フードコート内の料理・調理臭気対策を最適化!厨房排気対策用脱臭フィルター「ゼオガイア」の導入事例
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臭気成分
調理・料理臭
揚げ物、フライヤー臭
焦げ臭やニンニク臭
などの複合臭 -
発生場所
フードコート、複合施設、ショッピングモール
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導入企業
スーパー、飲食店の設計施工会社
今回ご紹介するのは、大型商業施設内にあるフードコートへの脱臭装置の導入事例です。
いろいろな飲食店が混在するフードコートの料理・調理臭気対策は、さまざまな課題が生じるため脱臭対策に関する深い知識と確かな技術が求められます。
カルモアでは、30年間に及ぶ脱臭対策と空気環境改善の経験と知識をもとに、現地の周辺環境や建物構造を考慮し、最適な形で脱臭装置を設置させていただきました。
結果、無事にお客様の目的を達成することができ、内容・結果ともにご満足いただくことができました。この記事では、その導入事例の詳細についてご紹介していきます。
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フードコートの臭気対策にカルモアが選ばれた理由
今回の事例の大型商業施設は、四国某所に2019年に建設された市内でも最大級のショッピングモールで、衣食住の全てに関わる多彩なショップが入る施設です。
今回のご依頼は、商業施設の建設を担当する大手ゼネコン様を通じて、施設の設備関連の工事を請け負う大手サブコン様よりお問い合わせをいただきました。
臭気対策を実施する上で課題となったのは、大型商業施設の近隣に大型病院があること。フードコートから発生するにおいが、この大型病院をはじめ周辺の住宅などに不快なものとならないよう対策を講じる必要がありました。
さまざまなにおいが混ざり合うフードコートの料理・調理臭気対策では、脱臭装置の確かな性能が重要になります。
各メーカーから多くの脱臭装置が販売されていますが、お客様からはカルモアの脱臭装置の性能を高くご評価いただき、それにより当社にご関心をいただくことができました。
そして、当社を含めた複数のメーカーからの相見積もりの結果、コスト面なども含めた総合的な視点によって当社をお選びいただくことができました。
フードコートのニオイ対策を行う上で乗り越えるべき課題
課題①:油ミストを多量に含む強い臭気であること
フードコートでは、油を使った調理を行う飲食店も多く、油ミストを含んだ強い臭気になることが懸念されます。そのため、脱臭装置には優れた脱臭性能が必要となります。
さらに、フードコートはそのスペースも広いため、広スペースでも対応できるものを選ぶようにすることもポイントです。
課題②:飲食店が混在することによる、料理・調理臭の複雑化
大型商業施設内にあるフードコートには、複数のジャンルの飲食店が入るため、それによりニオイも複雑化してしまいます。
複雑化したニオイを脱臭するためには、優れた脱臭性能が必要となります。そのため、脱臭装置のコスト面だけで選んでしまうと、満足な脱臭力を得られず、フードコート内をはじめ近隣でのにおいトラブルにつながってしまうことも。
そのため、脱臭装置はまず性能面を重視して選ぶ必要があります。
課題③:店舗が入れ替わる可能性がある。
これも、においの複雑化につながりますが、フードコートでは店舗の入れ替わりが少なくありません。
例えば、当初はステーキを取り扱う店舗が入っていたとしても、後にカレーを取り扱う店舗に変わり、においの質や強さが変化してしまうことがあるのです。
そのため、予めにおいの質や強さが変わることを想定して臭気対策を実施する必要があります。
課題④:脱臭装置を設置するスペースに限りがある
全てのフードコートが、たくさんの機器や装置を置けるほど広大な設備スペースがあるとは限りません。
そういった場合に必要になってくるのが、脱臭装置のコンパクト性はもちろん、限られたスペースでも確かな脱臭性能を発揮するフレキシブル性です。
例えば、脱臭装置を置く広いスペースがない場合、天井吊りのタイプを設置するなど、その場所に合わせた計画が必要です。
また、天井吊りをする際は、建物の構造的に重量の限界がある場合があるため、脱臭装置の軽さも大きなポイントになるケースもあります。
事例ポイント
- さまざまな種類のにおいが混ざり合う空間の脱臭
- 近隣の病院などに配慮した臭気対策
- 限られたスペースでの脱臭装置の設置
- 建物の構造上、制限がある中での安全な設置
そんな課題をクリアするカルモアの脱臭装置「ゼオガイア」
今回の事例で導入させていただいたのは、カルモアの厨房排気用セラミック脱臭フィルター「ゼオガイア」です。
ゼオガイアは、あらゆるタイプのにおいにも対応することができる厨房排気臭対策専用の脱臭フィルター。今回の事例のフードコートをはじめ、小さな飲食店から食品工場に至るまで幅広く対応することが可能です。
これまでに国内外550件を超える豊富な納入実績があり、大手ディベロッパー様をはじめ、多数の大型施設において採用されています。
優れた脱臭性能
ゼオガイアでは、フィルター表面に大小さまざまなサイズの細孔を設けることで、1つのフィルターで幅広いにおいを脱臭することができます。
そのため、多様な料理・調理臭が混ざり合うフードコートにおいても、優れた脱臭力を発揮することができます。
フィルター追加で油ミストにも対応
油ミストをカットするためのフィルターを追加設置することで、油分を含む強力な臭気にも対応することができるゼオガイア脱臭装置。
フィルターを1枚追加するだけなので、排気臭に合わせて柔軟に対応することができるメリットがあります。
フレキシブルに対応が可能
ゼオガイアでは、においの強さや種類に合わせてフィルター層数を増減することで、最適な脱臭効果に設定することが可能です。
飲食店の入れ替わりが激しいフードコートでは、調理臭をあまり出さなかった店舗から、強い調理臭を出す店舗に替わることも想定されます。
そのような場合でも、フィルターを増やすことによって、大きな手間もコストもかけることなく対応することが可能です。
高いコストパフォーマンス
ゼオガイアは、コストパフォーマンスにも優れているのが特徴です。脱臭の際、吸着と放出を繰り返し行うことで、脱臭フィルターに負荷が蓄積することを防止。これによって、フィルターの交換サイクルが長くなり、結果的に低コストへとつながります。
また、においが強い場合にはしっかり脱臭し、においが弱い場合には低濃度で放出するので、その空間に最適な脱臭力を発揮することができます。
不快な音を感じさせない優れた静音性能
フードコートなど、お客様が集まる場所では静音性能も重要な要素です。ゼオガイアは、多孔質なセラミック無機繊維フィルターの特性によって、排気ファンから発生する不快な高音域の騒音値を3~7dB低減することを可能にしました。
環境にもやさしいエコ性能
近年、SDGsの観点はますます重要なものになっています。ゼオガイアは、従来品に比べて圧力損失を50%削減することで、排気ファンの動力負荷を低減。これによってCO2の削減にも貢献します。
実際の脱臭装置設置までの流れ
スペース効率を考慮して天井吊りで設置
今回の施設では、スペースの都合上、脱臭装置などを置く機器関連の専用スペースは設けられていなかったため、天井吊りで設置させていただきました。
天井吊りでの設置は、脱臭装置の重量が重い場合は建物の構造によっては難しくなりますが、今回導入したゼオガイア※はコンパクトなサイズのため重量も軽いのが特徴です。他社のものより約半分の重さのため、スペースの問題で天井吊りをしなければならないケースでも問題なく設置が可能となります。
集合排気ではなく個別排気を採用
排気方法は大きく分けて、「集合排気」と「個別排気」があり、今回の事例では「個別排気」を採用しています。
その理由は、店舗によってにおいの種類と強さが変わるためです。集合排気の場合、例えば10店舗の排気は1個のダクトによって脱臭を行います。これによりファンと脱臭装置は1つで済むというメリットがありますが、多様な臭気が混ざり合い店舗の入れ替わりが早いフードコートでは最適とは言えません。
もし、臭いが強い店舗に替わってしまって1個のダクトでは対応できなくなってしまった場合は、新たに工事が必要になる場合が出てきます。
一方個別排気では、例えばフードコートに10店舗ある場合、10個のダクトによってそれぞれ脱臭を行います。これにより、店舗が入れ替わったことにより臭気が強くなったり弱くなったりしても、フィルターの枚数を増減するだけで対応が可能です。
導入後の効果
フードコート内はもちろん、周辺に配慮した運営が可能に! ゼオガイアを採用していただくことで、いろいろな臭いが混ざり合うフードコート内でも、心地よく過ごせる空間づくりをサポートすることができました。
また、優れた脱臭性能と個別排気などの綿密な設置計画によって、無事に近隣に対して不快なにおいを与えないフードコートの運営が可能になり、お客様に大変ご満足いただくことができました。
ゼオガイアは、さまざまな課題が発生するフードコートの臭気対策において、その優れた脱臭性能とフレキシブル性によって、理想的な空気環境の改善を実現します。フードコートの臭気対策をお考えの方は、ぜひお気軽にカルモアまでご相談ください。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。
今回の事例の納入概要
≪厨房排気臭対策用ユニット≫
商品名 |
厨房排気対策用脱臭フィルター 「ゼオガイア」 |
型式 |
ゼオガイアZG-7800-3(5)、ゼオガイアZG-10000W-3(5) |
納入台数 | 14台 |
ご参考ページ:
導入製品・サービスについて
コンパクトさ・性能の高さ・メンテナンスのしやすさを追求した厨房排気用フィルター。 厨房・料理臭専用に開発したセラミックフィルターは、日本にとどまらずアジア各国に導入されている実力を有しています。