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CASESTUDY

大手香料工場の多成分の臭気対策と脱臭装置の導入事例

大手香料工場の多成分の臭気対策と脱臭装置の導入事例
  • 発生場所

    排気臭

  • 導入企業

    香料工場・ビル

今回ご紹介するのは、ビル内にある大手香料工場の臭気対策&脱臭装置の導入事例です。お客様の会社では、もともと都心で工場を稼働していましたが、工場が移転することとなり、新工場で臭気対策が必要になったとのことで当社にご依頼いただきました。

 

新工場が建設されるのは都心部で、周辺にはオフィスやマンションなどもあるエリア。さらに、大手企業ということもあり、工場の建設においては数多くの部署が関わっているため、ご相談をいただいた担当者様においては「絶対に失敗できない」という強い思いをお持ちでした。

 

そのため、まずは移転前の工場において臭気アセスメントを実施し、臭気発生状況を把握。

 

その結果、活性炭脱臭装置が最適であるとご提案し、脱臭効果測定および活性炭のライフの検証を目的としたデモテストを実施させていただきました。

 

デモテストでは、脱臭効率90%以上という結果を得ることができ導入が決定。その後、無事に臭気トラブルを起こすことなく新工場を稼働していただくことができました。この記事では、導入までの詳細をご紹介していきます。

課題
  • 香料が他成分のため、複数の臭気に対応した脱臭装置が必要
  • 工場に排水施設がないため、スクラバー脱臭装置等の湿式装置は設置できない
  • 大手香料メーカーの新工場の臭気対策で失敗したくない

 


 

導入事例の効果
  • 臭気アセスメントを実施し、臭気発生状況を数値化して把握
  • 香料との相性が良く排水施設が不要な活性炭脱臭装置を選定
  • デモテストを実施して脱臭効果を事前にチェック

大手香料工場様の課題と目的

ご依頼いただいた大手香料メーカーは、以前も当社で臭気対策を実施していただいたリピーターのお客様です。

 

元々の既存工場も都心部にありますが、今回新たに建設される工場も同様に都心部にできるということで、周辺の悪臭苦情対策として当社に再度ご依頼をいただきました。

 

建設地は、都心部ということもあり工場以外にもオフィスやマンションなどの住宅も集まっているエリア。そのため、悪臭苦情が発生しないように万全の臭気対策を行いたいということでした。

 

また、大手企業ということもあり、新工場建設に対しては数多くの部署が関わっており、担当者の方は「絶対に失敗できない」という思いをお持ちでいらっしゃいました。

 

香料工場の対策の難しさ

 

香料工場の対策の難しさ

 

香料工場の臭気は基本的には臭気濃度が高く、臭気として強いことが多いです。

 

また、香料は多成分から成っており臭質が幅広いことが多いため、さまざまな臭質に対して万遍無く脱臭効果を発揮できるような対策が必要になります。

 

今回の工場においても、単一の香料ではなく、香水、食品、タバコなどさまざまな製品の香料を製造しています。

 

また、午前と午後で製造する製品が違うため、時間帯によってニオイが変わるという状況。そのため、その全てに対応できる対策をしなければなりません。

 

活性炭脱臭装置を選んだ理由

 

上記のような特徴を持つ香料工場に導入する脱臭装置は、イニシャルコスト・ランニングコストのパフォーマンスが高いスクラバー脱臭装置が一般的です。

 

しかし、スクラバー脱臭装置の場合、脱臭の際に排水が出るため、スクラバー脱臭装置を設置するには、排水処理をする施設が必要です。

 

今回の工場では排水施設がなかったため、スクラバー脱臭装置を設置することはできませんでした。そこで、当社がご提案したのが活性炭脱臭装置です。

 

活性炭脱臭装置は活性炭自体に臭気を吸着させて脱臭するため、排水処理をする施設は必要ありません。そして、香料との相性が良い点も選定の大きな理由のひとつです。

 

また、活性炭脱臭装置は幅広いニオイに対して効果を発揮できるため、今回の複数の香料に対しても十分に脱臭効果を発揮することが可能です。

 

さらに活性炭脱臭装置は、ロングライフと低コストを実現する脱臭装置でもあります。

 

安いだけでなく加工もしやすい性質から利用用途に合わせ様々な形状の吸着剤が存在し、活性炭量の調整や形状を変化させることで、最適な除去力&コストに調整可能です。

 

香料工場様にてデモテストを実施

 

香料工場様にてデモテストを実施

 

ライフ検証を目的としたデモテストの実施をご提案させていただきました。

 

デモテストは、お客様がご希望された納期に間に合わせられるよう約1.5ヶ月の間で実施。既存工場において臭気をテスト機に引き込む形で検証。入口と出口において臭気を採取し、その変化を数値化しました。テストの結果は下の表の通りです。

 

テスト開始から1.5ヶ月を経過した時点で、90%以上の脱臭効率を得られたことから、本工場の排気に対してじゅうぶんな脱臭効果を発揮できることが確認できました。

 

また、表内にSV値という項目がありますが、これは「Space Velocity(空間速度)」の略で、充填体積当りの通風量を示す数値です。

 

臭気の通風量によってフィルターのライフが変わってくるため、このSV値をどれくらいにするかはランニングコストを左右する重要なポイントです。SV値を算出する計算式は以下の通り。

 

SV値

 

カルモアでは、この計算式を用いて、過去の実績値より今回のSV値を7000に設定しデモテストを実施しました。

 

このようにただ脱臭装置を選定するだけでなく、どのくらいのSV値にすればいいかを見極めることで活性炭のライフを伸ばし、ランニングコストを抑えることができるのも、空気のプロフェッショナルである当社の大きな強みです。

 

まとめ

今回、活性炭脱臭装置を導入したことで、新工場でも悪臭苦情を発生することなく無事に稼働することができ、お客様には大変ご満足をいただきました。

 

香料工場においては、多成分からなる臭気のため臭気対策を誤って、思わぬトラブルを招くことも少なくありません。当社では、まず工場において臭気発生状況を把握することで、最適な脱臭装置を選定することが可能です。

 

香料工場における臭気対策で失敗したくないなら、ぜひ一度カルモアにご相談ください。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。「空気」のご相談は、どんなことでもカルモアへお寄せください。

 

 

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