病院内の脱臭と院内感染対策/がん患者治療施設
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臭気成分
がん病棟特有の臭気
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発生場所
某病院、がん患者治療施設
がん患者治療病棟特有の臭気に対する脱臭と院内感染対策を実施しました。工事不要の据付タイプを設置し、効果が良好なことから翌年に空調ダクトインタイプを増設いたしました。
課題
がん患者様に重粒子線による治療を行っている当該施設において、患者様だけでなく施設勤務者様やお見舞いの来院者様においても、施設内の臭気に対する改善を望む声が出ていました。
事例ポイント
- 臭気質/臭気成分:がん病棟特有の臭気
- 導入前に、脱臭効果をテストしたい
- 患者の生活空間となるため、人体への影響や負担の無いものを選びたい
実際の臭気に対する脱臭効果の確認
フィールドテスト
まずは臭気レベルの強い2カ所(婦人科処置室・操作室)において、実際の現場における脱臭効果を確認すべく、酸素クラスター除菌脱臭装置を用いて効果測定を行いました。
装置導入に際して工事を実施したくなかったため、100V電源のみで仮設可能な機種を用いました。
脱臭効果の測定には、複合臭気の測定に適した「においセンサー」を使用しました。
ニオイセンサーによる脱臭測定 結果
装置設置場所 |
装置稼働前 臭気濃度(換算値) | 装置稼働後 臭気濃度(換算値) | 脱臭効率 |
---|---|---|---|
4階処置室 | 18 | 10> | 55%以上 |
B1操作室 | 19 | 10> | 55%以上 |
上記測定値「臭気濃度」は、ニオイセンサーΣ値から弊社独自基準で換算した臭気濃度相当値です。
臭気濃度換算値「10未満」は、臭気がほぼ感じられないレベルです。酸素クラスター除菌脱臭装置の稼働により、当該のがん患者治療施設特有の臭気に対し、十分な脱臭効果が発揮されることが確認できました。
本装置の導入
脱臭効果にご満足いただき、そのまま設置型タイプをご導入頂きました。
本件に限らず、【酸素クラスター除菌脱臭装置レビオン】は、「がん治療患者特有の臭気」に対する脱臭効果が高く出ており、多くの導入実績を有しております。
100V電源のみの設置据付タイプでも空間容積220m3まで対応可能なため、本件の様にまずは限られた数部屋から試験的に稼働して様子を見てみる、というご無理のない導入ができます。
院内感染対策をサポート
酸素クラスター除菌脱臭装置レビオンは、除菌効果も高く有しています。
院内感染主要菌である、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)・大腸菌(E.coli)・多剤耐性緑膿菌(MDRP)・多剤耐性アシネトバクター(MDRA)・有芽胞菌(B.cereus)・酵母様真菌(C.albicans)などに対する殺菌効果実験(第三者機関による)でも、レビオン稼働時における各菌種の減少が確認されました。
酸素クラスターイオンは人体への影響が極めて少ないにもかかわらず、病原体への除菌効果が確認されていることから、有人(人が生活・往来する)空間における継続的な除菌技術として非常に注目されています。
追加導入でより広範囲の脱臭・感染対策へ
ダクトイン設置風景
翌年にはさらに対策範囲を拡大することとなり、空調ラインに組み込むダクトイン型が追加導入されました。
空調ラインに組み込むことで、酸素クラスターイオンを施設全体に行き渡らせることができます。施設内全エリアにおける脱臭と感染対策が実現します。患者様にとっても働く医療従事者の方々にとっても、理想の医療空間と言えるでしょう。
導入製品・サービスについて
従来の技術を一新し、新たな放電素子を搭載したカルモアオリジナルブランド『Levion』のダクト設置タイプです。空調機二次側の給気ダクトに設置し、室内給気口から酸素クラスターイオンを対象室内に供給します。
従来の技術を一新し、新たな放電素子を搭載したカルモアオリジナルブランド『Levion』のダクト設置タイプです。空調機二次側の給気ダクトに設置し、室内給気口から酸素クラスターイオンを対象室内に供給します。
【空調設備向け レビオン除菌脱臭装置】は、空調機二次側の給気ダクトに設置することで、室内給気口から酸素クラスターイオンを供給します。 新型コロナやインフルエンザウィルスなど、ウイルス・病原菌と共存する時代の到来を受け、施設における標準設備として、除菌・感染防止の機能を保有する施設が増えております。