食品工場/排気 脱臭装置の導入事例(総菜・醤油焼き工程)
-
臭気成分
醤油のにおい、焦げ臭
-
発生場所
加工食品製造工程
既設の脱臭装置(生物脱臭)にて運用していたが、脱臭効率が安定せず維持管理に手間がかかるため、脱臭装置の切り替えを検討されていました。
臭気の排出データを測定し、臭気拡散シミュレーションを用いて脱臭装置の設計を行いました。
安定した脱臭効率の確保とゼオガイアフィルターの徐放効果を最大限生かすために、2ユニットのゼオガイア脱臭装置を導入致しました。
課題
高い脱臭効率を維持させつつ、より安定的で運用が簡易な脱臭装置が必要。
事例ポイント
- 食品焼き工程排気
- 常温、多湿
- 生物脱臭からの切り替え
- フィルターの寿命をより延ばすため、脱臭装置を2ユニット導入
対策
排出データ測定と臭気拡散シミュレーション
過去の臭気のデータはありましたが、正確な脱臭装置の設計を行うため、弊社にて再度排出データを測定致しました。
測定データより、必要な脱臭効率を計算するため、臭気拡散シミュレーションを実施致しました。
臭気拡散シミュレーションを行うことで、周辺住宅にどれくらいのレベルで臭気が飛散しているのかが分かります。その結果から逆算することで、臭気苦情対策として必要な脱臭効率を設定することが可能です。
シミュレーションの結果、ゼオガイア脱臭装置で対応可能と判断致しました。
ゼオガイア脱臭装置導入
臭気拡散シミュレーション結果を基に設計したゼオガイア脱臭装置を導入致しました。
通常、デモテストを実施して効果を確認してから本装置を導入しますが、本件は早急な対策が必要だったため、臭気拡散シミュレーション結果のみで脱臭装置の設計を行いました。
本件では、安定した脱臭効率の確保とゼオガイアフィルターの更なる長寿命化を目的として、2ユニットのゼオガイア脱臭装置を導入致しました。
ゼオガイアは、臭気が弱まった時に徐々に臭気を放出する特徴(徐放効果)を持っています。
本件では2ユニットを交互に使用し、使用していないゼオガイアは徐放しておく、という徐放効果を最大限生かした運用をして、ゼオガイアフィルターの寿命をより延ばしております。
効果測定の結果は、最大脱臭効率87%、平均脱臭効率80%という十分な結果で、お客様より満足頂いております。
導入後約1年が経過しますが、フィルターの交換を行うこと無く運用して頂いております。
脱臭効果
入口臭気濃度:1,400
出口臭気濃度:270
脱臭効率:80%
(5回測定の平均値)
機器仕様
機器型式:ZG-14000-4(5)×2ユニット
処理風量:213m3/min
装置外寸:1290W×1346H×856L
装置重量:320kg/基
装置内ゼオガイアフィルター&プレフィルター 嗅覚測定の様子
実績に裏付けされた脱臭性能
本脱臭装置には、セラミックフィルター
【ゼオガイア】の技術が搭載されています。
【ゼオガイア】は創業30年、ニオイの専門業者として現場経験と実績を積み重ねてきたカルモアが、厨房調理排気臭専用に開発いたしました。
発売以来、多くのお客様に導入頂き、幅広い実績を有する確かな脱臭技術です。
【ゼオガイアの高性能原理について】はこちら。
活性炭よりはるかにランニングコストが低く、施工性の高いケーシング型(枠ごと容易に取り外しが可能)での導入となるため、お客様の維持負担も軽減いたします。
導入製品・サービスについて
食品工場や飲食店舗などに最適。セラミック触媒フィルター脱臭装置。不燃性。高い脱臭効率。
ニオイを完全に視覚化。工場から排出されるほぼ全てのニオイの状況を掌握します。
悪臭防止法に定められた臭気濃度/臭気指数を測定する嗅覚測定。人間の嗅覚によって測定するので、人間の感覚に近い数値化ができます。
カルモアが独自開発したシミュレーションソフト「KaLmoSカルモス」は、においシミュレーター(環境省配布)をはるかに超える精度と現実性で、悪臭苦情の回避・解決、無駄と失敗のない脱臭装置の設計、悪臭防止法の規制対応を実現します。