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業務用脱臭消臭のカルモア(臭気調査・脱臭装置・消臭剤・センサー)・防カビ・除菌・ウイルス対策

創業30年 全国・海外 実績10万件
脱臭消臭専門のカルモア

納入事例

CASESTUDY

倉庫の保管タイヤ臭(ゴム臭)を脱臭して荷主クレームを回避した事例

タイヤ倉庫
  • 臭気成分

    タイヤのニオイ(ゴム臭)

  • 発生場所

    物流倉庫

  • 導入企業

    倉庫会社

タイヤを3万本保管していた大型の倉庫(約1,500㎡)にて、強烈なゴム臭が染みついてしまいました。

次にOA機器を保管する事が決定しており、製品や梱包用ダンボールにゴム臭が染み込んでしまう可能性を危惧し、弊社へお問い合わせをいただきました。

オゾン脱臭作業により、15日間で臭気低減を達成しました。

大型倉庫でタイヤ臭の脱臭が必要となった背景

ご依頼いただいた倉庫会社様ではタイヤを3万本保管しておりましたが、数年間の保管契約が終了し、タイヤ出荷後、倉庫内にゴム臭が染み込んでいることが判明しました。

タイヤ出荷後には高価なOA機器を荷受けする事が決定しており、早急な復旧が必要です。

ご担当者様は「ゴム臭がOA機器や梱包用ダンボールに付着し、荷主様からクレームを受けてしまうのではないか。」と危惧され、弊社にご相談いただきました。

 

数年間おなじ品物を保管したためにニオイの染みつきが激しく、倉庫なので大容量。

自然換気で取り除こうとすると、半年以上は必要になります

 

今回は、次の保管物の荷受けスケジュールが決まっていたため、間に合うよう短期間で集中的にタイヤのゴム臭を低減させる必要がありました。

またお客様のみならず次の荷主様への説明資料としても活用できるよう、脱臭効果を客観的な測定データでお見せし、報告資料として提出することにいたしました。

 

本件の概要

【場所】3万本のタイヤを複数年保管していた倉庫

【広さ】約1,500㎡

【臭気】タイヤのにおい(ゴム臭)

 

事例ポイント

  • 大型倉庫(大容量)を短期間に脱臭する必要がある
  • 次の荷受物・スケジュールが確定しており、対策が不可避かつ急務
  • タイヤのにおい(ゴム臭)は、脱臭が難しい成分である
  • 数年間にわたる保管で、ニオイの染み込みが激しい
  • 次の荷受物は、ニオイが少なく、高額商品
  • 脱臭効果を客観的な測定データで提出する

倉庫の脱臭請負の流れ

脱臭作業の流れ

① 現場状況を確認 ⑤ オゾン脱臭作業
② 対象施設の構造/容積を確認 ⑥ 作業後の臭気測定
③ 御見積/日程調整 ⑦ 報告書のご提出
④ 作業前の臭気測定

 

基本的には全ての脱臭請負において上記の流れとなりますが、特に本件のような大規模空間を請け負う場合には、①②の現場確認が重要になります。

染み込んだ臭気の強さや、ニオイの種類による除去のしにくさ(酸化分解のされにくさ)、大空間に対応する機材の選定など、判断をあやまると「脱臭作業をしたのにいつまでもニオイが取れない」という結果を招きかねないからです。

①現地調査→②対象施設の構造・容積を確認

まずは現地にお伺いし、タイヤのゴム臭が「どの程度染み込んでいるか」を確認します。

臭気判定士(国家資格)による、ニオイのレベル・種類の現地調査です。

本件では、保管エリア内に入室するとすぐに、ゴム臭という臭質まではっきりと感知されるほどのニオイの強さでした。

 

ニオイのレベルや種類を確認したら、次にお借りした図面をみて容積を確認し、オゾン燻蒸脱臭に必要なオゾン量(オゾン濃度)を算出します。

 

③お見積り・日程調整

①②の調査結果から、必要機材の選定と作業日数の割り出しを行います。

実はこの「対象臭気に対し、何日間・どのオゾン濃度で作業するのが最適か」というのは、過去の経験値と実績データに基づく判断が求められます。

年間何十件という実績をもつカルモアだからこそ、失敗のない算出・御見積りができると自負しています。

また、大容量に対応しうる大型機材を多数保有している点も、弊社でお請けする際の安心・メリットだと言えます。

 

 

本件においては、「15日程度で除去できるだろう」という判断になりました。

④作業前測定

倉庫内脱臭作業脱臭作業の前後で、ニオイセンサー臭気判定士の嗅覚による臭気測定を行います。

臭気測定により「ニオイの強さを数値化」することで、見えないニオイを見える化し、報告書に記載します。

 

空間に漂う臭気はもちろんですが、天井、壁、床に染み込んだ臭気も鼻を近づけて確認し、オゾン脱臭機の設置位置などを計画します。

⑤オゾン脱臭作業

測定が終わりましたら、いよいよ脱臭作業です。

 

無人の密室状態で一定時間オゾンを燻蒸(密閉空間で高濃度維持)します。

最適なオゾン燻蒸時間は臭気の状況に合わせて変わるため、随時、臭気判定士が自身の嗅覚と経験から判断していきます。

燻蒸時間が短すぎると脱臭効果が十分に得られませんし、長すぎると余計な副生成物が多量に生じて脱臭を阻害してしまうため、燻蒸時間の設定はプロの腕の見せ所です。

 

  • 臭気調査

 

設定時間分の燻蒸が終わったら、換気によりオゾンと副生成物を追い出して、建材に残ったタイヤのゴム臭の放散を促します。

しっかり換気を行うことで、建材に染み付いた臭気の放散を促進させ、オゾン燻蒸時の脱臭効率を向上させることで、施工後の臭気の再発防止につながるのです。

また、オゾンによる燻蒸脱臭だけでなく、専用消臭剤噴霧も行うする事でより効果的に臭気が低減できるます。

 

このような作業を、タイヤのゴム臭の落ち具合を確認しながら繰り返すことで、染み込んだ臭気まで徹底的に除去しました。

⑥作業後の臭気測定

作業後には再度、臭気測定を実施します。

 

作業前ははっきりと感知されていたタイヤのゴム臭ですが、作業後には壁や床などに鼻を近づけても感知されないほどまでに、臭気が低減されていました。

ニオイセンサーによる測定でも、問題のない臭気レベル値が確認できました。

 

⑦報告書の提出

施工終了後には、作業前の値と作業後の測定値を明記した報告書をご提出

担当者の方も報告書により、感覚だけでなく、数値で脱臭効果を確認できたと安心して頂けました。

 

また、より客観的かつ信頼性の高い測定データをご希望される場合には、GC/MS成分分析を行うことも可能です。

下の資料は、実際にタイヤ臭気において、脱臭作業の前後で成分測定したデータです。

脱臭前(赤線)脱臭後(青線)で、タイヤ臭に顕著なニオイ成分が大きく低減されていることがご確認いただけます。

 

【参考例】タイヤ臭気の脱臭前後で臭気成分分析を行ったデータ例

脱臭前後のTICチャート

ガスクロマトグラフ/質量分析法(GC/MS)により検出された物質例

画像クリックで拡大表示します。

まとめ

今回は「大型倉庫に染み込んだタイヤ臭(ゴム臭)を、15日間のオゾン脱臭作業で除去した事例」をご紹介しました。

近年、倉庫を管理される物流会社の方からの脱臭相談を多くいただきます。

 

倉庫会社・物流会社の方にとっては、

  • 保管物へのニオイ付着トラブルを避けること
  • インターバル(未保管期間)をできるだけ短くし、回転率・使用率を上げること
  • 保管依頼品をできるだけ断らないこと(どんな保管物も荷受ける)

などは、収益に直結する重要な要素です。

 

ニオイ付着の防止、染み込んだニオイの低減、ニオイの管理、などは、脱臭のプロへぜひご相談ください。


 

日本全国対応、海外もご相談に応じます。

倉庫のタイヤ臭・ゴム臭・香料臭にお悩みの際は、どんなご質問でもお気軽にご相談ください。

原状回復時の条件提示にご利用いただけるニオイ測定も実施しております。

 

 

導入製品・サービスについて

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