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業務用脱臭消臭のカルモア(臭気調査・脱臭装置・消臭剤・センサー)・防カビ・除菌・ウイルス対策

創業30年 全国・海外 実績10万件
脱臭消臭専門のカルモア

納入事例

CASESTUDY

倉庫の建設予定地へ建築前の悪臭調査!吸気への事前対策の事例!

臭気濃度を測定している写真
  • 臭気成分

    糞 飼料 獣臭

  • 発生場所

    建築予定地周辺(養豚場・牛舎などの畜産系)

  • 導入企業

    建設前の倉庫

今回ご紹介するのは、当社独自のニオイシミュレーション「KaLmoS(以下カルモス)」の解析によって、倉庫の悪臭の影響度を分析し最適な設備の選定を行った事例です。

 

カルモスによって解析調査を行ったのは、倉庫が建設される前の段階。どうして建設前に調査を行ったかというと、本倉庫の建設予定地の近隣には養豚場や牛舎などがあり、建設後に悪臭問題が発生すると見込まれていたからです。

 

建設前にニオイシミュレーションを行うことで、必要な臭気対策が明らかになります。

 

これによって、無駄のない設計を行うことができるため、建設前の段階から周辺の悪臭問題の発生が予見される場合は、カルモスによる解析調査は非常に有効な解決策となります。

 

この記事では、事例の詳細をご紹介していきます。

課題
  • 建設予定地ですでに「におい」が感知出来ている
  • どのような対策が必要か建設前に知ることで設計に活かしたい
  • 倉庫で働く従業員が心地よく過ごせる環境づくりが必要

 


 

導入事例の効果
  • ニオイシミュレーションで必要な対策を洗い出し
  • 吸気場所を変更しさらに倉庫内には、除菌脱臭装置を設置
  • 吸気口に活性炭脱臭フィルターを設置して外部からのニオイを防止

 

倉庫建設を検討されるお客様の課題と目的

新設予定の倉庫の近隣で悪臭リスクが発生!

建設前の土地の写真(仮)

 

ご依頼をいただいたのは、全国で数多くの倉庫を運営する企業様。新たな倉庫の建設予定地において、近隣からの悪臭問題に悩まれており、建設会社であるゼネコン様を通して当社にご相談をいただきました。

 

工場の建設予定地は、主要都市からのアクセスも良く、高速道路のインターチェンジからも程近い好立地。しかし、近隣には養豚場や牛舎などの畜産系の施設が点在しており、特に養豚場には家畜のし尿を堆肥化する施設もあり、工場建設予定地においても悪臭が流れてきている状態でした。

 

お客様としては、せっかくの好立地のため新倉庫の建設はやめられず、どうしても建設を進めたいというご意向がありました。

 

そこで、建設する場合にどのような臭気対策が必要かどうかを確かめたいというご要望から当社にご依頼をいただきました。

 

倉庫における臭気問題によるデメリットとは?

 

倉庫で働く従業員への影響【デメリット1】

 

悪臭の中で勤務することは、心理的なものだけにとどまらず健康面でも望ましくありません。 また、職場環境を整えることは採用率や従業員の離職率にも関わってきます。

 

そのため、悪臭の発生が予見できる場合は、設計段階からしっかりと臭気対策を考えておくことをおすすめします。

 

荷物・商品へのニオイ移り【デメリット2】

 

倉庫内に悪臭が流れ込んでくる場合、荷物や商品へニオイが移ってしまうことも考えられます。特に、取り扱う荷物・商品が食品の場合は、クレームなどにつながってしまうため万全な対策が求められます。

 

また、今回の倉庫は貸し倉庫だったため、倉庫の貸し出しがスタートしてから内覧にくるお客様が悪臭によって不快感を持ち、契約の障害となることも想定されました。

 

倉庫建設時にカルモアが行った臭気対策

 

臭気拡散シュミュレーションのイメージ

 

ニオイシミュレーション「カルモス」によって臭気指数を計算し必要な臭気対策を提案 カルモスは、カルモアが独自開発したニオイシミュレーションシステムです。

 

カルモスでは、単ガス濃度ではなく「臭気濃度」という人の感覚に近い尺度で着地濃度を予測することができます。

 

 

上記のように、図の上にニオイの発生源と着地点をプロットし可視化することで、その施設において必要な臭気対策を導き出すことが可能です。

 

本案件では、倉庫が2棟建設予定ということもあり、また養豚場の堆肥化施設方面にニオイの流れを防止する高さ3mの防臭壁の設置が検討されていたため、解析と調査を実施しました。

 

倉庫1で防臭壁なしの場合の解析 今回、倉庫1から先に建設される予定だったため、まずは倉庫1が建設された場合の臭気拡散シミュレーションを実施しました。

 

  • 東側(堆肥化施設側)の壁面部で想定臭気濃度 100~500 のレベルで到達することが予想された。
  • 西側(倉庫2側)の壁面部で、想定臭気濃度60~120 のレベルで到達することが予想された。

 

実際は諸条件に合わせたパターンを複数実施。解析調査によって、養豚場の堆肥化施設からの放散臭気は、条件が整うと防臭壁による差異はあるものの、一定レベルで倉庫1東側面、西側面に到達する可能性が高いことが確認されました。

 

また、防臭壁による効果は一定レベルではあるが、そこまで大きな影響を与えないこともわかりました。

 

この解析調査結果をお客様にも報告し、当社からは「養豚場側に対策を求めるパターン」、「倉庫運営会社側が自ら対策をするパターン」、「建設後にしばらく様子を見てから対策を決めるパターン」の3パターンの解決策をご提案させていただきました。

 

その後、お客様の方で養豚場側に対策を求めたところ断られたため、2つ目の「倉庫運営会社側が自ら対策をするパターン」で対策を考えることになりました。

 

倉庫内への悪臭の流入を防ぐ臭気対策を実施

 

建物の写真

 

カルモスの解析調査結果をもとに、当社では3つの対策をご提案させていただきました。

 

1つ目は、倉庫の吸気の位置を当初の設計から変更すること。吸気を養豚場に近い場所から遠い場所に移動させることで、悪臭の流入を軽減することが期待できます。

 

2つ目は、倉庫内に酸素クラスター除菌脱臭装置を設置すること。カルモアの酸素クラスター除菌脱臭装置は、少しの電力で高い脱臭・除菌力を持つ酸素クラスターイオンを生成することで、室内空間のニオイや汚染物質を浄化することができる装置です。

 

その他、当社は臭気対策のプロフェッショナル企業として、環境や臭気に合わせて最適な脱臭装置をご提案することが可能です。

 

3つ目は、吸気口に活性炭脱臭フィルターを設置して、外部からのニオイを防ぐこと。今回採用したのは活性炭脱臭フィルターの中でも狂着フィルターという種類。

 

被表面積が大きく圧力損失を抑えられるプリーツ形状に成形されており、強力な臭気に対しても確かな脱臭効果を発揮します。

 

ニオイシミュレーション「カルモス」による解析調査を建設前に実施するメリットとは?

今回の事例のように、建物の建設前にニオイの拡散シミュレーションを行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

一番のメリットは、建設前に必要な臭気対策を把握できることにあります。 建設後に万全の臭気対策をするとなると、設計の変更など大掛かりな工事があらためて必要になってくるため、コストがかなり高額になってしまうケースも少なくありません。

 

事前に必要な臭気対策を効率的に行っておくことで、従業員にとってもその建物を訪れる人に対しても清潔で心地いい空間へと整えることができます。これはビジネスにおいても非常に大きなメリットと言えるでしょう。

 

建設前倉庫への臭気対策による効果

倉庫内でニオイが充満することを未然に防ぐことに成功!

 

倉庫竣工後は、倉庫内でニオイに対する苦情は発生することなく、悪臭問題によるトラブルを未然に防ぐことができお客様にも大変お喜びいただきました。

 

今回のような倉庫にとどまらず、工場、商業施設、医療施設、教育施設など臭気対策でお困りの方は、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。

 

建物の広さ、臭質、さらにはご予算に応じて、最適な対策をご提案させていただきます。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。

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