ニオイセンサーで日々の環境管理を行い、企業イメージを維持／自動車工場の運用事例

目次

お客様の課題・なぜニオイセンサーを使いたいか。

工場敷地の周辺に住宅地があり、住民からの臭気苦情が発生する懸念があります。

自動車メーカは消費者イメージが大切なため、苦情発生のないよう、日々の環境管理項目にニオイ測定を加えています。

そんな日常のニオイ測定・管理業務を簡素化するために、ニオイセンサーを活用したいというご要望をいただきました。

ニオイセンサーによる環境管理方法のご提案

お客様の工場において特にニオイが強い排気は以下の４種類でした。

本自動車工場で特にニオイが強い排気：

• • 樹脂ブース塗装工程の排気（塗装臭）
  • フレーム上塗り工程の排気（塗装臭）
  • 機械加工切削工程の排気（切削油臭）
  • 社員食堂の調理排気（フライ臭・料理臭）

そこで、この4種類のニオイにおいて臭気濃度（嗅覚測定値）とPOLFA値（ニオイセンサー値）を複数回測定し、その相関性から臭気濃度（指数）換算式を作成しました。

日々のニオイセンサー測定に際して、この換算式を当てはめ、簡易的に臭気濃度の目安値を知ることができます。

臭気濃度（臭気指数）を測定するのは手間暇がかかるため、携帯式ニオイセンサーで目安値を測定することで、日々の測定・環境管理業務をかなり負担軽減することができます。

工場におけるニオイセンサー測定値の例

【参考POLFA値】無臭の外気：200、無臭の室内：300

ニオイセンサーPOLFA(ポルファ)が工場利用に適している理由

ニオイセンサーPOLFA(ポルファ)は

• 幅広い複合臭に対応できること
• 375gの軽量で片手で持ち運びできること
• 臭気判定士により臭気管理用ツールとして開発されたこと
• 自社排気への反応可否を事前にレンタル試用できること
• 臭気濃度(臭気指数)換算目安値を作成できること

などのメリットにより、工場における測定管理ツールとして特におすすめです。

また自動車業界での使用においては、苦情上位の「焼き焦げ臭」への感度が高く、有機溶剤にも対応できるため、POLFA(ポルファ)は多くの自動車関連工場でご使用いただいております。

工場によっては、携帯式ニオイセンサーを複数台もち、管理体制を強化されているお客様もいらっしゃいます。

また、測定業務を自動化したいという工場・施設管理のお客様には、

• 敷地境界への設置・24時間観測に最適な「定点式におい観測システムLIMOS（リモス）」
• 高濃度排気も対応可能な「工場排気口におい監視管理システムDELFA(デルファ)」

もおすすめです。お気軽にご相談ください。

まとめ

自動車工場などの産業製造工場は、強いニオイを排気することが多く、周辺に住居が隣接する場合には苦情発生を回避するためのニオイ管理が求められます。

悪臭防止法に基づくニオイの基準値は臭気指数（臭気濃度）ですが、臭気指数（臭気濃度）を測定するには手間がかかるため、日常的な管理には、簡易的測定方法としてニオイセンサーの利用がおススメです。

今回の自動車工場・環境管理におけるニオイセンサー活用事例では、工場で特にニオイの強い４臭気において、臭気指数（臭気濃度）とニオイセンサー値との相関性を換算式で置き換え、臭気濃度目安値を日々の環境管理で利用することにいたしました。

センサー測定を日々継続することで、ニオイの変動を記録し追うことができるため、悪臭苦情へも素早い対応ができます。

カルモアのセンサー販売は、お客様それぞれのご使用状況・管理運用状況に合わせた使用方法をアドバイスさせて頂いております。メンテナンスも対応いたします。

長く、有機的にご活用頂けるようご支援させて頂きます。