住宅街に隣接した総菜屋【唐揚げ専門店】の臭気対策
-
臭気成分
唐揚げの排気
揚げ物料理の排気
厨房・調理排気臭 -
発生場所
テナントの飲食店厨房排気ライン
-
導入企業
惣菜屋飲食店(唐揚げ料理)/テナント店舗
住宅街に総菜屋【唐揚げ専門店】を新規出店するテナントオーナー様より、排気臭対策のご依頼をいただきました。
臭気レベルの高い唐揚げ臭気を苦情予防できる脱臭性能、対策機器の設置場所制限をクリアできるコンパクトさ、従業員の日常作業負担にならない維持管理面が決めてとなり、ゼオガイア脱臭装置が採用されました。
テナント店舗での対策の難しさ
「コンパクト・高性能・従業員の維持管理負担なし」が必要
1.設置場所の厳しい制限
テナント店舗における脱臭装置導入で一番の課題は、装置を設置する場所が限られるということです。
既設物件の場合、排気ライン上や排気口エリアにおいて、設計段階で脱臭装置が組み込まれなかったためにスペースが無かったり、他社装置を前提としたスペース配分であったりして、脱臭装置を設置するスペースの確保が課題になることが多くあります。
加えてテナント店舗の場合には、テナントエリア内で設置工事を完結しなければならないことが多く、設置場所の厳しい制限が条件となります。
2.苦情予防を可能とする脱臭性能
さらに本件においては、住宅エリアに隣接したテナントで、近隣住民からの悪臭苦情発生を予防する必要がありました。おまけに臭質は、唐揚げの揚げ物調理排気という臭気レベルの高い臭質です。
飲食店・レストランなどの厨房排気対策の場合、住居が隣接しなければ、脱臭装置を導入しなかったり、希釈(ニオイの無い空気で臭気を薄める)排気だけに頼ったりするケースも少なくありません。
しかし本件のゴールは近隣苦情を未然に防ぐ事であるため、しっかりとした脱臭能力を発揮する必要があります。
3.従業員の日常作業負担にならない維持管理の簡便さ
従業員には惣菜【唐揚げ】販売に専念してほしいものです。住宅エリアの飲食店営業に臭気対策が不可欠とはいえ、臭気対策装置の維持管理に日々時間を取られるのは、テナントオーナーとしては避けたいところです。
脱臭装置の選定には、維持管理作業が従業員の負担にならない事も求められました。
事例ポイント
- テナント店舗・後付け設置という、設置スペース制限
- 臭気の強い揚げ物【唐揚げ】料理排気
- 住居エリアと隣接
- 近隣からの臭気苦情発生予防
- 維持管理の簡便さ
厨房排気専用の高性能脱臭フィルターを選定
厨房系排気において「コンパクト・高性能・従業員の維持管理負担なし」を達成するには、セラミック脱臭フィルター「ゼオガイア脱臭装置」が最適です。
臭気レベルの高い唐揚げ臭対策にも利用できる脱臭性能
ゼオガイアフィルターはセラミック無機繊維素材で、表面の細孔(微細で無数の穴)で臭気成分を吸着して排出ピークをカットし、さらにゆっくりと時間をかけて放出する(手放す)ことでロングライフを達成する、という特徴のある脱臭技術です。
この特殊セラミック素材は、吸着力が最大化されるよう、食品・調理系の臭気成分と相性の良い成分を複数種含有させ、厨房調理排気専用のセラミックフィルターとして開発されました。
唐揚げの他にも焼肉・焼き鳥・中華・イタリアンなど様々な飲食排気での導入実績を有しており、唐揚げ調理排気に対しても既に効果実績が多数あったことから、本件においても安心してご提案いたしました。
また不燃性素材であり、厨房排気ダクトに安心して導入可能です。
(※脱臭フィルターとして認知度の高い活性炭フィルターは、可燃性であるため、厨房排気ダクトに用いることができません。)
狭いスペースにも設置できるコンパクトさ
ゼオガイア脱臭装置は、ゼオガイアフィルターと、それを装填するケーシングユニットとで構成された非常にシンプルな作りです。求める脱臭効果(脱臭効率)に合わせてフィルター枚数を調整し、装置のサイズを可変することができるのも利点です。
設置は、このケーシングユニットを排気ダクト上のどこかに組み込む、ということになります。
今回のケースでは、厨房排気口やダクト位置から考慮し、効率的にコンパクト設置できる屋上スペースにゼオガイア脱臭装置一式を設置しました。
商業施設では、設計時から設置スペースとして設けていた機械室や屋上に脱臭装置を配置できますが、店舗範囲内で工事を完結する必要のあるテナント案件では、屋上や天井裏の限られたスペースに設置するケースが非常に多いです。天井裏設置が求められる場合には、天吊り仕様型で対応いたします。
≪狭所スペースの設置事例≫
店舗外の室外機の隙間
店舗天井部
悪臭苦情対策・悪臭苦情予防に必要なスペックは?
では、臭気レベルの高い「揚げ物調理排気」を対策するには、どの程度の脱臭装置スペックが必要でしょうか?
脱臭装置スペックの選定は、現場毎の排気風量、周辺環境、法規制などを考慮したものになります。
今回は店舗と住宅との距離が非常に近く、周辺環境条件としては厳しいものといえます。
✓臭気レベルの高い唐揚げ臭気を排気している
✓店舗が住宅エリアと隣接
✓住民から悪臭苦情が出ないようにしたい
このような周辺環境がシビアな苦情対策との闘いがある場合、最大フィルター装填数を導入することをお勧めします。
最大フィルター装填数では、初期値最大98%の脱臭効率を発揮することも可能です。
≪厨房排気臭対策用ユニット≫
商品名 :ゼオガイア脱臭装置ZG-7800 最大装填
排気風量:6,000m3/h
装置外寸:908W×902H×816L
装置重量:143kg
入口臭気濃度:2,500
出口臭気濃度:200
脱臭効率:92%
どうしてもコストを抑えて対策を検討したい場合は?
今回は、住宅との距離が近く臭気苦情を絶対に出さないというテナントオーナー様の強いご希望により、最大数のフィルターを装填しましたが、フィルター装填数を少なめで様子をみて、不足時に追加設置するなどフィルター枚数を増減させる事でコストを最適化する方法もあります。
ただし、悪臭対策には、悪臭防止法遵守が不可欠です。
苦情が発生しないよう、最大限の対策を最初から検討されることをお勧めいたします。
従業員に脱臭装置の維持管理を負担させない!
ゼオガイア脱臭装置は、テナント従業員による日々の維持管理作業が不要です。
もちろん、ゼオガイア脱臭装置の性能を長期間良い状態で維持して頂く為には、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ただし、脱臭装置の定期メンテナンス作業は弊社にて実施致しますので、テナント従業員への負担は一切ございません。
定期メンテナンス
●グリスフィルターの定期交換 :半年~1年毎
●ゼオガイアフィルターの定期交換 :3年毎
ご参考ページ:
導入製品・サービスについて
コンパクトさ・性能の高さ・メンテナンスのしやすさを追求した厨房排気用フィルター。 厨房・料理臭専用に開発したセラミックフィルターは、日本にとどまらずアジア各国に導入されている実力を有しています。