食品工場/排気 脱臭装置の導入事例(調味タレ工程・ニンニク・ショウガ等)
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臭気成分
醤油・にんにく・ショウガ・コショウ等を含む「タレ」のニオイ
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発生場所
たれ製造工程
排気風量80m3/min(4800CMH)の調味料タレ製造排気に脱臭装置を導入し、目標値の臭気濃度2,000以下をクリアしました。
ニンニク・ショウガといった刺激性の高い臭気は難しいため、厨房排気に実績の高いゼオガイアを選定しました。
新工場設立におけるにおいの課題
調味料たれ製造の新工場を設立するにあたり、周辺住民への配慮として臭気対策が必須となりました。
製造ライン排気口における目標臭気濃度は2,000以下。
にんにく・ショウガ・醤油と言った刺激系の臭気成分を含む排気としては、非常に厳しい目標値であり、かつ、処理風量も中規模のため、失敗のない脱臭装置の設計が求められました。
事例ポイント
- 排気風量:80m3/min(4800CMH)
- 厳しい規制クリアが求められる:排気口目標臭気濃度2,000以下
- 刺激系の原料が含まれ、かつ様々な食品臭が複合する臭気
- 風量が大きいうえに、ニオイが強い
対策フロー① 脱臭装置の選定
まずは目標値となる排気口「臭気濃度2,000以下」が達成可能な脱臭装置の検討から開始です。
「燃焼脱臭装置」は、排気される臭気成分に左右されないため、確かな脱臭効果を期待できます。しかしながらイニシャルコストが高額になり、企業様の採算性という観点からみるとあまり現実的ではありません。
「活性炭」などの一般的な吸着系脱臭装置は、今回のような強い臭気、臭気濃度の高い排気においては、破過が早く交換頻度が高くなるため、ランニングコストがかさんでしまいます。
また、活性炭は可燃性であるため、厨房系の油ミストや高温で排気されるラインには不適とされています。
そこで今回は、調理系臭気に特化したセラミックフィルター「ゼオガイア脱臭装置」を選定いたしました。
ゼオガイアは厨房臭・調理臭に高い脱臭効果を発揮すると共に、他の脱臭装置に比べイニシャル・ランニング両面においてコストを抑えることができます。
希望する脱臭効率や出口臭気濃度に合わせてフィルター枚数を調整することができるため、必要最低限の脱臭性能=必要最低限のコストで装置設計を行うことが可能な点も、非常に魅力的な装置と言えます。
弊社の過去事例で、調味料タレの製造排気対策に実績が複数あったこともあり、お客様に実例をご説明してご安心頂ける提案となりました。
対策フロー② ゼオガイア脱臭装置の導入
排気風量80m3/min(4800CMH)の排気ラインに対し、ゼオガイア脱臭装置を設計、導入いたしました。
出口臭気濃度は、1000~1300となり、目標値の2,000以下をクリアすることができました。
脱臭効率も約87%と満足の結果です。
また設置後、臭気判定士により工場周辺を調査し、設置前に周辺にて感知された(飛散していた)工場からのニオイがなくなっていることを確認し、対策完了といたしました。
脱臭効果
測定①
入口臭気濃度:7,900
出口臭気濃度:1.000
脱臭効率:87.3%
測定②
入口臭気濃度:10,000
出口臭気濃度:1,300
脱臭効率:87%
機器仕様
機器型式:ZG-10000H-5(5)
処理風量:80m3/min
装置外寸:988W×1346H×856L
装置重量:290kg
実績に裏付けされた脱臭性能
本脱臭装置には、セラミックフィルター
【ゼオガイア】の技術が搭載されています。
【ゼオガイア】は創業30年、ニオイの専門業者として現場経験と実績を積み重ねてきたカルモアが、厨房調理排気臭専用に開発いたしました。
発売以来、多くのお客様に導入頂き、幅広い実績を有する確かな脱臭技術です。
【ゼオガイアの高性能原理について】はこちら。
活性炭よりはるかにランニングコストが低く、施工性の高いケーシング型(枠ごと容易に取り外しが可能)での導入となるため、お客様の維持負担も軽減いたします。
導入製品・サービスについて
食品工場や飲食店舗などに最適。セラミック触媒フィルター脱臭装置。不燃性。高い脱臭効率。