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業務用脱臭消臭のカルモア(臭気調査・脱臭装置・消臭剤・センサー)・防カビ・除菌・ウイルス対策

創業30年 全国・海外 実績10万件
脱臭消臭専門のカルモア

納入事例

CASESTUDY

産婦人科病院カビ原因調査と除菌・防カビ作業の事例を紹介

  • 臭気成分

    カビ

  • 発生場所

    天井裏 壁面 エアコン

  • 導入企業

    産婦人科病院

今回ご依頼いただいたのは、九州にある産婦人科医院。医院内に「カビが増え続け、建築施工ミスは無いのに原因がわからない」とお問い合わせをいただきました。

 

カルモアのカビ専門部隊が現場にお伺いし、調査を開始。独自に研究開発した検査機器を使い、カビの発生原因を解明することできました。その後、解決策・再発防止策をご提案し、除菌と防カビ作業を行うことで、無事にカビ問題を解決することができました。

 

この記事では、事例の詳細についてご紹介していきます。

課題
  • 産婦人科医院にて、新築1年目から大量にカビが発生
  • 建築施工ミスは無く、原因が全くわからない
  • 患者利用エリア(天井など)に発生し、人体影響が心配

 


 

導入事例の効果
  • カビ発生原因を独自手法で調査し、予想外の結果に
  • 再発防止策をご提案し、無事に問題を解決
  • 除去前後でカビ菌数測定をし、人体に害のない環境を確認

お客様の課題と目的

建築基準法的にも建築施工においても問題がないにも関わらず、どんどんカビが増えていってしまう!

 

今回ご依頼をいただいた産婦人科医院様は、2018年に竣工し開院した病院です。オープン直後からカビが発生・増殖してしまい、その対策に悩まれていました。

 

産婦人科ということもあり妊婦の方が利用するため、健康被害の懸念からカビ問題解決は急務。病院を施工した建設会社と一緒に、カビ発生の原因を調査していたそうです。

 

しかし、建築基準法に照らし合わせても問題点はなく、施工ミスも見受けられず、建設会社の方でもさまざまな調査を行ったものの、どうしてカビが増え続けてしまうのかを突き止めることができずに一年が経過しました。いよいよ2年目の梅雨の季節を目前に、カビ調査とカビ対策の専門家である弊社にご依頼をいただきました。

事例ポイント

  • 施工ミスのない新築のカビ発生を、原因解明して再発も防止
  • 利用者・患者への健康被害の回避と安全証明がとても重要
  • 点検口や照明等の天井面敷設設備の隙間から、室内にカビ菌が侵入

独自のカビスクリーニング調査によって発生原因を究明

カビ調査で発生場所特定

当社では、お問い合わせをいただいた後すぐに現場で調査を開始。壁や天井など病院内の各所において、目視でも多数のカビが確認できました。

 

その後、カビの発生原因を突き止めるために病院内の43箇所、温湿度計や含水率センサー、結露計を使った室内状態検査などを実施。

 

しかし、「少し問題あり」という結果になった箇所はいくつかあったものの、室内のほとんどの場所においてカビ発生の原因は見当たりませんでした。

 

そこで、調査員はカビの発生原因は室内でなく天井裏にあると予測。なぜなら、調査を進めていくうちに壁や天井だけでなく天井裏においてもカビが大量発生していることが分かったからです。

 

このことから、カルモアでは独自に研究開発した検査機器を使い、天井裏の状態を徹底調査。すると、天井裏のカビ発生箇所と室内のカビ発生箇所が一致していることを突き止めました。天井裏で発生したカビが天井面敷設設備の隙間などを通じて室内にも広がったことが、室内のカビ繁殖の原因だったのです。

 

建物は、建築基準法においては問題がないものの、こちらの病院の天井裏には何らかの原因で通常よりも多くの空気が入りすぎていることが、天井裏で結露が発生しやすい状態を作っているものと予測、また九州地方特有の湿度の高さも原因のひとつと考えられました。

 

以上のようにカルモアでは、上記の調査結果をお客様にお伝えした上で、改善策をご提案させていただきました。

カルモアによるカビスクリーニング調査の詳細

測定している様子

①含水率センサーによる材料内水分量を測定及び結露計による露点温度測定

まずは、カルモア独自の含水率センサーによって壁や天井などに含まれる水分量を調査。結露するかどうかの基準値をもとに、各所の結露発生リスクを見える化します。

 

②温湿度計による空間の継時変化測定及び壁面温度測定

定点式温湿度計によって各所における温度と湿度をチェック。これにより集められた測定データをもとに、結露しやすい環境になりうる時間帯を導き出します。

 

②気中カビのサンプリングによる菌数測定

カビがどれだけ人体へ影響を及ぼすかは、空気中のカビ菌の数によってわかります。気中カビのサンプリングによる菌数測定では、各所においてどれだけ空気中にカビ菌が存在しているかをチェックします。

 

④ふき取り採取によるカビ付着有無測定

カビ菌は、目では見えなくても胞子が天井や壁などに付着していることがあります。 この調査では、綿棒を使って各所においてカビ菌の胞子がすでに付着しているかどうかをチェックします。

 

⑤その他、目視等による現場確認

この測定は、専門家の豊富な経験とノウハウをもとに目視で行われる調査です。建築構造的にカビが発生しやすい箇所、さらには運用上の環境変化によってカビが発生しやすい箇所など、カビスクリーニング調査のプロによる厳しい目によって、カビが発生している箇所をチェックします。

 

カルモアのご提案:カビ再発防止と健康リスクの回避

天井裏のカビの写真

①天井裏の結露環境の改善。

今回、カビの発生原因となっていた天井裏の結露。特に結露が激しかったのは冷媒管があるエリア一体でした。

ここにはもちろん通常の断熱施工が施されていたものの、上述の調査結果の通り地域風土や建物構造上の理由から、一般的なレベルを大きく超えて結露が発生していました。

そこで、冷媒管部分を中心に、通常よりも多くの断熱材を用いて、追加の断熱施工を施しました。

 

②天井裏及び室内の気流の改善

今回の建物では、原因はわかりませんが天井裏に外気が通常よりも多く流れ込んでいる状態でした。そこへ九州地方特有の高い湿度環境が相まって、結露が大量に発生する原因となっていました。

しかし、室内吸排気口の設置は適切なため、なぜ天井裏に外気を取り込んでしまうのかはわかりません。

そこで建築会社の方で、天井裏に新たに吸排気の流れを設計し、天井裏のエアーが室内に流入する気流を遮断する施工を実施されました。

 

③カビが発生している材料の交換

目視でもカビが確認できる材料を一つひとつ交換させていただきました。 これにより、カビのさらなる発生と繁殖を防止することができました。

 

④除菌・徐カビ作業

人体への影響を考慮し、安全性の高い薬剤を使用して除菌・徐カビ作業を行いました。目視でも確認できる部分はもちろん、目では見えないカビも全てキレイにすることができました。

 

菌数測定の様子

⑤菌数測定

カビ対策は、徐カビ・防カビ施工が済めば、終わりではありません。カルモアでは、施工後にしっかりとカビ菌がキレイになっているかの測定を専用の機器を使って実施しました。

 

その結果、もともと危険な数値を示していた菌数が、施工後には安全な数値まで減少していました。

 

作業後の効果

上記対策を行い、お客様に結果を報告し本件は無事に終了となりました。

 

今回の事例では、天井と室内のカビの発生場所がリンクしていたことが、カビの発生原因となっていた場所を突き止めるきっかけとなりました。

 

このようにカルモアでは、専門の調査員がカビの発生原因から調査することで、その場限りではないカビ対策を行うことが可能です。

 

今回のように、医療施設での対策実績も豊富ですので、カビにお困りの際はぜひ一度カルモアのカビスクリーニング調査をご依頼ください。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。

導入製品・サービスについて

カビ調査・分析・防カビ施工

発生したカビの調査・分析から対策まで、トータルでお助けいたします。

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