大型食品倉庫でカビ臭が発生!高さ10.5mでの除菌・防カビ作業の事例
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臭気成分
カビ 除菌 防カビ
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発生場所
天井付近 壁面
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導入企業
食品工場 倉庫
今回ご紹介する事例は、食品メーカー様の倉庫における除菌・防カビ作業です。
ご相談をいただいた時は、まだお客様の方でも倉庫を建設したゼネコン様の方でもカビの発生原因を特定できていない状況でした。
また倉庫の高さは10.5m・容積は12,000㎥という非常に大規模な作業となりましたが、徐カビ・防カビ対策の豊富な実績を持つカビ調査専門員による原因究明と、優れた効果を持つ薬剤による徐カビ・防カビ作業によって、無事にカビの心配のない倉庫へと改善することができました。
この記事では、事例の詳細についてご紹介していきます。
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お客様の課題と目的
建築基準法的には問題がないのにも関わらず、どんどんカビが増えていってしまう!今回除菌・防カビ作業を行なったのは、食品メーカー様の倉庫。製造した食品を保管することを目的に、新設されたものでした。
新設されてからも、敷地内にある既存倉庫を使用していたため、竣工から1年ほど使用していない状態だったとのことでした。
しかし、「使用していないにも関わらずカビ臭がする」、「見た目では問題がわからない」とのことで当社にゼネコン様経由でご相談をいただきました。
ご相談をいただいたゼネコン様とは、以前にもカビ対策でのお取引があり、「カビといえばカルモア」と思っていただいており、リピートで対策をお願いいただきました。
通常の倉庫でもカビは大きな問題ですが、今回は食品倉庫ということもあり、お客様の方でも「絶対にカビの問題をクリアにしてからじゃないと使用できない!」という思いがあり、倉庫の使用が開始される時までに徐カビ・防カビ作業を完了させることを目標に調査・作業に入らせていただきました。
カルモアが行なった対策
まずは図面と現場を見ながらカビ発生の原因を特定。ご相談の連絡をいただいてから、専門のカビ調査員が食品倉庫に伺わせていただき、カビ発生の原因調査を開始しました。
倉庫に伺い室内に入るとカビ臭が充満しており、食品倉庫の機密性の高さが伺える状況でした。
実際にゼネコンの担当者の方と一緒に図面を確認すると、一点カビ発生の原因と思われるポイントを発見。
食品倉庫の壁は、断熱性に優れているALCボード(セメントや石灰石、アルミ粉末などを使い作られた外壁材)が使われており、一見カビが発生する状況には思えませんでしたが、壁の上部だけALCボードではなくパーティクルボード(さまざまな大きさの欠片に分解した木材を、接着剤を用いて加工したもの)が使われていることに気がつきました。
カビ調査員は、これまでの経験からこの一部だけに使われたパーティクルボードがカビの原因であると予見。調査のためパーティクルボード付近を見てみると、カビの発生が目視で確認することができました。
どうして天井付近だけパーティクルボードが使われていたか。それはALCボードには規格のサイズがあり、今回の食品倉庫の天井高にはわずかに高さが足りず、それを補うためにパーティクルボードが使用されていたそうです。
ゼネコン様の方では、当該の場所が常温での保管室だったため、カビ発生のリスクは低いと判断されていたようです。
しかし、壁の反対側が冷蔵で保管室となっており、断熱効果のないパーティクルボードでは温度差の影響を受けてしまい、カビが発生してしまったものと考えられます。
徐カビ・防カビ作業の実施
カビ調査によって、カビが発生している場所を特定できた後は、徹底的な徐カビ作業を実施。
今回のカビ発生場所は、倉庫の天井付近という非常に高い場所だったため、作業員は作業服とハーネスをつけ高所作業車で天井付近まで上がり、壁と天井裏の徐カビ・防カビ作業を行いました。
これにより、天井付近と天井裏で発生していたカビをキレイに除去し、また防カビ剤の塗布によってカビの再発を防止することができました。
断熱材の施工
徐カビ・防カビ作業の後は、一部に使用されているパーティクルボードに、発泡ウレタンを吹き付けることで断熱効果を高める作業をゼネコン様の方で実施。
これにより、常温室と冷蔵室の温度差に対しても問題のない環境にすることができました。
また、通常はカビ臭が充満してしまっている場合は、徐カビ・防カビ作業をしてもカビ臭が残ってしまうことが多いですが、本件に関しては当社の臭気判定士による「ウレタン吹き付けの際の換気によってカビ臭が抜けることが予測できる」という判断によって、脱臭作業は必要ないとご提案させていただきました。
これによりオゾンガスを使用した脱臭作業の時間とコストを抑えることができ、予測通り仮説喚起によって無事にカビ臭も除去することができました。
倉庫の徐カビ・防カビにおけるカルモアの強み
強み①専門調査員による迅速なカビ発生の原因究明
カビの心配がない、さらにカビの再発の心配がない環境にするには、カビの発生原因を正確に把握する必要があります。
カルモアには、豊富なカビ対策の経験を持ったカビ調査員が、施設によって異なるカビ発生の原因を早急に究明します。調査によって判明した原因に合わせて、最適なカビ対策をご提案させていただきます。
強み②大規模案件でも対策が可能
今回の倉庫の容積は12,000㎥と大型の施設でしたが、カルモアではこれまでに最大施工面積(1案件における最大施工面積)133,400㎡といった大規模な対策事例も経験済み。
施設の広さに関わらず、正確・スピーディーなカビ対策の実施が可能です。
強み③倉庫のカビ対策の豊富な事例
カルモアでは、これまでに工場、オフィス、住宅、医療施設など、さまざまな種類の施設においてカビ対策を行なってきました。
倉庫のカビ対策も多く行なってきており、倉庫ならではのカビ対策の難しさも熟知。その課題をクリアするための経験と技術を有しています。
強み④カビ対策だけでなく臭気対策も可能
空気環境の専門家であるカルモアでは、カビの除去・予防だけにとどまらず、臭気対策の専門家でもあります。
室内・屋外、小型消臭剤から大規模風量脱臭風量まで、あらゆるニオイ問題の解決をお手伝いしてきました。
創業30年で100,000件以上という豊富な実績がありますので、調査から対策まで臭気問題もトータルにおまかせください。
作業後の効果
今回の事例は、大型の食品倉庫における簡単ではないカビ対策でしたが、迅速な原因究明と大規模施設にも対応する技術・機器・薬剤によって、カビ問題を解決することができました。
作業実施後は、無事に倉庫での保管もスタートし、カビの心配なく使用することができているとのことで、お客様には大変ご満足いただくことができました。
カルモアでは、専門の調査員がカビの発生原因から調査することで、その場限りではないカビ対策を行うことが可能です。
今回のように、倉庫での対策実績も豊富ですので、カビにお困りの際はぜひ一度カルモアにご相談ください。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。
導入製品・サービスについて
発生したカビの調査・分析から対策まで、トータルでお助けいたします。