進むので、そちらの方だけ定期的に交換してください。

 

家庭用と業務用は何が違う?

業務用

家庭用

対応範囲の違い

機器のサイズが小さくても

対応範囲が広い

機器のサイズが大きくても

対応範囲が狭い

イオン発生量

弱運転でも

イオン発生量が多い

弱運転だと

イオン発生量が少ない

運転音

扇風機の弱運転程度

静音でほぼ無音

ランニングコストはどれくらい?

1kWh単価が26.48円(東京電力)であると仮定し、WK-800の消費電力の中間値である16Wの場合だと24時間当たりの価格が1日/10.17円の計算です。月にすると

 

1日24時間10.17円×30日(1か月)=月額305円

 

と1月カ月起動し続けても月額305円程度となっており、1台で44畳の除菌と脱臭ができるとなると消臭剤や芳香剤を購入するよりもランニングコストを節約できます。

イオン発生器は新型コロナウイルス(COVID-19)に対して有効ですか?

酸素クラスターイオンの新型コロナウイルス(COVID-19)に関する諸見解をまとめてみました。

新型コロナウイルス(COVID-19)に対する双極性イオン化の有効性について

– NYU(ニューヨーク大学) 微生物学・病理学臨床教授 フィリップ・ティエモ氏

《以下部分引用》

 

「イオンがウイルスを不活性化する細胞膜表面上の化学反応を生み、ほんの数分で微生物の99.9%を削減することができる。…コロナウイルスとの戦いは「空気戦」と言えるかもしれない。新しい研究結果で、新型コロナウイルス(COVID-19)は、予測より長時間空気中に残存することがわかり、空気感染の懸念が高まっている。…エアロゾル化(飛沫として散布)されたCOVID-19の広がり、空気中に長時間滞留できる可能性に対してさらに慎重かつ攻めの空気清浄戦略が必要になるだろう。」

 

ヨーロッパで昔から導入されてきた双極性イオン化技術は、もともと食品製造中の病原体を制御するために1970年代に米国で広がった。それは、2004年のSARS大流行のみならず、その後のMERS、ノロウイルス、インフルエンザ各種にも有効であると確認されてきた。

 

「コロナウイルスは”エンベロープウイルス”であるため、ノロウイルスのような”ネイキッドウイルス”に比べて、不活性化することは容易だ。」

 

ジョンズ・ホプキンス、ボストン小児病院、メリーランド大学メディカルセンターなど多くの大規模施設において、既に双極性イオン化技術が導入されている。

引用元:BUSINESS INSIDER

“Used in large-scale ventilation systems worldwide, bipolar ionization could be a secret weapon in the war against COVID-19” Melanie Haiken Apr 8, 2020.  -Philip Tierno, 

低温プラズマ技術によるウイルス不活化への可能性について

《以下ハイライトより部分引用》

 

低温プラズマ技術はウイルス不活化の環境技術として利用され得る。人間・動物・植物といった発生源の異なる様々なウイルスに対して不活化することができる。

 

低温プラズマ技術をウイルス不活化に利用する際には、汚染物質との確かな接触が確保されるよう、適正な設定と使用方法が重要となる。

 

活性酸素種および活性窒素種がタンパク質および核酸に影響を及ぼすことにより、ウイルスが不活化されると考えられる。今後のさらなる研究により、プラズマ粒子が具体的にどのようにウイルスに影響を及ぼすのかについて、より解明されていくことだろう。

引用元:Trends in Biotechnology, available online 17 April 2020

“Cold Plasma, a New Hope in the Field of Virus Inactivation” -Arijana Filipić, Ion Gutierrez-Aguirre, Gregor Primc, Miran Mozetič, and David Dobnik.

といった見解となっていました。コロナウイルスに対しての効果があると断言はしていませんが、他ウイルスの過去の事例から、「ノロウイルスのような”ネイキッドウイルス”に比べて、不活性化することは容易だ。」とされています。

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