食品工場/排気 脱臭装置の導入事例(調味料・ニンニクフライヤー工程)
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臭気成分
ニンニク臭
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発生場所
食品調味料工場 フライヤー工程
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導入企業
食品調味料工場
スクラバーと香料系消臭剤噴霧装置を導入していたが、周辺住民から臭気苦情が発生。臭気測定を実施後、ゼオガイアでのデモテストを実施しました。
テストにて良好な結果が得られた事から、ゼオガイア脱臭装置を導入。大幅に臭気が低減され、お客様に十分な効果を体感して頂きました。
本件のニオイ課題
調味料製造工程で強いニンニク臭が発生。
周辺住宅への臭気苦情を懸念され、お問い合わせを頂きました。
現場に伺うと、既に水スクラバーとマスキング系消臭剤で対策をされているものの、ニンニクの強いニオイが周辺へ拡散していました。
周辺からの苦情を回避するため、現状より高い脱臭効果を持つ脱臭装置にて対策が必要。
事例ポイント
- 臭気濃度数十万レベルの強い臭気(ニンニク臭)
- 大風量排気
- 高い脱臭効果が必要
周辺からの臭気苦情を回避するための対策
現場では臭気濃度を把握されていなかったため、まずは臭気濃度など現状の排出状況を測定。
臭気苦情対策では臭気濃度の把握は必須となります。
臭気濃度測定の結果から、ゼオガイア脱臭装置で高い効果が見込めること、コスト的に他の脱臭装置よりもメリットが出せる、と判断できたため、実排気に対してゼオガイアデモ機にてテストを実施致しました。
ゼオガイア脱臭装置によるデモテスト
デモテスト風景 | ケーシングユニット内フィルター |
デモテスト結果
入口臭気濃度:790,000
出口臭気濃度: 25,000
脱臭効率:96.8%(フィルター7段)
また、臭気拡散シミュレーション KaLmoSを使い、脱臭装置の必要脱臭性能を算出・設計致しました。
ゼオガイア脱臭装置導入
元々の排気風量347CMMにて設計製作しておりましたが、装置導入後、お客様のご意向で工場内環境をより良くするため、急遽1.5倍の風量で運用することになりました。
これによりゼオガイアフィルターに通気する風速も1.5倍となったため、テスト時よりも効果は下がりましたが、導入後の脱臭効率は84%が得られました。(原臭臭気濃度320,000→出口臭気濃度50,000)
周辺への影響度は大幅に低減され、お客様の嗅覚判断でも十分な効果を体感して頂きました。
今後は定期的に臭気測定を実施し、ゼオガイアフィルターの交換頻度を見極めていく予定です。
本件で導入したゼオガイア脱臭装置の機器仕様
機器型式:ZG-21000-7(7)
処理風量:520m3/min
装置外寸:1590w×1746H×1200L
装置重量:660kg
導入製品・サービスについて
食品工場や飲食店などに最適。セラミック触媒フィルター脱臭装置。不燃性。高い脱臭効率。
ニオイを完全に視覚化。工場から排出されるほぼ全てのニオイの状況を掌握します。
悪臭防止法に定められた臭気濃度/臭気指数を測定する嗅覚測定。人間の嗅覚によって測定するので、人間の感覚に近い数値化ができます。
カルモアが独自開発したシミュレーションソフト「KaLmoSカルモス」は、においシミュレーター(環境省配布)をはるかに超える精度と現実性で、悪臭苦情の回避・解決、無駄と失敗のない脱臭装置の設計、悪臭防止法の規制対応を実現します。