香りで集中力アップ⁉
仕事や作業の生産性向上に香りを活用

香りは空間演出や雰囲気作りに効果的なだけでなく、香りの種類によっては身体的・心理的健康に良い影響をもたらすことが多くの研究にて明らかになっています。

香りの効果効能

香りは種類によって、様々な効果が期待されます。いくつかの例を上げると以下のようなものです。

ラベンダーリラックスやストレス軽減、不眠症の改善、集中力の向上、不安や神経過敏の緩和。
ローズ心の安定、リラックス、ストレス解消、抗不安効果、睡眠の質向上、自己肯定感の向上。
ユーカリ
頭痛や筋肉痛の緩和、気道の開放、風邪やインフルエンザの症状の緩和、集中力の向上。
シトラス(柑橘系)気分のリフレッシュ、エネルギーアップ、集中力の向上、抗うつ効果、リラックス。
ペパーミント集中力や記憶力の向上、消化不良の緩和、頭痛の緩和、気分の爽快感。
ジャスミンリラックス、抗うつ効果、自己評価の向上、性的興奮の促進、睡眠の質向上。
サンダルウッド精神的なリラックス、不安や緊張の緩和、睡眠の質向上、瞑想の促進。
カモミール不安や神経過敏の緩和、リラックス、睡眠の質向上、胃の不調の緩和、抗炎症効果。

これらは一般的な効果効能の一部であり、他にもさまざまな香りが様々な効果を持つ可能性があります。
ただし、個々の効果や効能については科学的な証拠が限られている場合がありますので、注意が必要です。

集中力アップ

集中力の向上には、一般的に柑橘系やハーブ系の香りが有効だと言われています。

ローズマリー

集中力を高める効果があるとされ、記憶力や認知機能を刺激する効果もあります。

ペパーミント

ペパーミントの香りはリフレッシュ効果があり、集中力を高めるのに役立つとされています。

シトラス系

グレープフルーツやレモン、オレンジなどのシトラス系の香りは、気分を明るくし、集中力を高めるのに効果的です。

ユーカリ

ユーカリの香りは爽快感を与え、クリアな思考を促すとされています。

記憶力アップ

リード文が入ります。

ラベンダー

ラベンダーはリラックス効果があり、ストレスを軽減すると同時に集中力を高める効果もあります。
リラックスした状態であることが、情報の取り込みや記憶の形成に良い影響を与えます。

ローズ

ローズの香りはリラックス効果があり、ストレスを軽減すると同時に記憶力を刺激する効果があります。心を落ち着かせ、記憶の定着を促すとされています。

リラックス効果

リード文

ラベンダー精油

ラベンダーはリラックスやストレス緩和に効果があり、心地よい香りが知られています。

カモミール精油

カモミールは鎮静作用があり、リラックスや睡眠の質を改善するのに役立ちます。

バレリアン精油

バレリアンは神経を鎮め、リラックスや不眠症の緩和に効果があります。

ローズ精油

ローズの香りは心地よく、リラックス効果をもたらします。ストレスや不安を軽減するのに役立ちます。

ネロリ精油

ネロリは柑橘系の香りであり、リラックスや不安の軽減に効果があります。

サンダルウッド精油

サンダルウッドは心を落ち着かせ、リラックスや瞑想に適しています。

香りを 脳科学の観点 から検証

一般的に言われている精油による効果効能について、香りのある空間だと生産性が向上する事を脳科学的に実証。

この実験は、当社が開発した酸素クラスターイオン及び空間フレグランスの香りにより空気品質を高めることによって、脳の活動の効率を上昇させることで「パフォーマンスが向上する」と仮説を立て、前頭葉の血液量変化を測定することにより脳科学的に検証を行いました。
実験は古賀良彦先生(杏林大学名誉教授・医学博士)監修のもと実施。

脳血液量変化は、株式会社スペクトラテックの近赤外線スペクトロスコーピー(NIRS)OEG-SpO2 を使用し、前頭葉 16 部位の脳血液量変化(ヘモグロビン変化)の測定分析を行いました。
実験は、20 代~30 代の男女 8 名を対象にオフィス空間内の 3 条件の空気品質で、それぞれの環境下での 3 つのテストのパフォーマンスや前頭部の脳血液量変化を測定し、空気品質が与える効果を測定しました。
何もしていない空間をブランク雰囲気として、比較対象は業務用ディフューザーを用いて、天然香料を配合した空間フレグランスの香りで満たした雰囲気を創出。
本研究で使用した香料は、Suvalite Airの機能性フレグランス『AQUA VERDE』を用いて行いました。
集中力向上に効果が期待されるプチグレンやベルガモットなどの柑橘系とペパーミントなどのミント系の天然原料を主成分とした香りです。 研究の結果、平均で1.3倍、女性においては最大1.6倍の生産性向上が確認されました。

また、NIRSを用いた前頭葉の脳血液量を測定したところ、香りのある雰囲気では血液量が増加し、脳が活性化していることも分かりました。

パフォーマンス試験結果

2-Backテスト

主に左側の前頭葉を使う課題で、短期記憶の能力を測定する試験。
試験の結果、香りがある雰囲気では正答率が33%向上。

N-BACK課題とは
引用元: https://brain-mind-happylife.com/
2-BACKテスト
2-Back テストにおける正答率の変化(N=18)

ウィスコンシンカードソーティングテスト

主に前頭葉を使う課題で、図形の認知及び論理的思考 を測定する試験。
試験の結果、香りがある雰囲気では正答率が10%向上。

ウィスコンシンカードソーティングテスト
引用元:日本脳卒中データバンクhttps://strokedatabank.ncvc.go.jp/archive/
WCST 正答率結果

内田クレペリン変法テスト

主に左側大脳半球を使う課題で、注意の持続と作業 効率を測定する試験 。
試験の結果、香りがある雰囲気では正答数が10%向上。

内田クレペリンテスト
引用元:内田クレペリン検査https://www.nsgk.co.jp/uk/whatis
内田クレペリンテスト変法達成数結果

脳血液量評価

2-Back テスト時の前頭葉の脳血液量を評価したところ、香り雰囲気では脳血液量が増加しました。
香り雰囲気は脳の活動を活性化させることでパフォーマンスを向上させていることが分かりました。
  • 暖色系(黄色・赤褐色):試験開始時と比較して脳血液量が増加した部位
  • 寒色系(緑色・青色):試験開始時と比較して脳血液量が低下した部位

専門家のコメント

国の施策として働き方改革が積極的に進められる中で、生産性を向上させる具体的な方法が求められています。一般にはIoTを利用した仕事の効率化がよく提案されています。

一方で、実際に仕事をするオフィスの環境整備については、これまであまり配慮されていませんでした。最近になって、オフィスの空気環境を整えて仕事を効率よく行えるようにする方法が、ようやく注目されるようになりました。

今回の実験は、空気環境の整備の効果をパフォーマンスとその基礎となる脳機能への作用という面から実証したものです。この報告に示されているように、ブランクすなわち何も空気環境を整えなかった場合に比較し、柑橘系のフレグランスを用いると、3種のテストのいずれでもパフォーマンスの成績が顕著に高いという結果が得られました。
柑橘系の香りは脳機能の活性化をもたらすことが知られています。すなわち、香りを付加することで空気の品質を高めます。
今回測定した前頭葉の前頭前野は、脳科学的には注意・集中・ワーキングメモリを軸とする記憶・判断・行動のコントロールなど、脳の中でも特に高度な働きを営む部位です。

この実験で得られた結果から、柑橘系の香りは、前頭前野に積極的に働きかけ、その活動を活性化させることによってパフォーマンスを飛躍的に向上させるということが分かりました。
オフィスの空気環境を整える方法として、香り雰囲気による有用性が今回の実験によって明らかになりました。また、その効果は特に女性の場合により高いことも分かりました。

これらの結果は、香り雰囲気を上手に使いオフィス環境を整備すれば、望ましいワークライフバランスが実現することを期待させるとても興味深いものです。

働き方改革・健康経営にはワークプレイスの環境整備が大切

人的資本経営がISOで規定されるようになったことで、益々働き方改革や健康経営に取り組む会社が増えてきています。 人的資本経営に取りくみ方として、3P5Fと呼ばれる指針がありますが、その中の一つに従業員エンゲージメントがあります。
従業員エンゲージメントを向上させる一つのドライバーとして職場環境の整備が入っていることから、ワークプレイスの環境整備に投資をすることの有用性が示されています。

ワークプレイスの環境整備に取り組む中で、空気品質向上に取り組むことは非常に有意義なものであると言えます。
人は1日に吸う空気量は、約14,400リットルと言われています。500mlペットボトルに換算すると、28,800本もの量になります。
また人々は1日の90%を室内で過ごすと言われており、成人の場合は75%をオフィスで過ごすというデータもあります。

上記より、オフィスの空気品質が人々の健康に直結するといっても過言ではありません。

withコロナの働き方
オフィスに求めることは?

コロナ禍が働き方を大きく変えた。
DXが一気に加速し、Web会議が当たり前になったことで、テレワークが浸透し、ABWという概念が生まれました。
その事によって、オフィスは誰しもが当たり前のように毎日出社する場所ではなくなり、メンバーとコミュニケーションを取りながら、新たな価値を協創していく為の場所といった具合に、目的を持って出社する場所へと役割が変化してきています。

そういった背景から、今まで以上にオフィス環境の整備が重要になってきます。
導入メリット

集中できる環境

調査結果によると、オフィス環境の整備は、広さよりも集中できる環境が用意されていることや、心身ともにリフレッシュされる場所が整備されていることも重要との調査結果もあります。

他にも感染症対策が実施されていることや、環境認証・ウェルネス認証を取得していることが今後のオフィス戦略に求められているというデータもあります。

(株)ワーク プレスリリースより 「アフターコロナのオフィス環境に関する調査」 https://www.atpress.ne.jp/news/319472
あなたがオフィスの設備環境に求めていることは何ですか。
Q8 あなたがオフィスの設備環境に求めていることは何ですか。
オフィス環境の良さは何に影響を与えると感じていますか。
Q7 オフィス環境の良さは何に影響を与えると感じていますか。(n=154/複数回答)
企業が成長するために大事なことは?(引用元:https://wework.co.jp/contents/report/eventreport36)
企業が成長するために大事なことは?

きれいな空気

ハーバード大学の研究結果では、空気中のVOCと言った有害物質を低減する取組みがなされたビルにおいては、何もしていないビルに比べて、危機対応、戦略、集中力など9つの機能領域のスコアを比較したところ、1.6倍から最大で2倍強の生産性向上が見られたとする研究成果を発表しています。

ハーバード大学論文タイトル「The impact of green buildings on cognitive function」より引用

エンゲージメント高い社員にはワークプレイス整備がより大切

建物のウェルネス性能の向上は、ワークエンゲージメントスコアにおける上位20%の執務者の知的生産性を高めることが研究で明らかになっています。

パレートの法則で考えると、上位20%のパフォーマンスが全体の成果の80%を占めることから、結果的に組織全体の知的生産性向上に貢献する可能性を示唆する研究結果があります。
導入メリット