医療現場に於けるホルムアルデヒド対策【事例2:大学病院】
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臭気成分
ホルムアルデヒド(病理検査室等)
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発生場所
大学病院
病理検査室他のホルムアルデヒド対策のため、ホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下が保証できるカルモアハイブリッド脱臭システムが導入されました。使い手の要望を取り入れた設計も可能です。
課題
特定化学物質障害予防規則等の改正により、病理検査室他のホルムアルデヒド対策義務化された中で、関係各所では対応が急務となりました。
事例ポイント
- 臭気質/臭気成分:ホルムアルデヒド(病理検査室等)
- 特定化学物質障害予防規則等の改正に基づき、病理検査室他のホルムアルデヒド対策を行いたい
- ホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下を保証するシステム
- 今後法律化が予想されるキシレンの低減対策もできると良い
- 効果確認のデモテストで、複数製品を比較検討したい
施策
本大学ではホルムアルデヒド対策委員会が設立され、約10社以上のメーカーが書類選考され、各メーカーのヒアリングが行われました。その結果より、カルモアの提案するハイブリッド脱臭システムが、一番信頼できると評価されました。ホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下が保証できること、設計時に使い手の要望を取り入れ設計に活かすこと、この二つが大きな要因となりました。
切り出し台テーブルと設計図イメージ
ホルムアルデヒド0.1ppm以下を実現するために、病理学講座担当教授他関係者と数回に渡る現場調査及び設計打合せを行います。室内に発生するホルムアルデヒドの1時間あたりの発生量を把握し、局所排気装置及び酸素クラスターイオンによるホルムアルデヒドの物質収支計算を行います。最適な対策案としてハイブリッド脱臭システムを設計致しました。
さらに、今後法律化が予想されるキシレン濃度の大幅低減対策が可能な設備設計も行うこととなりました。
病理学講座室・病理検査室にてデモテストが行われ、設計通りの性能が確認されました。
また、実際に作業する方にも効果を体感して頂くことで、より確かな効果を実感いただき、平成22年3月に正式な設置依頼を頂きました。
ハイブリッド脱臭システムの設置
デモテスト
平成22年5月に全面的な設置工事を行いました。
設置後のホルムアルデヒド及びキシレン濃度を測定した結果、
■ホルムアルデヒド濃度・・・0.1ppm以下達成
■キシレン濃度・・・大幅低減達成
困難とされている上記の規制をクリアする事ができました。
導入製品・サービスについて
従来の技術を一新し、新たな放電素子を搭載したカルモアオリジナルブランド『Levion』のダクト設置タイプです。空調機二次側の給気ダクトに設置し、室内給気口から酸素クラスターイオンを対象室内に供給します。