マグセライド、ハニカムカーボンフィルターの点検、交換作業
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臭気成分
脱臭装置メンテナンス
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発生場所
複合施設
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導入企業
都内某複合施設
脱臭装置の設置から約1年半、効果の低下が疑われたため効果測定と点検作業を実施。
装置設置完了後のアフターサービスもお任せ下さい。安心のサポート体制が整っています。
課題
ハニカムカーボンの設置から約1年半が経過したこちらの施設で、効果の低下が疑われ、効果測定と点検作業を実施することになりました。
事例ポイント
- マグセライドは自己再生機能を有しているが、ハニカムカーボンは使用状況により交換が必要です
- ご要望により、劣化状況を数値化してご報告します
- 交換作業後の脱臭性能を、臭気測定により実証します
施策
臭気採取
自己再生機能を有するマグセライドフィルターに異常は見られませんでしたが…
ハニカムカーボンフィルターの効果低下が確認され、交換が必要であると判断しました。
劣化分析
交換前効果測定結果
測定箇所 | 臭気濃度測定結果 |
---|---|
脱臭装置入口 | 1000 |
マグゼライド4段後 | 130 |
ハニカムカーボン1段後 | 130 |
ハニカムカーボンフィルター交換作業
使用済みハニカムカーボン
劣化したハニカムカーボンフィルターを取り出し、劣化分析を実施。
各種分析項目より飽和吸着に近い状態であることが確認されました。
カルモアではお客様の要望により、数値にて劣化状況を提出させて頂きます。
分析結果
分析項目 | 未使用品 | 抜取品 |
---|---|---|
乾燥減量 | <5.0% | 2.90% |
充てん密度 | 0.280g/ml | 0.379g/ml |
pH値 | 7 | 3.5 |
アセトン吸着性能 | 20.00% | 0.00% |
揮発成分 | <1.0% | 19.70% |
昼間は施設側の営業があるため、営業終了後の夜間に交換作業を実施することになりました。
ユニットから取り出したハニカムカーボンフィルターをフィルター枠から分解し、ハニカムカーボン部の交換作業を実施しました。
効果測定
嗅覚測定
交換作業の翌日。厨房が最も稼働する昼時にハニカムカーボンの効果を確認するため、
厨房排気の採取を実施。
採取した臭気は悪臭防止法に基づいた嗅覚測定法により、効果を見ます。
ハニカムカーボンフィルターの交換により低減した脱臭性能の復元が確認されました。
交換後効果測定結果
測定箇所 | 臭気濃度測定結果 |
---|---|
脱臭装置入口 | 1600 |
マグセライド4段後 | 130 |
ハニカムカーボン1段後 | 50 |
※ 現在「マグセライド」は製造・販売を終了し、より技術・性能を進化させた「ゼオガイア」をお取り扱いしております。
導入製品・サービスについて
厨房排気用として開発されたセラミックフィルター脱臭装置は、食品工場の臭気とも相性抜群です。ニンニク臭やコーヒーの焙煎臭、豚骨臭などしっかり吸着して脱臭いたします。
小~大風量まで対応できる、調理臭気対策に最適なフィルター式脱臭装置です。