新築床下にカビ発生!瑕疵責任による防カビ安全性分析の事例
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臭気成分
カビ 除カビ 防カビ 瑕疵責任
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発生場所
床下
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導入企業
ハウスメーカー
今回ご紹介するのは、新築一戸建で発生したカビの対策事例です。
カビが発生した住宅は、竣工してからまだわずか9ヶ月。1年も経っていない新築物件にも関わらずカビが発生してしまったとのことで、住人の方からハウスメーカー様の方へご連絡があり、そのカビ対策を当社にご依頼いただきました。
当社ではハウスメーカー様より図面と写真をいただき、すぐにお見積書を作成。受注が決まってからすぐに現場へと駆けつけ、カビの現況確認。
その後、対策法をお客様にご提案しご納得いただいた後に、薬剤とオゾンガスを使って除菌・防カビ作業をさせていただきました。
また、住民の方がカビを原因としたアレルギー疾患をお持ちになっていたこともあり、しっかりとカビの心配が消えているかを確認するための菌数測定も行いました。この記事では、事例の詳細についてご説明していきます。
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お客様の課題と目的
竣工からわずか9ヶ月の新築住宅でカビが発生!
カビが発生してしまったのは、四国にある住宅。大手ハウスメーカー様が建築した新築一戸建の住宅です。
竣工してから9ヶ月が経ち、住民の方からハウスメーカー様の方に「子どもが喘息気味で、病院に行ったらカビのアレルギー疾患だと診断された」とのご連絡があり、当社にそのカビ対策をご相談いただきました。
ハウスメーカー様としては、新築住宅は竣工から10年間においては契約不適合責任(以前の名称は瑕疵担保責任)があるため、カビや傷などの欠陥があった場合はしっかりと対応をしなくてはなりません。
ただ、竣工から2年以内においては瑕疵保険が活用できるため、2年以内であれば工事や対策にかかる費用については保険金を利用することが可能です。今回の件も、瑕疵保険をご利用されたケースとなります。
通常、住宅でカビが発生してしまった場合、徐カビ作業と防カビ作業で対策を行いますが、今回の事例では住民の方がカビによるアレルギー疾患を持っていることもあり、作業後に本当にカビによる健康被害の心配がなくなっているかを住民の方に説明する必要がありました。
カルモアが行った床下のカビ対策
カビの発生原因の特定と拭き取り採取法でのカビ有無確認
住宅に伺うと、カビはリビングの床から壁に向かって上に広がっているように発生していました。このことから、カビの発生原因は床下にあると考え、床下を除いてみると配管から漏水してしまっていることが判明しました。
この漏水によって床下の湿度が上がったことで、カビが床、更には壁に向かって繁殖してしまったと想定されます。
しかし、カビの発生時期は冬の寒い時期だったにも関わらず、なぜカビが発生してしまったのでしょう
か。それは、床下の気温は低いものの、冬場は暖房機器を付けることで室内の気温が上がり、それに伴い床下の気温も上がっていたものと考えられます。
その後、床下の漏水はハウスメーカー様が修理を行い、対応を行いました。カビ発生の原因がわかったところで、次はどれくらいカビが増えてしまっているかを確認するために拭き取り採取法を使って、床下基礎用木材部、1階壁面、2階壁面の 3箇所にてカビの採取を実施しました。
オゾンガスによる室内空間の除菌作業
調査の結果、床下だけでなくリビングなどの居住スペースにもカビが発生してしまっていたため、オゾンガスを使った除カビ作業を実施させていただきました。
これは、居住スペースで薬剤を使ってしまうと、床や壁面などの仕上げ材に薬剤の色が残ってしまうため。オゾンガスであれば、一定の時間は必要ですが、仕上げ材に影響を与えることなく除カビ作業を実施することが可能です。
なお、オゾンガスによる除カビ作業は7~9時間かかるため、住民の方には外泊をしていただき、1日目にこのオゾンガスによる徐カビ作業を実施しました。
除菌剤及び防カビ剤噴霧による直接除カビ及び防カビ作業 翌日、残った床下のカビをキレイにするため、除菌剤及び防カビ剤噴霧による接除菌及び防カビ作業を実施させていただきました。
具体的には、発生源となった床下内において、除菌剤『プロパストップタイプ E』を噴霧器にて吹き付け除菌作業を実施。 噴霧後、一定時間の乾燥を行い、防カビ剤『プロパストップタイプ NOKIF』を同箇所に噴霧し、防カビ作業を実施しました。
拭き取り採取法でのカビ有無確認と菌数測定試験の実施
徐カビ・防カビ作業の前後の結果を明らかにするため、最初の拭き取り採取と同じ箇所で再度拭き取り採取法でのカビ有無確認を実施させていただきました。
上の写真からも分かる通り、作業前の床下で確認されたカビは作業後は確認されず、また住戸内においても作業前もほぼ確認出来ない状態でありましたが、作業後も確認できなかったため、住戸内のカビは完全にリセットされたと判断することができました。
また、住民の方のアレルギー疾患の心配を払拭するために行った菌数測定試験の結果は以下の通りです。
作業の料金例
今回の事例では、住民の方がカビによるアレルギー疾患をお持ちだったため、徐カビ・防カビ作業後に菌数測定をさせていただきましたが、必要がない場合は徐カビ・防カビ作業のみでも対策は可能です。
また、今回の事例では居住スペースまでカビが繁殖してしまっていたためオゾンガスによる徐カビ作業を行いましたが、カビの発生が床下部分のみの場合は、薬剤による徐カビ・防カビ作業だけで対策を行うことも可能です。
下記に、料金例を記載しますので、ぜひ参考にしてみてください。事前にカビの発生状況を確認し、最適なプランをオーダーメイドでご提案させていただきます。
カビの施工料金一覧 |
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床下部分の薬剤による徐カビ・防カビ作業の場合 |
20万円~ |
床下部分の薬剤による徐カビ・防カビ作業+ オゾンガスによる除カビ・防カビ作業の場合 |
35万円~ |
床下部分の薬剤による徐カビ・防カビ作業+ 菌数測定の場合 |
30万円~35万円 |
床下部分の薬剤による徐カビ・防カビ作業+ オゾンガスによる除カビ・防カビ作+ 菌数測定の場合 |
45万円〜 |
また、現場で使用している業務用除菌・防カビ剤のみ販売の行っているため、詳細については下記をご覧ください。
\「薬剤だけ買いたい」という方へ! カルモアが開発した防カビ剤/
まとめ
カビによる健康被害の心配のない住宅に改善! 薬剤とオゾンガスによる徐カビ・防カビ作業によって、カビによる健康被害の心配のない住宅に改善することができ、ハウスメーカー様はもちろん住民の方にも大変お喜びいただくことができました。
当社の強みは、徐カビ・防カビ作業と菌数測定などの調査を1社でまとめて請け負えること。ワンストップでおまかせいただくとコスト面でもスピード面でもお客様のご希望に近づけることが可能です。
住宅のカビ対策でお困りの際は、ぜひ当社に一度ご相談ください。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。
導入製品・サービスについて
発生したカビの調査・分析から対策まで、トータルでお助けいたします。