テナント店舗・居酒屋(焼き鳥)の厨房排気/脱臭装置の導入事例
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臭気成分
焼き鳥料理の排気
厨房・調理排気臭
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発生場所
焼き鳥の厨房排気ライン
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導入企業
居酒屋店舗
既設物件かつテナント店舗である本居酒屋店舗では、天井裏にスペースが無く、屋外も隣接ビルによりスペースが無いという難しい条件でした。
焼き鳥のニオイは強いため、臭気対策が不可避であるというお客さまのご相談を受け、店舗入口横のスペースを活用し、厨房排気用フィルター脱臭装置を特殊仕様に改造して導入、厨房排気のニオイ低減を達成しました。
居酒屋における焼き鳥の臭気対策の難しさ
✔「高性能・コンパクト形状」の重要性
苦情対策を可能とする高性能な脱臭能力
居酒屋では、様々な料理を提供する為、揚げ物・焼き物などのニオイが混ざりあい、臭気レベルの高い厨房排気となります。
中でも焼き鳥は、タレのニオイが臭気レベルをアップさせ、悪臭苦情の原因となりやすい傾向にあります。そのため、焼き鳥居酒屋の臭気対策には、確実な脱臭能力が必要になります。
設置場所の厳しい制限を可能にするコンパクト形状
居酒屋はテナント店舗として入居する事が多いですが、テナント店舗における脱臭装置導入で一番の課題は、装置を設置する場所が限られるということです。
既設物件の場合、排気ライン上や排気口エリアにおいて、設計段階で脱臭装置が組み込まれなかったためにスペースが無いケースなど、脱臭装置を設置するスペースの確保が課題になることが多くあります。
加えてテナント店舗の場合には、テナントエリア内で設置工事を完結しなければならないことが多く、設置場所の厳しい制限が条件となります。
今回も脱臭装置の設置場所がなく、店舗入り口横の限られたスペースに設置する事になりました。
事例ポイント
- 近隣オフィスや住民からの悪臭苦情対応
- 脱臭装置設置スペースの制限
- 臭気の強い焼き鳥の排気対策
悪臭苦情対応で知っておきたいこと
厨房排気臭のニオイ対策方法とは?
「ニオイ対策」と一括りにいっても様々な方法があり、どのようなニオイ対策を実施するかは、原因となっているニオイの特徴・発生状況などに合わせ適切に選定する必要があります。
当社では焼き鳥店の排気臭対策として
✓ 臭気レベルが高い臭質であること
✓ 近隣の悪臭苦情を予防する必要があること
✓ 設置スペースに制限があること
を考慮し、厨房排気用セラミックフィルター装置をご提案しました。
それでは、厨房排気用セラミックフィルター装置とは、どのような脱臭方法なのかご説明します。
厨房排気用セラミックフィルター装置とは?
「吸着法」に分類される脱臭方法です。
排気ダクトに設置したフィルターに、においを吸着させて消臭します。
フィルター方式は、臭気成分との接触率が高く、小風量から大風量までの排気風量に対して、変わらず高い効果を発揮しますので、様々な飲食店規模で使用できます。
また、新たな配管工事・計装工事・電気工事の必要がなく、メンテナンス頻度が少ないという利点もあります。(性能維持の為にフィルターメンテナンスは数年に1度必要となります。)
居酒屋(焼き鳥屋)に導入した脱臭装置【ゼオガイア】の性能
当社の厨房排気用セラミックフィルター装置「ゼオガイア」は、2021年7月現在累計納入枚数 26,000枚を超える信頼性の高い脱臭装置で、近隣の悪臭苦情対策の予防にも実績がある、確かな実力を有しています。
ゼオガイアの特徴
ゼオガイアフィルターはセラミック無機繊維素材で、表面の細孔(微細で無数の穴)で臭気成分を吸着して排出ピークをカットし、さらにゆっくりと時間をかけて放出する(手放す)ことでロングライフを達成する、という特徴のある脱臭技術です。
この特殊セラミック素材は、吸着力が最大化されるよう、食品・調理系の臭気成分と相性の良い成分を複数種含有させ、厨房調理排気専用のセラミックフィルターとして開発されました。
臭気レベルが高い焼き鳥・天ぷら・唐揚げ・焼肉・中華・イタリアンなど様々な飲食排気での導入実績を有しており、バラエティーに富んだスーパーのお惣菜調理排気に対しても安心してご提案いたしました。
また不燃性素材であり、厨房排気ダクトに安心して導入可能です。
(※脱臭フィルターとして認知度の高い活性炭フィルターは、可燃性であるため、厨房排気ダクトに用いることができません。)
居酒屋(焼き鳥屋)の悪臭苦情対策に必要な脱臭装置のスペックは?
焼き鳥居酒屋の調理臭には、タレ付きの焼き物が含まれている為、臭気レベルの高い厨房排気といえるでしょう。
それでは、対策にはどの程度の脱臭装置スペックが必要でしょうか?
脱臭装置スペックの選定は、現場毎の排気風量、周辺環境、法規制などを考慮したものになります。
今回は、近隣オフィスやマンション住民からの悪臭苦情を予防する為、確実な臭気対策が必要です。
このような悪臭苦情対策との闘いがある場合、最大フィルター装填数を導入することをお勧めします。
最大フィルター装填数では、初期値最大98%の脱臭効率を発揮することも可能です。
≪厨房排気臭対策用ユニット≫
商品名 |
ゼオガイア脱臭装置ZG-3000 最大装填 |
最大装填排気風量 | 3,000m3/hr |
装置外寸 | 600W×600H×860L |
厳しい設置場所制限を可能にする柔軟性
ゼオガイア脱臭装置は、ゼオガイアフィルターと、それを装填するケーシングユニットとで構成された非常にシンプルな作りです。
求める脱臭効果(脱臭効率)に合わせてフィルター枚数を調整し、装置のサイズを可変することができるのも利点です。
設置は、このケーシングユニットを排気ダクト上のどこかに組み込む、ということになります。
今回のケースでは、店舗内の天井裏スペースが狭く、隣接ビルとの距離も近い状態だったので、排気ダクトに組み込める場所が店舗の入口横しかありませんでした。
しかし、それでも何とか臭気対策を講じたいとのお客様のご希望により、店舗入口の横に設けられるギリギリのスペースを確保していただき、特殊仕様の脱臭装置を導入する事にいたしました。
店舗範囲内で工事を完結する必要のあるテナント案件では天井裏などの限られたスペースに設置するケースも非常に多いです。天井裏設置が求められる場合には、天吊り仕様型で対応いたします。
≪狭所スペースの設置事例≫
まとめ
本事例では、臭気レベルの高い焼き鳥臭にも対応ができる性能の高さや厳しい設置条件にも対応可能なコンパクト形状が決め手となり、ゼオガイア脱臭装置が導入されました。
一般的に、臭気対策において小規模店舗・個人経営飲食店では、脱臭装置の導入はハードルが高いこともあります。
環境省では飲食店事業者向けのマニュアルを公開し、事業者の理解を求めると共に支援を行っていますので、そちらも是非参考ください。
❯ 環境省 飲食業の方のための『臭気対策マニュアル』
(環境省のPDF資料へリンクします)
しかし、悪臭防止法において臭気の規制値が定められており、事業主はこの基準値をクリアする必要があるのも事実です。
「悪臭苦情を受けてしまった」
「住宅地から近くて悪臭苦情を受けないようにしたい」
そのような場合は、脱臭の専門家カルモアへお問い合わせください。
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導入製品・サービスについて
コンパクトさ・性能の高さ・メンテナンスのしやすさを追求した厨房排気用フィルター。 厨房・料理臭専用に開発したセラミックフィルターは、日本にとどまらずアジア各国に導入されている実力を有しています。