廃プラスチック・リサイクル工場へ最適な脱臭装置をご提案!
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発生場所
製造ライン
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導入企業
廃プラスチック・リサイクル工場
今回ご紹介するのは、廃プラスチックの再処理を行うリサイクル工場への脱臭装置の導入事例です。
本工場では、既に臭気対策として燃焼式脱臭装置と活性炭脱臭装置を導入していましたが、ランニングコストの高さに悩んでおられました。
そこで、当社に臭気対策のコンサルティング後に最適な脱臭装置の選定のご依頼いただきました。
当社では、まず工場における臭気状況をデータで可視化するために臭気アセスメントを実施し、その結果をもとに消臭剤スプレー脱臭装置をご提案させていただきました。
その後、デモテストにて確かな脱臭効果が実証されたため導入が決定。これにより、必要な脱臭効果はしっかりと確保しながらも、ランニングコストを大幅に抑えることができました。
この記事では、本事例の詳細についてご紹介していきます。廃プラスチックの再処理を行うリサイクル工場の臭気対策でお困りの方は、ぜひ参考にしてください!
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製鉄・リサイクル工場様の課題と目的
電気炉排気から発生するニオイによって近隣住民から苦情が発生!
ご依頼いただいた工場は、鉄のスクラップを高温の電気炉で溶かし、新しい鉄素材として生まれ変わらせる工場です。
その工程で発生する臭気が原因で、近隣住民の方から苦情が発生。そこで、苦情のもととなっているニオイを脱臭してほしいと、当社に臭気対策のご依頼をいただきました。
この住民の方は、普段から地域の環境保全に熱心な方ということで、確実に悪臭苦情を収める対策方法が求められました。さらに、「なるべくコストを抑えたい」というご要望もあったため、どちらも実現できる対策をご提案させていただきました。
廃プラリサイクル工場様の課題と目的
既存の脱臭装置のランニングコストを抑えたい!
地球環境を守るために、欠かせないのが資源のリサイクル。今回ご依頼をいただいたのは、主に家庭で分別された容器包装プラスチックを処理することで再び資源として蘇らせる工程を行うリサイクル工場様。
限られた資源を大切にするために重要な廃プラスチックのリサイクル工場ですが、問題なく稼働するには大きな課題があります。
それは、ニオイ問題。使用済みプラスチックをリサイクルする際の工程では、どうしても臭気が発生してしまうため、適切な脱臭対策を行わないと近隣トラブルに発展しかねません。
本工場においても、工場の建設時より臭気対策として燃焼式脱臭装置と活性炭脱臭装置が導入されていました。
しかし年間のメンテナンス費や燃料費が高額となってしまっており、このランニングコストを抑えたいということで当社にご相談をいただきました。
廃プラリサイクル工場様へカルモアの行った臭気対策
臭気アセスメントで臭気を可視化
まずは、本工場における臭気状況を把握すべく、臭気アセスメントを実施。
この臭気アセスメントでは臭気判定士が現地に伺い「どの排気口から・どのくらいの強さの臭気が・どこに流れているのか」を調査します。
そして、嗅覚測定法によって臭気指数・臭気濃度を算出し、臭気の強さを可視化します。
また、風向きや排気口の位置、周辺建物の高さなど、総合的に考慮しながら最適な臭気対策を導き出していきます。
今回のリサイクル工場においては、3つの製造ラインのうち1つに燃焼式脱臭装置、2つに活性炭脱臭装置が設置されていました。
それぞれの臭気と脱臭効果を測定してみたところ、製造ラインで生じている臭気に対して脱臭装置がオーバースペックだということがわかりました。
つまり、もっと脱臭効果が低くても問題なく工場を稼働させることができるということです。
そこで、当社では数ある脱臭対策の中でも、費用対効果が高い「消臭剤スプレー装置」をご提案させていただきました。
実際の製造ラインで消臭剤スプレー脱臭装置のデモテストを実施
廃プラスチックの再処理工程の排気は、風量も高く粉塵も多く含まれています。
また、シリコン系の物質が混ざっている場合には、燃焼式脱臭装置や活性炭脱臭装置にも悪影響を与え、劣化のスピードを早めてしまうケースも少なくありません。
その点、消臭剤スプレー脱臭装置であれば、対象臭気に合わせて薬剤を独自調合することで、必要な脱臭効果を発揮しながらも、ランニングコストを抑えることも可能で、メンテナンスの手間の軽減も実現します。
そして、何より本案件においては、既存の燃焼式装置と活性炭装置がオーバースペックであるということがランニングコストを引き上げてしまっている要因のため、消臭剤スプレー脱臭装置が最適であるという判断をさせていただきました。
そんな消臭剤スプレー脱臭装置が本事例でも、確かな脱臭効果を発揮することができるのかを実証するべくデモテストを実施させていただきました。
3種類の薬剤でスプレーテストを実施し、その中で結果の良かった1種類を実際のラインにおいてテストを実施。
その結果、3つの製造ライン全てにおいて必要な脱臭効果を発揮できることがわかり、既存の燃焼式脱臭装置、活性炭脱臭装置を入れ替えたとしても、問題なく工場を稼働することができると実証されました。
このデモテストの結果を、報告書とともにお客様へ共有させていただき、しっかりと脱臭効果、さらには導入後のランニングコストの変化を確認していただき、正式に導入することを決定していただけました。
消臭剤スプレー脱臭装置の特徴
消臭剤スプレー脱臭装置は、消臭剤マイクロゲルの力を活用して脱臭を行います。消臭剤に多数のラインナップがあるため、小~大風量・低~中濃度まで、さまざまな臭気に対応することが可能です。
既存のマイクロゲルで十分な効果が得られない場合には、臭気に合わせて新しい消臭剤にカスタマイズできます。
そのため、これまでさまざまな臭気対策を行ってきたのにも関わらず効果が出なかったといったケースでも、当社の消臭剤スプレー脱臭装置なら確かな脱臭効果を発揮することが期待できます。
大きなメリットは、イニシャルコストもランニングコストも安いこと。また、装置のオンとオフを切り替えられるため、稼働条件や風向きなどに合わせて消臭剤を噴霧できるため、無駄がなく効率的な脱臭を実現します。
また非常にコンパクトで軽量のため、設置スペースに限りのある工場においても困ることなく設置することができます。
導入後の効果
本工場とは別の工場の臭気対策も実施!
デモテストの結果の確認後は、実際に製造ラインに消臭剤スプレー脱臭装置を設置。デモテストの結果と同様に、必要な脱臭効果を発揮することができ、さらにこれまでのランニングコストを
大幅に削減することができ、お客様にも大変お喜びいただくことができました。
導入から現在も定期的に消臭剤をご購入していただいており、本工場とは別の工場の臭気対策もご相談していただき対応させていただきました。
当社では、新規での臭気対策はもちろん、既存の脱臭装置がしっかり効果を発揮できているか、さらには代替案となる臭気対策のご提案をすることが可能です。
今回のように、リサイクル工場における臭気対策にお困りの際は、臭気対策の豊富な実績を多く持つカルモアまでぜひ一度ご相談ください。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。