医療現場に於けるホルムアルデヒド対策【事例1:大学病院】
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臭気成分
ホルムアルデヒド(病理検査室等)
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発生場所
都内某大学本部病院
カルモアハイブリッド脱臭システムによりホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下を達成!今後法律化が予想されるキシレンの低減対策にも一役買っています。
課題
平成20年3月1日から施工・適用された特定化学物質障害予防規則等の改正により、急務となった病理検査室他のホルムアルデヒド対策。その対策検討依頼がカルモアに寄せられました。
事例ポイント
- 特定化学物質障害予防規則等の改正に基づき、病理検査室他のホルムアルデヒド対策を行いたい
- ホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下を保証するシステムが必要
- 今後法律化が予想されるキシレンの低減対策もできると良い
- 効果確認のデモテストで、複数製品を比較検討したい
施策
現場調査を数回繰り返し行い、室内に発生するホルムアルデヒドの1時間あたりの発生量を把握。局所排気装置及び酸素クラスターイオンによるホルムアルデヒドの物質収支計算を行い、さらに酸素クラスターイオンによるキシレン濃度の大幅低減対策として、ハイブリッド脱臭システムを平成21年10月に提案しました。
翌年1月にハイブリッド脱臭システムの正式な設置依頼を頂き、同年3月に機器の設置を完了致しました。
度重なる現場調査と対策案の御提案
設置イメージ
その施設での使い勝手に最も適した装置を設計するため、詳細な調査を実施。現場の作業員の方に確認しながら、実際の使用状況の調査を行いました。
数回の現場調査結果に基づき、今回の事例では作業空間に対象ガスが広がる前に手元で捕捉を可能とする為の局所排気装置と、気流の乱れにより一部作業空間に漏れ出てしまう対象ガスを低減する為の酸素クラスター除菌脱臭装置を組み合わせたハイブリッド脱臭システムを提案。
設計図イメージ
ハイブリッド脱臭システムの設置
酸素クラスター除菌脱臭装置設置風景
局所排気装置付き作業テーブルを設置致します。天井裏のSAダクトには酸素クラスター除菌脱臭装置を設置。
効果測定
機器の試運転が完了し、通常作業状態が整った段階で作業環境測定を実施。
測定の結果、管理数値以下であるホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下を達成。
記録的な結果を出し、今後のホルマリン対策での活躍を裏付ける事例となりました。
測定箇所 | 病理検査室内 | 機器切り出し作業上部 | ホルムアルデヒド脱臭装置 | |||||
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A1 | A2 | A3 | A4 | A5 | B1 | 入口 | 出口 | |
ホルムアルデヒド濃度 (ppm) |
0.02 | 0.02 | 0.04 | 0.08 | 0.03 | 0.03 | 0.5 | 0.06 |